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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 4月29日 |
今週末に予定されている国際G1チャンピオンズマイル。
国際レースなんですが、今年は海外馬の出走はなく、香港馬のみ。
注目は、香港競馬のトップスターの世代間争いです。
一方は、世界No.1タイのレーティングを誇る帝王。
もう一方は、最近出てきたニュースター、若武者です。
押しも押されもせぬ帝王は、エイブルフレンド。
何と言っても現在マイルの重賞を6連勝中。
そのうちの3つは国際G1ということですから、もはや地元香港には敵なしという状況。
今後の予定も決まっていて、6月の半ばにはロイヤルアスコット開催に出走するためイギリス遠征が控えています。
一方の若武者はリューガー。
ハンデ戦が主流の香港にあって、定量戦に出たのはたった一度だけ。
ただ、その一回が先月強い勝ち方をしたHKG1香港ダービー(芝2000m)でした。
底知れぬポテンシャルを感じさせる鮮やかな勝利だったので、その予感が本物か、今回は試金石ということになります。
もともとリューガーは同世代の中では実力馬と見られていて、すでに香港で3シーズン戦い10戦して7勝を挙げています。
そのうち5勝が1400mで、1勝が1600mということで、この戦績を見るとこの馬の潜在力・適距離が浮かび上がってきます。
これにダービー勝利というある意味の“格”が加わって、向かうところ敵なしのエイブルフレンドにとって、このチャンピオンズマイルで重大な脅威としてクローズアップされるようになったのです。
「外々を不利なく追走できたんで、ダービーでは素晴らしい競馬になったんだ」
と明かすのは、主戦のザック・パートン騎手。前走はテン乗りで見事に勝利をつかみました。
「2000mは初めてだったんだけど、ゴール前素晴らしい末脚を見せてくれたね。ジョン(・サイズ師)は中間疲れを取ることに主眼を置いて、マイルのレースに向けて一旦馬をリセットしたね。前走後2度調教試験があって、ボクは最近のに乗ったんだけど、感触はとても良かったよ。素晴らしい末脚を見せてくれたし、ベストのデキで準備万端という感じだと思うよ」
最新の調教試験は5日前に沙田のオールウェザー1200mで行われました。
リューガーは最後方から1頭前のラチ沿いを進み、直線に向くと動きます。
残り200mで末脚を発揮。堅実なマイラーのサンタフェサンの2番手で楽々フィニッシュしました。
管理するジョン・サイズ調教師はあまり誇張して話すことのない人物なんですが、チャンピオンズマイルに向けてのリューガーの中間の調教には非常に満足しています。
ダービーと同じ2000mのQEⅡではなく、1600mのチャンピオンズマイルを陣営は選んだわけですが、香港ダービー勝利→チャンピオンズマイルというローテーションは前例がほとんどありません。
唯一の前例が、2009年のダービー馬コレクションで、サイズ厩舎のサイトウィナーの5着に入っています。
「リューガーはいいよ!ダービーは自分の競馬が出来たんだけど、タフなレースだった。そこから2週はとにかく馬を休ませたんだけど、いい具合に体調を回復できたね。その後のトライアルは普通だったけど、レースに向けて調子を上向かせるためにトップクラスの馬と一緒にトライアルをやったんだ。そこでどんな化学反応が起こるかを見ていたんだよ」
と、珍しく饒舌なサイズ師。さらに、
「QEⅡもチャンピオンズマイルも両方ともとてもタフなレースだよ。どっちに出るかを考えたときに、1600mの方が馬にかかる負担が少ないと思ったんだ。レースに向けての仕上げも、マイルの方がやりやすいしね。いつも心がけているんだけど、出走過多にならないように、そして調教でも負荷がかかり過ぎないようにしているんだ。特に、ダービーでタフなレースをした後だったし、ある意味極限のレースをしたわけだから、一度マイルに戻すのがいいなと思ったんだよ」
ただ、パートン騎手もサイズ師も楽なレースになるとは思っていません。
それは、レーティングに如実に現れていて、リューガーの121ポンドに対して、エイブルフレンドは127ポンドと、現状実力差があると見られています。
「エイブルフレンドはスキがないね。素晴らしい馬だし、おそらくボクが香港で出会った馬の中ではベストのマイラーだと思うね」
と、パートン騎手。
「負かすのはとても難しいと思うけど、実はエイブルフレンドは使い詰めで来てるからね。前走を見ていても、ちょっと調子が下降気味だと思う。疲れているように見えたね。もしそれが正しかったとすると、多少つけ入る隙が出て来るかな」
サイズ師は決して楽観的な言葉を口にすることはありませんでしたが、勝つための戦術のヒントを口にしました。
「こっちは守るものはない、挑戦者の立場だからね。2着でも御の字だよ。だから、当たって砕けろというつもりで全力を出し切るだけだね」
ちょっとおどけたように笑いながら話しました。そして、
「小頭数だけど、レースの見どころがなくなったわけじゃない。注目すべきレースだし、レベルの高いレースになると思うよ。ボクにとってはリューガーがどこまでやれるか注目だし、レースに向けてワクワクしている。もちろん、期待のし過ぎは要注意だけど。もし結果が良ければ、日本の安田記念の招待を受けようと思ってる。前途が開かれるよねぇ」
小頭数ですが、レベルの高い馬は揃っていて、たとえばエイブルフレンドと同じジョン・ムーア厩舎のダンエクセル。この馬は一昨年のチャンピオンズマイルを制しています。また、ムーア厩舎からはさらにリワーディングヒーローとシークレットシャムが出走。
それにジョン・サイズ厩舎からはリアルスペシャリストが出走します。
なお、トニー・クルーズ厩舎のビューティフレイムはハ行のため出走を取り消しました。
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