 |
 |
 |
 |
| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
|
 |
|
|
|
 |
 |
 |
 |
| |
 |
 |
香港競馬通信 |
|
 |
| 8月30日 |
来週末の2015/16年シーズンの開幕を前に、香港の競馬主催者、香港ジョッキークラブのCEO、ウィンフライド・エンゲルブレヒト・ブレスゲス(EB)氏が恒例のプレシーズン会見を行いました。
沙田競馬場で行われた会見でEB氏は来るべき新シーズンについて、
「香港競馬の歴史の中で最もリッチなシーズンになる!」
と宣言しました。
賞金のアップとボーナスで総額10億香港ドルに上るということで、たしかにリッチなシーズンとなりそうです。
会見でEB氏はまず、近年の成功の数々を力説しました。
組織改革、競馬場の設備投資、技術、さらにレースそのものの質の向上まで、ここ数年ジョッキークラブがどれだけ投資をしてきたか。
そして、その集大成として中国本土のトレーニングセンターにも言及しています。
「従化(ツォンファ)トレーニングセンターは世界の競馬界における中心的な役割を果たす意味でも重要だよ。アジア競馬機構(ARF)の事務局長を拝命しているし、IFHA(国際競馬統括機関連盟)でも指導的な立場であるからね。国際的な要請に応えるため、特に他の競馬主催者、中国本土からアドバイスを求められた時に模範を見せるためにも必要な施設なんだ。競馬ビジネスの運用部門やレース運用部門でね。」
ということで、8月1日にリニューアルオープンした従化トレセンは香港競馬のみならず世界の競馬にポジティブな影響を与えたことは確かなようです。
また、機構改革という点では、新たにレース部門のエグゼクティブディレクターに就任したアンドリュー・ハーディング氏はレース進行・管理に関しての責任を持ちます。
その職掌は、レースに関する記録、管理、検尿・ドーピング検査などのラボ、馬の診察の基準作成、さらにレース発展会議の主催や、ARFやIFHAといった国際関係の取り仕切りにまで及びます。
また、レースビジネスとオペレーション担当のエグゼクティブディレクターにはアンソニー・ケリー氏は、従化トレセンやレースプラン、ハンデ認定、国際レース、獣医サービスを担当します。
EB氏は、従化トレセンのアップデートに関して推進したので非常に思い入れがあるようです。
「昨シーズン、従化トレセンは施設の充実に専念したシーズンだった」
と、最新の竣工予想図と最近の現地の写真を前に力説しました。
その中には、芝の坂路コースの調教の様子も入っています。
「1年前、我々は考え方を一から見直すことにしたんだ。記録的な降雨があったということで、これだけ大規模な施設には環境アセスメントが求められたからね」
「そこから、このトレセンのプロジェクトチームを全面的にバックアップして計画を進めてきた。さらに、馬の移動と検診についての基本を作り、現地での馬の管理のマニュアルを作成した。これについては大方作り上げることが出来た。現在は施設建設の初期で、現在は764頭のキャパシティとなる予定。この計画は非常にエキサイティングで、実現に向けて前進していると確信しているよ」
CEOは従化トレセン計画は、すでに飽和状態の沙田競馬場の厩舎不足の問題を解決する戦略のカギを握っています。
すでに1200頭を収容している沙田競馬場の厩舎は限界に達していて、今後も香港競馬の質を世界レベルに保つためには収容頭数を増やす必要があります。
将来的には従化トレセンが解決策となりますが、当座は現在は2階建ての厩舎をリノベーションして、3階建てにする計画で対応する予定です。
「従化トレセンが軌道に乗るまでの間は、競走馬の頭数問題は徐々に確実に解決していくしか他に方法がないね。過去3年間、我々は合計4億1000万香港ドルを沙田の厩舎の更新に投資してきた」
また、沙田の設備更新に関連して、オリンピック厩舎に併設されている競走馬用のスイミングプールの更新についても言及しています。
「2016年春に完成するように現在工事中で、このプロジェクトには5000万香港ドルを投じている。普段の調教には支障をきたさないようにしながら、世界トップレベルの調教施設を整える計画だよ」
と話しました。
これらの投資計画に続いて、売り上げについての話がありました。
ここ5シーズンでの驚異的な伸びについて、5年前は804億香港ドルだった総売り上げが、昨シーズンは1079億香港ドルに増えたという数字を引きながら紹介。
さらに、この売り上げの伸びに比例して、香港の社会活動への寄付が16億2000万香港ドルから38億ドルに増えたことをアピールしました。
そして今シーズンは、「40億香港ドルを目指す」としています。
これらの目標も、香港競馬の魅力が増すことなしには達成しえないということで、去年に続いて200万動員を目標としています。(動員数はここ5年で8%アップ)
また、香港競馬の国際的な立ち位置の維持強化も重点項目として挙げました。
「動員数は我々の仕事のデキに直結する指標の一つだよ。エンタメ業界全体として、動員数には敏感でなくてはね。そのために、我々はもっと多様なデバイスで、より多くの方法で顧客と繋がるようにしなくてはいけないし、香港人の日々の生活の中でかつてないくらい競馬の存在感を高めていかなくてはいけない。そして、より多くの人を競馬場に動員しなくては。昨シーズンはそうした努力が実を結び、過去12シーズンで一番の動員を記録することができたんだ。」
EB氏は今後も先端技術を駆使してマーケティングに力を入れ、特に若者に働きかけて4年連続の動員数200万人を目指します。
また、やはり動員に直結するレースの質について、EB氏は自信を持っているようです。
その証拠が、世界トップ45G1レースのうち香港からは6つのレースがランクインしていること。
さらに、去年から国際G1に格上げしたレースのうち、4つのレースがおそらく来年の世界トップ100ランキングに入るであろうことです。
CEOの発言に続いて登壇したのは、顧客・マーケティング担当エグゼクティブディレクターのリチャード・チェン氏。
香港島にあるハッピーバレー競馬場改修工事の第3期マスタープランについての説明でした。
2つのパブリックスペースと、メンバー限定レストラン「プロヴァンシャル」が9月9日のハッピーバレー初日からオープン。
「ファリア・オン・2」というスタンド2階のホールは大改修が終了し、10mの壁掛けテレビを設置。
さらにスタンド6階には誰でも入れるシルバーライニングレストランと、街中の茶餐廳を思わせるウィンカフェがオープン。
これらパブリックスペースの整備には3シーズン、合計8360万香港ドルが投じられたそうです。
一方、沙田競馬場もメンバーエリアの2つの施設がリニューアル。
9月6日の初日にオープンするのは、50年前の香港をイメージしたレトロテイストのレストラン「香港シックスティ」と、コンテンポラリーテイストの「パク・ホップ」。
いずれもスタンド4階のメンバーエリア内にオープンします。
チェン氏は、
「これら競馬場改修マスタープランの第3期、最終期の戦略は、今まで満たしきれなかった需要を掘り起こすことにあります。このプランを通じて、富裕層向けにはプレミアムな空間を提供し、併せてパブリックエリアの充実を図る予定です」
と語りました。
EB氏は会見の最後に、今シーズンの見通しは非常に明るいことを強調し、新装なったハッピーバレー競馬場をぜひ一度見てほしいと強調しました。
いよいよ、開幕まであと7日です。
|
| |
 |
|
|
 |
 |
 |
|
| |
|