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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 11月14日 |
香港競馬はジョッキーの短期ライセンスが比較的容易に出るので、ヨーロッパの競馬シーズンがオフに入ると沢山のジョッキーが乗りに来ます。
昨日、フランスから2人のジョッキーが新たに香港競馬に参戦することが決定し、沙田競馬場で記者会見が行われました。
ビンセント・シュミノー騎手と、グレゴリー・ブノワ騎手の2人です。
シュミノー騎手は21歳。
現在売出し中の若手ジョッキーは、世界有数の厳しい競争環境にあえて身を置くことでさらに腕を上げようとやってきました。
実はこの人、もともとは障害専門のジョッキーで、フランスの障害騎手チャンピオンにも輝いたこともあるジャンプの第一人者。
それが今年平地のレースに転向し、まさに日々進化している最中での来港です。
まずは、香港で乗るにあたっての抱負を聞くと、
「去年のこの時期には障害レースに乗っていたんだ。だから、今回香港に来て、平地レースでの経験を積みたい。平地の腕を磨いて、どういう駆け引きをしたらいいかを吸収したいね」
と答えました。
今日の沙田開催の第2レース、マジカルビームで香港デビューが決まっています。
たしかにシュミノー騎手は平地初心者かもしれませんが、しかし平地に転向後、長足の進歩を遂げています。
何と言っても所属しているのがフランスの誇る名伯楽、アンドレ・ファーブル厩舎。
その層の厚い所属馬に乗れるというのは何よりのメリットで、実はすでに複数のG1を勝っています。
ニューベイでフランスダービーを、そしてフリントシャーでスウォードダンサーSを制しているのです。
「平地のジョッキーになって最初のシーズンで、ボクはツイてたよね。アンドレ・ファーブル厩舎のフリントシャーとニューベイという2頭の素晴らしい馬の手綱を任せてもらったからね。それに体重の面でもやっぱりラッキーだった。障害ジョッキーはもっと斤量が重いから、太るか重りを身に付けなきゃいけない。それは非常に疲れるわけで、そういう意味でも平地に転向するという選択は自然なものだったね」
「障害レースと平地レースでは鍛錬の方法も全く違うから、ファーブル師はどうやって慣れて行ったら成功するか、一から教えてくれたんだ。その通りにやったらG1も勝てたわけで、教えにはとても感謝しているよ。
何と言っても平地はペースが段違いに速いからね。より頭を使って戦略的に動かなきゃいけない。先手先手で動いていかないとすぐに置いて行かれるし。香港でも全力でぶつかっていって、なんでも貪欲に吸収して帰りたいね」
と、前向きに話しました。
一方、ベルギー人のグレゴリー・ブノワ騎手はフランスのジョッキーリーディング上位の常連。
現在32歳で、すでに勝ち鞍は1000を超えています。
その中には、去年のフランス牝馬クラシックの主役、アヴニールセルタンもいます。
今回の香港参戦で、トップジョッキーへ一皮剥けたいところです。
「香港に参戦できて光栄です。ここに呼んでくれた香港ジョッキークラブに感謝したいね」
今シーズンはカタール資本の競馬コングロマリット、アルシャカブレーシングの主戦ジョッキーに指名されたブノワ騎手。香港参戦もそんな環境の変化の一つのようです。
香港競馬の印象を聞かれて、
「ここは特にジョッキーにとっては一度は来てみたいところだよね。これだけ環境が整えられている沙田は、ジョッキーなら一度は住んで、仕事してみたいと思うんじゃないかな」
と話しました。
ブノワ騎手は3か月の短期免許を取得。これから乗るであろうハッピーヴァレー競馬場についてもコメントしています。
「ハッピーヴァレーはまた違った魅力があるね。あんな街のど真ん中に競馬場があるなんてヨーロッパの競馬の感覚からは信じられないし、非常に興味深いね。見学させてもらって、正直驚いた。早くここで乗ってみたいって思ったよ」
ブノワ騎手もシュミノー騎手同様、香港での挑戦を楽しみにしています。
こちらも同じく今日土曜の沙田第2レース、ビアラッパーでデビューの予定です。
「ベストを尽くすよ。調教師やオーナーたちとコネクションを作って、香港での仕事も楽しみたいね」
と初日の抱負を語りました。
香港ジョッキークラブのレース担当役員、ウィリアム・A・ネイダー氏は、
「香港はもともと競馬の質に関しては評判だったけれど、さらに良くなっている。馬の質もどんどん良くなってきているし、レースのレベルも上がっている。私が個人的に興味深いのは、海外から腕のあるジョッキーたちが参戦することで、香港を拠点とするジョッキーたちも腕を上げて互角に戦っているということだね。この常に厳しい競争のある環境がお互いを磨いているといういい循環に入っているよね」
と、自賛しました。続けて、
「今回も2人の才気あふれるジョッキーを迎えることが出来て、非常に活躍を楽しみにしているよ。彼らを抱えることでクラブにとっても香港全体にとっても新たなステップに進めると確信している。ビンセント(・シュミノー騎手)はとても若い。次世代のエースだし、グレゴリー(・ブノワ騎手)はすでにフランスのトップをここ何年も張り続けている。彼ら2人が世界有数の競争の場、香港競馬をさらに熱くしてくれることを期待しているよ」
と、会見を締めくくりました。
過去、幾多のトップジョッキーたちが挑戦し、あるものは成功し、あるものは失意のうちに去って行った香港競馬。
果たしてこの2人はどうでしょうか?
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