飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
あなたとハッピー
ニッポン放送ケータイ
飯田コージの外はおまかせ!
 
香港競馬通信
4月29日
ブレット・プレブル騎手と香港競馬のスプリントシーンと言えば、最近ではラッキーナインとのコンビが思い出されます。
香港スプリントと、2度のシンガポールのクリスフライヤー国際スプリント制覇で国際スプリントG1を3勝という輝かしい成績を収めました。
また、それと並んで当時は香港ローカルG1でしたが、チェアマンズスプリントプライズも2013年と14年に連続制覇。
まさに押しも押されもせぬ香港スプリント界の帝王として君臨しました。
時は経ち、今年初めにラッキーナインは引退。
前後してチェアマンズスプリントプライズは香港ローカルG1から国際G1へと格上げされました。
そして、その新装チェアマンズスプリントプライズでプレブル騎手は新たな“ラッキー”とコンビを組みます。

それが、若武者ラッキーバブルズ。
今週末の沙田開催は2つの国際G1を抱えるレースデー。
プレブル騎手はチェアマンズスプリントプライズでラッキーバブルズと、チャンピオンズマイルでコンテントメントという実力馬とコンビを組みます。

そもそも、プレブル騎手はラッキーナインには相当思い入れがあって、今でも度々言及しています。
さすがにチャンピオンスプリンターを2度獲っただけに思い入れがあるようです。
そして、ラッキーバブルズについてはラッキーナインとは違うタイプだとしつつも、相当の手ごたえを感じているようです。

「2頭はちょっと違うタイプなんだよね。ラッキーナインは(管理していた)キャスパー(・ファウンズ調教師)とも一致していたんだけど、潜在的にはマイラーだねと。だから調教の仕方もちょっと違っていたんだ。能力の違いでスプリント戦でも良績を挙げられたんだけど。ラッキーバブルズは正真正銘のスプリンターで、長くても1400mまでの馬。マイル戦ではクラス3のレースでも勝てないと思うよ…」

ただ、ラッキーバブルズもマイル戦にまったく出ていないわけではありません。
たとえば1月の香港クラシックマイル(HKG1)ではかかり気味ながらサンジュエリーやウェルテルらに続く4着に入りました。
しかしながら、香港のファンも認めているのはスプリント戦こそ主戦場ということ。
1200m戦では7戦して4勝。香港国内レーティングも去年10月に初戦を迎えたときには77ポンドだったものが今では121ポンドまで駆け上がっています。
(国際レーティングでは115ポンド)
ここまで上がった一因は、前走、今回と同じ沙田1200mで電撃的な末脚を見せ勝ち切ったHKG2スプリントカップのレースぶりを評価してのものです。

「4歳馬だし、ラッキーバブルズはまだまだ上積みの余地があるよ。前走は非常に大きな一歩だった。なにより、ハンディキャッパーが大きく評価をしてくれたね。普通はあれだけのレースをしてもなかなか11、12、13ポンドと上がることはないんだけど、この馬はそれを成し遂げた。ボクは今シーズン初戦に勝った時から、この馬は重賞級だと言ってきたけど、それを証明した形だったね」

スプリントカップではスタートで失敗しましたが、最後の直線で後方一気の大勝利を得ました。最後の400mを21秒80という破格の末脚を見せ、多くのファンに強い印象を与えました。

「まるで時を停めたような末脚だったよね。あの末脚は本当に印象的だった。でも、あれが目一杯ではないんだ。まだまだやれるよ!この週末はきっと素晴らしいレースをしてくれると思う。そして、来シーズン、5歳になったらさらに力をつけてくれると思う。5歳は多くの馬が最盛期を迎えるからね。心身ともに充実のシーズンになるんじゃないかな」

もちろん、プレブル騎手は日曜に待ち受けるレースは非常に重要かつ高いハードルであることを認めています。
ラッキーバブルズが直面するのはまさに世界トップクラスのスプリンター達。
シャトーカ、バッファリング、エアロヴェロシティ、加えてペニアフォビアにゴールドファン。
4歳馬でもウィザードオブオズやアメイジングキッズなど、G1を賑わせてきた実力馬ばかりです。

「最内の1番枠に入ったから、少し運も味方してくれないと厳しいかもね。3走前に内の2番枠に入ったことがあったけど、その時は相手関係が今回よりもはるかに楽だったからね。今回は相手がG1クラスばかりだから、前が止まってくれるとは限らない。前に行く馬の中では特にバッファリングは止まらないだろうからなぁ。気持ちよく逃げられると、捕まえるだけで1ハロン分使ってしまいそうで…。エアロヴェロシティは14番枠に入ったから逃げ馬の外をマークするだろうね。これらを直線で捕まえようとすると、ちょっと呆然とする。その意味でも、運が必要だって言ったんだ。ま、ただどの枠に入っても勝つには運が必要なんだけどね。14番枠に入ったって運は必要だし」

プレブル騎手はラッキーバブルズでこの日の一つ目のG1に乗り、続くG1チャンピオンズマイルではジョン・サイズ厩舎のコンテントメントに騎乗します。
この馬とは、今シーズンすでにG1クイーンズシルバージュビリーカップで勝利を収めています。

コンテントメントはこの1400mG1でビューティフレイムから1馬身4分の3差勝利し、人気に応えました。
マイル戦で3勝、1800mのクラス2戦で1勝していますが、今回マイルG1は初挑戦となります。
「この馬が最も得意とするのは1400m戦だと思うんだよね。道中のテンポや距離、さらに走っている雰囲気を見ていても、マイル戦はちょっとしっくりこないんだ。道中ちょっと動き過ぎるんだよ。おそらく、マイル戦のペースはこの馬にはちょっとスローなんだろうね。前向きな気性がかえって弱点になってしまっているのかな」
と、プレブル騎手。さらに続けて、
「ただ、道中折り合って進むことさえできればマイル戦でも良績を挙げられると思うんだ。力をセーブできるからね。もちろんボクの私見だけどね。馬の実力はあるとおもっているから、このレベルで一定の成績を挙げられないとちょっとガッカリだよ」
と、期待を込めました。
前走、同距離同コースのHKG2チェアマンズトロフィーでビューティオンリーから3馬身差の5着に敗れています。
プレブル騎手は前走を振り返り、
「道中うるさすぎた。ちょっとイレ込んでたよね。今回はいいレースをしてくれると期待しているよ。何しろ、実力はあるんだからね。G1勝った時にはレース前から素晴らしい手応えだった。あの時の強さを考えると、マイルで勝てないとは言わせないよ。あの時は最後の100mでまた伸びたからね。陣営だって、勝負にならないとわかっていたらこのレースに出さないよ」
そして、
「前走とは違う競馬を見せられると思うよ。ジョン(・サイズ調教師)も今回は精神面で落ち着くように調教も変えてきていると思うしね。それに、この馬は日本の安田記念(G1・1600m)にも登録している。これからはマイルが得意になるんじゃないかな」
と、決意を語りました。
馬も騎手も試されるG1の大舞台はまもなくです。


 
前のページ 最新のページ 次のページ
 
 
  ニッポン放送トップページ夜の番組ページ
Copyright © 2012 Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.