飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
4月30日
オーストラリアの若き天才、トミー・ベリー騎手。
弱冠25歳ながら、豪州内外の数々の大レースを制し、押しも押されもせぬオーストラリアのエースジョッキーです。
そのベリー騎手は、香港競馬の準レギュラーかというほど何度も短期免許で来港。
ファンの中にも香港所属ジョッキーじゃなかったの?という人がいるほど顔が知れています。
もちろん、今週末の国際レースシリーズにも参戦。
2つある国際G1の内のスプリント戦、チェアマンズスプリントプライズでは電撃的な末脚が魅力のシャトーカに騎乗します。
すでに香港では国際G1だけで3つ勝っているベリー騎手。
ほかにも香港ローカルG1も2つ勝っていて、都合5つのタイトルをすでに手にしています。
短期免許といっても、テン乗りでG1に乗るために飛行機で来て、レースが終わればすぐに帰るを繰り返しての5勝ですから、その業績たるや常人の想像を超えています。
ミリタリーアタックで制した2013年のクイーンエリザベス2世杯(QEⅡ)では、香港競馬史上初めて短期免許で騎乗初日にG1制覇という記録も打ち立てました。

春の国際レースとの相性は抜群で、翌年のQEⅡをデザインズオンロームで制しています。
この年はこのデザインズオンロームとのコンビでHKG1香港ダービーと香港クラシックカップも制覇。
さらに今シーズンに入ってからはG1香港ゴールドカップを勝っています。
ベリー騎手の香港以外でのG1成績をざっと紹介しますと、地元豪州ではゴールデンスリッパーSを2度。2013年オーバーリーチ、15年バンクーバーで制し、シンガポール航空国際カップも2度制覇。
こちらは、ジョン・ムーア厩舎の香港馬、ダンエクセルに乗って2014年と15年に制覇しています。
また、最近ではタヴァゴでATCダービーを勝っていて、地元豪州でのG1勝率は大変なモノです。
そのG1コレクションにチェアマンズスプリントプライズも加えるべく今回騎乗するのが、豪州遠征馬のエース、シャトーカなのです。

「香港ではいつも素晴らしい馬に乗せてもらっているよ。特に、デザインズオンロームとコンビを組めたのは本当にラッキーだったね」
と、ベリー騎手。ここ香港での騎乗は若いベリー騎手にとって非常に大きな経験になったようです。
特に、大レースで周りからかかるプレッシャーは半端なものではない。
最近ではそれを楽しめるまでになっているようです。
「香港での騎乗は楽しいよ。競争はとっても激しくて、つねにベストを尽くさないといけないけれど、それが自分を磨いてくれている。ここで実績を挙げるためには、どんなプレッシャーの中でも自分の競馬をするってことかな」
と、ベリー騎手。香港でだいぶタフになったようです。

この日曜日のスプリント戦でもプレッシャーから逃れることは出来ません。
それだけの期待を背負ってシャトーカに騎乗します。
なんといってもこの馬は素晴らしい末脚の持ち主。
その分、スタートは割り引かなくてはいけません。
過去3度のG1制覇も最後方近くからの差し切り勝ちでした。
直近ではランドウィック競馬場のG1T.J.スミスS。
14頭立ての最後方から撫で斬るように追い込み勝ちを見せています。

「道中最後方まで下げるつもりはなかったんだけどね。ただ、馬の気に逆らってまで前に行こうとしなかったらそうなった。あの時は大外からの豪快な差し切りになったけど、それしかできないわけじゃないんだ。現に、マニカトーSを勝った時なんかは馬込みの中を縫うように抜け出すことができたからね」
と、ベリー騎手はシャトーカが決して不器用な馬ではないことを強調しました。

このシャトーカの脚質、道中気分よく走らせないと最後の末脚が不発になるあたりは、奇しくもベリー騎手の香港でのお手馬、デザインズオンロームにそっくりです。
そのことについて聞くと、
「たしかにその通り。両方とも、残り600mからが勝負だね。タイミングを間違えて早仕掛けすると末脚が不発になるあたりも」
と、認めました。そして、今回のシャトーカの戦術についても、
「レース前半は馬の気に任せるようにするよ。そして、前が開いて先頭を捕まえられればいいね」
と明かしてくれました。

シャトーカは今までG1級のレースに9度出走し、一度も複勝圏から外れたことがありません。
今年は3度出走し、2勝3着1回。3着はフレミントン競馬場のニューマーケットハンデで、先着した2頭とはだいぶハンデ差がありました。
着差はわずか1馬身。勝ちに等しい3着と言えそうです。
2016年に入ってからのこのレースぶりで、1月〜4月の世界ランキングでスプリント部門トップに躍り出ています。

「馬自身はまさに絶好調。ホークス調教師のチームも、香港の環境に適用した馬の姿を見て満足しているよ。もちろん、ボク自身も大いに期待している」
と、ベリー騎手はG1制覇に自信を見せました。

一方、チャンピオンマイルではジョン・ムーア厩舎のリワーディングヒーローに乗るベリー騎手。
香港での最大のサポーター、ムーア師の管理馬に乗るわけですが、だからと言ってお世辞を言うのではなく相手関係を冷静に分析しています。
「おそらく、モーリスに勝つまではいかないだろうね。まだまだエイブルフレンドの領域には達していないよ。やはりモーリスは強いと認めざるを得ない」
と、日本の年度代表馬、モーリスに敬意を表しました。その上で、
「一番人気が常に勝つとは限らないからね。馬自身の状態は良くなってきているし、前走前々走よりも差は詰めて来るだろう。ちょっと運が向けば、大方の予想よりも好走してくれると思うよ」
ベリー騎手は闘志を燃やしていました。


 
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