飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
5月18日
昨日はムーア厩舎の新星、ウェルテルを紹介しましたが、今度は同厩舎の古豪、デザインズオンロームです。
かつての10ハロン(2000m)の帝王も、最近は随分色あせてしまいました。
特に、昨シーズンの終わりに関節の内視鏡手術を行ったあと、あの圧倒的な存在感が影をひそめてしまいました。
近走で唯一その末脚が爆発したのが、2月のG1香港ゴールドカップ。
今回コンビを組むのは名手ホアオ・モレイラ騎手なんですが、今回のチャンピオン&チャーターカップではあの末脚の復活もあるかもしれないと自信を見せています。

「全盛期のような、こうあってほしいという姿に近づいてきたように感じるよ」
と、モレイラ騎手。この人馬のコンビは昨シーズン、一昨年の香港カップ以来のG1制覇を目指します。
「日曜の馬場が今ほど悪化しなければ、勝てると思う。自信はあるよ」
と、闘志を燃やしていました。

ジョン・ムーア厩舎としては、まず期待するのは若武者ウェルテル。
昨日書いた通り、香港ダービーからクイーンエリザベス2世杯というダブルで彗星の如くさっそうと香港競馬の中央に躍り出てきたわけです。
しかし、考えてみれば2014年のデザインズオンロームも同じように登場してきました。
むしろ、ウェルテルよりもさらに綺羅星の如き成績でチャンピオン&チャーターカップに臨んだものでした。
同世代のライバル、エイブルフレンドと渡り合いながら、HKG1香港クラシックカップと香港ダービーを制覇。
その余勢を駆ってQEⅡも鮮やかに勝ちきって、シーズン最終戦に臨んだんですが、疲れもあったのか精彩を欠きブレイジングスピードの5着に敗れています。
「この馬は1マイル半(2400m)では失敗しているから、たしかに疑問符はつくね」
普段は威勢のいいムーア師も冷静です。
「2000mでは絶対の自信があるんだけど、2400mについては馬自身がやれることを証明しなきゃいけないよね。ただ、前回このレースに挑戦した2年前はタフなシーズンの最終戦だったからね。それと、去年ほぼ同距離に挑戦したドバイのレースではペースが全く合わなかった。妙におとなしいレースぶりだったけど、少差のレースが出来た。今回も少なくとも差のない競馬は出来ると思うよ」
ドバイのレースとは、去年3月・メイダン競馬場で行われたG1ドバイシーマクラシックですが、これが一昨年のチャンピオン&チャーター以外で唯一の1マイル半の経験です。
この時は最後方からの直線一気で差を詰めましたが、勝ったドルニヤを脅かすには至らず、4着。
乗っていたのは、今回久しぶりに騎乗するモレイラ騎手でした。

「距離に関しては心配していないよ」
と、今や香港のチャンピオンジョッキーとなったモレイラ騎手は取材に答えました。さらに、
「ドバイの2400mではいいレースをしていた。あの時は100%のデキではなかったんじゃないかな。今度の日曜のレースであの時のデキだったら、勝つチャンスはないよ」
と語りました。
デザインズオンロームとモレイラ騎手のコンビは8戦して3勝。
ただ、今シーズンは1度しかコンビを組んでいません。
それが4着に敗れた12月の香港カップ(G1・2000m)。このコンビがさらに1年前に勝っていたレースです。
この2015/16年のシーズンは6戦して1勝と、以前のような輝きを失っているデザインズオンローム。
香港移籍後4年目のシーズンで、勝率は最も悪化しています。
日曜のレースは、ウェルテルの5着に敗れたクイーンエリザベス2世杯からの巻き返しを狙います。
それを前に月曜の早朝に沙田の芝800mを追い、騎乗したモレイラ騎手に週末に向けて好印象を残したようです。
「いい感触だよ。それに、2年前と違ってそんなに厳しいローテじゃないから、状態はいいよ」
と、下馬してきたモレイラ騎手。
「ご存知のように、馬場が悪化するとウェルテルは非常に手強くなる。前走の重馬場は、まるで赤子に飴をやるようなもので、ただただ喜ばせるだけのものだった。今回はそこまで悪化するとは見込まれないから、デザインズオンロームには勝つチャンスが増えるんじゃないかな」
と続けました。
このモレイラ騎手のコメントに、管理するムーア師は大喜び。
月曜の調教は、800mを52秒7(27秒2−25秒2)でした。

「ホアオ(・モレイラ騎手)は下馬するなり、12月の香港カップと同じコンディションかどうか聞いてきたんだ。少差で4着だった12月のレースとね。というのも、彼が言うには絶好調だと。状態には何の問題もないとも言っていた。いいニュースだね」
ムーア師は自信を深めたようです。


 
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