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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 9月 4日 |
2016/17シーズンの開幕日を迎えた沙田競馬場。
メインの香港特別行政区(HKSAR)行政長官カップでは昨シーズンからの上がり馬、ラッキーイヤー(ダニー・シャン厩舎)が勝ち名乗り。
今シーズンのG1戦線への参戦を高らかに宣言しました。
「12月の香港スプリントが目標になるね。それを睨んでプランを組んでいくよ」
と、シャン師。そして早くも海外遠征が頭の中にあるようです。
「日本のスプリンターズSもこの馬にとっていい選択肢になるよね。ま、まだ今は検討段階だけれども。いずれにせよ、G1レベルでも3着までに入るだけの潜在能力を持っていると思うよ。まだあと2馬身ほどは伸びる余地を残しているはずさ」
と、自信満々に語りました。鮮やかな勝利でG1へ跳躍したラッキーイヤーでしたが、それ以上に強さを見せた馬がいました。それが、ブリザード。3着に敗れたとはいえ、ひょっとすると勝ち馬以上に困難なタスクをこなした上での3着だったかもしれません。
先行し、危なげなく押し切ったラッキーイヤー。鞍上ホアオ・モレイラ騎手のガイドで、4分の3馬身きっちりとリードを保ったまま1着でゴールしました。
これで、香港移籍後12戦して7勝。単勝2.8倍の一番人気に応えました。沙田芝1200mの勝ち時計は1分8秒19。下馬したモレイラ騎手は、シャン師同様自信あふれる口ぶりでした。
「今週初め、まだピークまでは少しあるけど、それはシーズン初戦だから仕方ないよねって言ったんだけど、あれから少しの間でずいぶん馬が変わったね」
この勝利が今シーズンの第1勝だった名手は、いつもながらに饒舌でした。
「予言するのは難しいし、馬のデキにもよるんだけど、重賞も含めもっと沢山のレースを勝てるハズだよ。もともとそう思っていたけど、今日の勝ちでそれを証明することが出来たし、ボクも自信がついたよ」
一方のブリザード(リッキー・イウ厩舎)。こちらも前途は洋々のようです。検量所に戻ってきたカリス・ティータン騎手は非常に不満げでした。
というのも、直線の入り口で致命的な不利を受け、立て直すのに手間取ったことで勝ち馬から1馬身差の3着に甘んじてしまったのです。
HKG1香港クラシックマイルとクラシックカップでともに3着のこの馬。
上がりの400mは21秒95で、2着のキーウィットネス(21秒88)に次いでメンバー中2位。陣営からは五分のレースなら負けていないという思いが噴出しました。
「ボクは、勝てたと思っている」と、管理するイウ師は絞り出しました。
残り800m付近で先頭を走るアンバースカイ(ディラン・モー騎手)が外へ膨れ、後方馬群はその煽りを受けます。
馬群のちょうど中央にいたブリザードはちょうど左右から前をカットされる形になり、止むを得ず控える形となり、勝負所で11頭立ての9番手に後退せざるを得ませんでした。
そのインシデントで前がぽっかりと空いた勝ち馬とは対照的な展開となりました。
「インシデント後、立て直すのに大変な労力が必要だったはずだよ。致命的な不利が直線の入り口で起こったね」
レース後すぐ、イウ師は語りました。続けて、
「次走はまだ決めていない。このまま1200m路線にいると、フランシス(・ルイ師)のところの実力馬、ラッキーバブルズとぶつかるだろうからね。とはいえ長い距離に行けるわけではないから、1200m路線と1400m路線の両にらみかな」
と、最後は前を向きました。
そんなイウ師が相好を崩したのは、5着に入った僚馬パッキングピンズについて聞かれた時。
こちらは12月の香港マイルに向け、プラン通りの走りを見せてくれたようです。
昨シーズンのG1チャンピオンズマイル3着馬は今回133ポンドの重いハンデを負わされましたが、勝ち馬から1馬身4分の3差の5着でした。
「パッキングピンズはいいレースだったね。昨シーズンの1400m戦に比べると、やっぱり1200mだと末脚がイマイチになるね。この馬のベストはマイルだよ」
と、イウ師は語りました。
シャン師はこの日、メイン以外にも第5レースをランフォレスト(ナッシュ・ラウィラー騎手)で勝ち、2勝。
ラウィラー騎手は第2レースをレッドポニーで勝っていて、こちらも2勝の固め打ちでした。
また、香港人見習いジョッキーが目立ったのもこの日の特徴。
ジャック・ウォン騎手がアドベンチャラーで第7レースを勝ち、さらに最終レースをフライングムーチで勝って何と一日2勝。
一方、ケイ・チョン騎手はマルチマックスで第8レースを勝ちました。
調教師で輝いたのは、ミー・ツイ師。
今名前の挙がったレッドポニー、アドベンチャラー、フライングムーチでこの日3勝を挙げています。
この日の観衆は63963人。
観客動員数、売上額ともに去年よりも増加し、シーズン初日としてはここ20年間で最高記録を更新しました。
ジョッキークラブのCEO、ウィンフライド・エンゲルブレヒト・ブレスゲス氏は恒例の初日後会見で、
「今日の売り上げは去年と比べ5.8%増加の12億1400万香港ドル。さらに、海外での売り上げも去年の初日と比べ41.2%アップと劇的に積み上げることができた。香港の熱心なファンの皆さんに感謝するとともに、香港競馬が海外でも注目度を上げている証左として非常に嬉しく思うよ」
と、笑顔で振り返りました。
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