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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 11月 8日 |
12月11日の国際レースまでおよそ一か月。
本番を見据えた調教が今朝の沙田競馬場で行われました。
残すステップレースは、今月20日に行われるジョッキークラブスプリント、マイル、カップの3レース。
ここを経由する馬、スルーして直接本番に向かう馬、進むローテーションによって仕上げ方もまちまちですが、目標は一つ。
本番さながらの駆け引きも繰り広げられていました。
特に火花が散っていたのはスプリント戦線。
沙田の直線1000mでのゲートを使った実戦形式の調教では、8月末の故障から復帰したストラトモアが健在ぶりをアピールしました。
今年5月のG1チェアマンズスプリントプライズ(1200m)では、オーストラリアの強豪シャトーカから差のない3着と健闘したストラトモア。
今シーズンはまだ実戦がありませんが、こうした実戦形式の調教は帰ってきてから2度目。
鞍上のネイル・カラン騎手ともども手ごたえを感じている様子です。
今朝は直線1000mでスプリント戦線のベテラン、ノットリスニントーンの2番手、58秒39で駆け抜けました。
管理するトニー・ミラード調教師は、
「普段調教では走らない馬だから、この動きはベストだね。ホント、調教では手を抜くから、こちらに一切いい走りを見せてくれないんだ。だから、今朝は嬉しいよ」
と、にやっと笑いました。
「夏にちょっと故障しちゃったから心配していたんだけど、どうやらこの調教を見ると乗り越えられたかな。一皮むけて大きくなった。」
ストラトモアは11月20日のジョッキークラブスプリント(G2・1200m)に出走し、そこで大きく躓かなければ来月11日の香港スプリントを目指します。
「ネイル(・カラン騎手)は馬のデキに喜んでいたよ。道中も気分よく走っていたし、終いの脚もしっかりしていたって。このデキなら、オーナーとも相談するけど来週のレース(JCスプリント)はゴーだね。」
ミラード師は静かに闘志を燃やしていました。
一方、同じミラード厩舎から12月の国際レースに直行しようというのはスーパージョッキー。
こちらは、香港馬として初めて韓国で勝利を挙げた馬。
9月の韓国G1コリア・スプリント(ダート・1200m)で見事に勝利しました。
すでに8歳のベテランということで、ミラード調教師はそこから十分な間を開けてまずは馬体の回復に専念。
今朝のオールウェザー1200mの実戦形式での調教は、香港へ帰国後初めてでした。
「いい調教だった」
と、ミラード師。
この馬は2015年のG1ドバイゴールデンシャヒーン(1200m)で2着に入るなど、ダートの短距離では強さを発揮します。
今朝の調教も、1分10秒43という時計をマークしました。
「そんなに強く追わなかったよ。何しろ、香港スプリント本番までまだ5週あるからね。本番前にもう一度この実戦形式で追おうと思っているよ」
と、動きを目で追っていたミラード師。続けて、
「デキも戻ってきているよ。動きもいいし、なによりアグレッシブだった。(乗った)カリス(・ティータン騎手)も本番までまだ間があるんで長手綱で馬の気に任せていた。ウチの2頭は2頭とも順調。それぞれ準備が整いつつあるよ」
最後は愛馬のデキに目を細めたミラード師でした。
また、JCスプリント経由で香港スプリントを目指す馬たちでは、8歳馬の古豪エアロヴェロシティの動きに注目が集まりました。
言わずと知れた2014年の香港スプリント馬で、おそらく本番でも人気を集めるであろう地元・香港勢の本命。
オールウェザー1200mの実戦形式の調教に出場し、ザック・パートン騎手を鞍上に前半は馬群を引っ張ります。
そこからは馬の気に任せる馬なり調教で、最後は先着馬から6馬身差でゴール。
時計は1分10秒25でした。
下馬したパートン騎手は、
「ん〜、まだ本調子とは言えないね。今はまだ本調子を目指してもがいている感じ。本番の香港スプリントの前に一度叩くローテーションだし、それで上向いてくれればと。この馬も年を取ってズブくなっているから、本調子に仕上げるまでちょっと時間がかかるようになったね」
と解説してくれました。
また、ストラトモアが出場した調教では、香港カップを狙うラッパードラゴンもホアオ・モレイラ騎手とのコンビで姿を現しました。
ジョン・ムーア厩舎の若武者は、まだ4歳馬。
香港カップを経由して、最終的には香港ダービーを目指すというプランを描いています。
前走、今シーズン初戦の沙田トロフィーではハ行を発症してレース直前に出走取消。
来週のジョッキークラブマイルに満を持して出走する予定です。
「レースをスキップしちゃったのは計算外だったけど、プラスのファクターは馬が何ともなくって、調子を上げているところだね」
と、ムーア師は調教で差のない4番手でゴールした愛馬を見つめて言いました。
手元の時計は、58秒57を指していました。
「今朝の調教で、ベストに近い状態に持って行けたんじゃないかな。ゲートの出も良くなったし。それに、ホアオ(・モレイラ騎手)はずっと抑えたままでこの時計だったからね。一緒に走った馬の中にはG1馬も何頭かいた中でこの調教は良かったよ。満足だね」
と、笑顔を見せました。ところが、
「この馬は後ろ脚にちょっと難があって、がたがた震えちゃうんだ。でも、レントゲンを撮ったんだけど骨折があるわけでもなく、何ともない。ただ、若い馬だし、馬ってのは震えるものだからね。今では何ともない。いつ発症するか分からないからちょっと疑問は残るけど、ジョッキークラブマイルに向かって我々は前向きだよ」
と、珍しく複雑な心境を吐露しました。
本番まで一か月。各陣営様々なプレッシャーと戦っています。
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