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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 11月10日 |
日本の中央競馬でも、16年ぶりに誕生した女性ジョッキー、藤田菜七子騎手の話題で盛り上がっていますが、香港でも女性ジョッキーが話題です。
去年の最も人気のあるジョッキー(Most Popular Jockey)に輝いたケイ・チョン騎手です。
デビュー間もないということで斤量が軽くなる減量ジョッキーなんですが、勝ち星を重ねて45勝に達したので、7ポンドの減量が5ポンドに少なくなりました。
一人前まであと少しというところまできたわけです。
昨日のハッピーヴァレーでのクラス3戦、サザーランドハンデでパッキングドラゴンに騎乗。
見事に逃げ切り勝ちを収めて、一つの区切りに達しました。
前走10月30日も同じハッピーバレーで勝っているパッキングドラゴン(リッキー・イウ厩舎)。
今回も先頭に立ってペースを握り、コンスタントに時計を刻んでいきます。
残り600、十分なリードがあると見て取ったジョッキーは早めのゴーサイン。
後続を置いてけぼりにして逃げ切りました。
イウ師は、
「彼女には、レース前半は決して無理して押してまで前へ行こうとするな。馬は出来上がっているんだから、余計なことをしないのが君の仕事だって言ったんだ。この馬はゲートの出はあんまり良くないけど、何しろ前走・前々走と比べていい枠に入ったからね。彼女はこちらの意図通りに乗ってくれたよ」
と、騎手を褒めました。
去年の9月にデビューしたチョン騎手。
今回のパッキングドラゴンの勝利で通算45勝に達し、次回土曜日の沙田での開催から5ポンド減量へと昇格します。
この先、通算70勝に達するまでは5ポンド減量騎手として活動し、次の3ポンド減量を目指します。
「目標を達成したことには興奮しているけれど、一方でますますアグレッシブに挑戦していかないと勝ち星は積み重ねられないと思っている。もちろん、今までも一生懸命だったけれど、もっともっと挑戦して腕を磨かなくちゃ!」
チョン騎手は早くも次のステージを見据えて闘志を燃やしていました。
一方、このレースではアクシデントもありました。
レース中盤、同じく見習いのジャック・ウォン騎手騎乗のダッシングキングが転倒。
これにウンベルト・リスポリ騎手鞍上のミスターペールも巻き込まれ、2頭が競走中止。
両騎手共にクイーンメアリー病院に搬送され、ウォン騎手は足首骨折と診断されました。
こうした不穏な空気が伝染するのか、直後のこの日のメインレース、クラス3のウェイフォンセンテナリーボウルハンデ(1200m)では、ピーター・ホー厩舎のエクストリームリーファンが単勝26倍の番狂わせ。
しかもこの馬、直前のアクシデントによりジョッキーが乗り替わり、サム・クリッパートン騎手に変更になった馬でした。
「サム(・クリッパートン騎手)はラッキーだったよねぇ。一方でジャック(・ウォン騎手)は不運だなぁと思っていたけど、言ってみれば彼もラッキーだったよ。何しろ、落馬したけど自分の足で歩いて帰って来れたからね」
と、ホー師。続けて、
「たしかに、サムはラッキーさ。でも、運だけじゃなくって彼は良い騎乗をしてくれた。十分に折り合って、抜群のタイミングで仕掛けてくれたよ」
開催前半で盛り上がったのは、デビッド・フェラーリ調教師。
クラス4の1200m戦でスーパーハンター、ブリーダーズスターと連勝しました。
「いやぁ、天にも昇る気持さ。最高だね。でも、もしかしたら3連勝かもしれなかったと思うとちょっと悔しいよね」
というのも、2連勝の直前のクラス4、バンクストリートハンデではフェラーリ厩舎のキラムがワークスオブアートに2馬身差2着に敗れていたのです。
「でも、ボクは満足さ。これはシーズン序盤に幸先がいいよ」
と、前向きに答えていました。
連勝を担ったブリーダーズスターは3.9倍の一番人気に推されての勝利。
鞍上ホアオ・モレイラ騎手の腕も勝利を後押ししました。
「ブリーダーズスターは良くなるまでにちょっと時間を要したね。この馬はイレ込み易くて、今だにレースでどうふるまっていいのか良く分かっていないようなんだ。だから、パドックでも他の馬より早めに出して、早めに馬場入り。とにかく刺激を少なくしているんだけど、それでもイレ込んじゃう。でも、今回は非常に落ち着いていて、別の馬かと思ったほどだよ」
と、フェラーリ騎手。続けて、
「前走もチャンスがあるなと思っていたんだ。でも、今日のレースの方がよりこの馬に合っていたね。内枠が引けたし、ホアオ(・モレイラ騎手)は完璧な騎乗を見せてくれた。このクラスでは、まだまだ勝つことができるんじゃないかな」
また、フェラーリ師連勝のもう片方はダグラス・ホワイト騎手とのコンビでした。
「これが名手ってもんだよ!」
11番枠からの鮮やかな勝利に、ゴール板を駆け抜けた瞬間調教師は叫びました。
道中は5番手に控え、直線で鮮やかな抜け出し。完ぺきでした。
「いぶし銀の騎乗だよねぇ。ダグラスはボクにこの馬は今ピークの調子にあると言ってくれたんだ。前の馬との距離が詰まって窮屈になっても決してへこたれない。この強いハートがあるかどうかが、勝敗を分けるんだよね」
シャープハンターは久しぶりの勝利の美酒で溜飲を下げました。
実に2014年の5月以来、20走に渡って勝ち星から遠ざかっていたわけですが、前走絶望的な位置からしっかりと末脚を伸ばしてきたその様を見て、今回は勝てそうだと自信があったようです。
「昨シーズンは勝てないまでも非常に堅実な走りを見せてくれていたからね。不運にも勝てなかったけれど。これだけ惜しくも勝てなかった馬ってのは前からいたけれど、そういう馬って一つ勝つとポンポンと2つ3つ勝てちゃうものなんだよね。だから今後も期待しているし、この馬に関してはそうやって連勝する自信はあるよ。おそらくクラス3に昇格するだろうけど、昇級後すぐは斤量的にも恵まれるだろうから、2勝3勝といけるんじゃないかな」
下のクラスからの下剋上も、ハンデ戦主体の香港競馬の魅力の一つです。
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