10月 8日 チャレンジ・アスリート 山本　　さまざまな競技で活躍するアスリートにスポットを当てるコーナーです。 　　　　今回は、北京五輪カヌースラロームで、日本人として 　　　　史上最高の4位に入賞した竹下百合子選手にお話をうかがいます。 　　　　もしもし〜竹下さん。こんばんは。 竹下　　竹下です。こんばんは。 山本　　北京五輪、女子カヤックシングルで４位に入賞されました。 　　　　おめでとうございます。 竹下　　ありがとうございます。 山本　　４位になったときのお気持ちはいかがでしたか？ 竹下　　自分でも４位に入れるとは思っていなかったので、驚きました。 山本　　昨シーズンのこの番組の「北京へのチャレンジ」のコーナーで 　　　　お話をうかがったときは、少しでも上を目指して頑張ります、 　　　　と意気込みを語ってくださいましたが、 　　　　４位というのはご自身でも満足な成績ですか？ 竹下　　はい、予選ではうまくいかなかったんですが、 　　　　決勝でいいレースができたのでよかったです。。 山本　　テレビで見ましたが、思った以上に激しいスポーツですね。 　　　　カヌーのスラロームは一定区間の旗門を通りながらタイムを争う 　　　　という競技ですが、ポイントは減点法ですか。 竹下　　いえ、ゴールしたタイムにミスしたポイントが加算されるんです。 　　　　ですから、ポイントが少ない方が勝ちになります。 山本　　銅メダルをとった３位の選手とは４．５３ポイント差。 　　　　もしかしたら３位にいけたんじゃないかと思いませんでしたか？ 竹下　　終わったときは、そうは思わなかったんですが、 　　　　時間がたって、ビデオを見たら失敗した部分もあったので、 　　　　「あの失敗がなかったら」と悔しかったです。 山本　　カヌーはコースに抗うというよりも一体化していくことも 　　　　大事なんですね？ 竹下　　そうですね。北京は、わたしが今までで経験したコースの中でも、 　　　　いちばん難しいコースだったので慎重に合わせていきました。 山本　　以前にもうかがいましたが、国内のコースは難しいコースがないので、 　　　　海外のコースで経験を積まないと世界と戦えないそうですね。 　　　　やはり、今後は海外へ武者修行に行かれますか？ 竹下　　（早稲田）大学に通っていますので、長くは行けませんが、 　　　　行けるときは向こうにいって練習したい。 山本　　竹下選手の次の目標は当然・・・？ 竹下　　はい、ロンドン五輪です。 山本　　年齢的にも（今年１１月２３日で２０歳）十分に狙えますね。 竹下　　北京でいい経験ができたので、次の五輪で経験を活かして 　　　　さらに上を目指したいと思います。 山本　　４年後を期待しています。でも、実はその前に、 　　　　来週10月11日と12日に全日本選手権があります。 　　　　竹下選手も出場しますが、その場所というのが？ 竹下　　はい、わたしがいつも練習している地元・御岳渓谷です。 山本　　ホームグラウンドですからね、トップを狙わないといけないですね。 竹下　　はい、地元から応援に来る方も多いので上位に入れるように頑張ります。 山本　　日ごろ練習しているといっても、そのときによって 　　　　コンディションが変わるという面もありますね？ 竹下　　はい、雨が降ったりすると流れが変わるので、 　　　　人工コースよりはコンディションが変化します。 山本　　生でレースを見るというのはお客さんも楽しいんじゃないですか？ 竹下　　テレビで見るより、生で見たほうが迫力があると思います。 山本　　レースはどこで見られるんですか？ 竹下　　川沿いに遊歩道があるので、すぐ近くで見られます。 山本　　至近距離から激流で戦う選手たちが見られるんですね。 　　　　竹下選手の活躍でカヌーに興味をもった方がたくさん 　　　　見に来てくれるといいですね。 竹下　　はい、ぜひ見に来ていただきたいです。 山本　　ぜひとも来週の全日本選手権、素晴らしい結果を期待しています。 　　　　今日はありがとうございました。 竹下　　ありがとうございました。 山本　　北京五輪カヌースラローム４位入賞の竹下百合子選手でした。