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第93回 7月11日(金)放送


台風も過ぎ、めちゃくちゃ暑くなりましたね。やっぱり、今、夏なんです。

今日のテーマは・・・

「この夏、マニアックな旅に出よう」!!


普通の行き先には飽きた!人が行かないところに行きたい!

マニアックな旅を続ける人たちが薦める、
この夏おススメの"マニアック"な旅先とは!?

参考になるかどうかはあなた次第...!?





■4時台ゲスト①:「大原利雄」さん
 日本中の"誰も行けない温泉"を探し続ける写真作家


誰も行けない温泉大原利雄さん.JPG


▼誰もいけない温泉にハマったキッカケは?

 「雑誌の仕事で温泉めぐりをしていたんですけど
 『どうぜなら誰も知らないところに行こう』ってことで、こういうことに」。


▼どうやって見つけるの?

 「国土交通省が発行する地形図に温泉マークが載っているんです!
 あとは、宿の主人と仲良くなって教えてもらうとか」


▼"誰も行けない温泉"の湯加減は?

 「適温の温泉なんてあるわけがない、源泉なんだから!
  熱いか冷たいか、どっちか!
  でも、温泉っていうのは大体基本的に川沿いに沸くんですよね。
  なので、もう掘るしかないですね。源泉と水を混ぜる。
  それでもダメなら源泉に浸かって、そのあと川に飛び込みます!」


▼大原さんがこれまで訪れたなかで最高の温泉とは?

 「達成感があったのは富山の立山新湯。
  『こんなとこまで来ちゃったよ!』みたいな。
  暗くなる前に帰らなきゃいけないので、明るくなり始めたらもう歩いてました。
  半日ぐらいかかりました。普通の人だと2日かかるかも・・・
  なんか、見つけるだけでいいんですよね。気持よくなるのが目的ではないし。
  温泉もドロドロになるし...キレイになんか整備されていないので」



ちなみに、危険な場所がほとんどという大原さん、
「誘っても誰もきません」ということで、ほぼ1人で旅されています。
これまでに体験した苦労とは・・・?



▼苦労は?

 「まず、目的地がどこだかわからない。
  遭難者になりかけたこともあります。山に入る時はGPSを作動させ、
  どこから入ったかを分かるようにしておく」


▼動物と遭遇したりするのでは?

 「ニホンカモシカなんかはよく見ますよ。普通にいます。あとエゾシカ?
  クマ以外の動物とはほぼ全て遭遇しました」



レベルが違いますね!さて、この夏、
リスナーへオススメの"誰も行けない温泉"を紹介していただきました。



▼初心者向けの"誰も行けない温泉"

 ・尻焼温泉(群馬)
 「まずほとんど車置いてから歩かない。周りはコンクリート。
  岩でどろなんかないし、山の中ですから眺めもキレイ。
  温度も38度くらい。お金もかからない。
  水着で基本的に入るのですが、地元の人なんかは裸ではいってます。
  ちなみに混浴です!」

 ・鬼首温泉(宮城県)の荒湯
 「滝になっていて基本90度。でも ちょうど滝ツボくらいが40度。
  でも酸が強い温泉なので目に入ったら痛くなるので注意」


▼大原さんにとって温泉とは?

 「いわゆる遊びですかね。あれは。生計なんか成り立たないです。
  いまは、電子出版の社長をやってます。
  温泉めぐりは回数は減りましたがポイントを決めて行ってます」





■4時台ゲスト②:「上明戸聡」さん
 "ボロ宿"に惹かれ、日本各地を泊まり歩くフリーライター


▼ボロ宿にハマったきっかけは?

「若い頃はよく湯治場なんかに泊まったりしていたんですが、
 年を取ってみて、そういう宿が最近減ってきたなって気付いて。
 なので最近は、わりと意識的に探すようにしてます」


▼ボロ宿の定義とは?

 「ただ古いだけじゃなくて、個性を感じられるところを自分なりに探しています。
  ご主人が面白いとか。実際泊まらないとわからない部分も多いですが」


▼どうやって探すんですか?

 「現場で探したり、案内所、交番で『古い宿ないですか?』と聞きます。
  あと、最近はブログに書いていると、同じ趣味を持つ人たちから、
  『こんな宿ありますよ』と情報が寄せられることも」


▼料金や食事は?

 「基本は2食付いて6000円くらい。
  もっと安いところなら5000円切るところも」 


ちなみに、ガイドブックはもちろん、
インターネットでもほとんど紹介されてないところも多いらしく、
夏休みでも混んでいるところを見たことがないのですんなり泊まれるところも
ボロ宿の特徴とのことでした。


▼初心者向けのボロ宿は?

 「旧中仙道、長野県の佐久市にある【井出野屋旅館】。
  ここは、犬神家のロケで使われたところで、
  明治時代の建物がいい味を出している。廊下の雰囲気も風情がある。
  ボロという感じでもないですが、年季が入って歴史が感じられる点は素晴らしい」


▼上級者向けには?

 「栃木の【喜楽旅館】。
  一見廃墟のような不気味なムードもあるんですけど、
  泊まる部屋はきちんとしてますし、なにより風呂がいいんですよね。
  初心者には少しむずかしいかも?
  でも、宿の人はすごくイイ人なのでコミュニケーションも楽しめます」


▼ボロ宿に泊まりに行く人に一言

 「ビジネスホテルと違って思い通りにならないこともあると思うのですが、
  それも一つの体験だと思ってあまりカリカリせずに、優しい目で楽しんで
  もらえるといいなって思います」


上明戸さんは「日本ボロ宿紀行」という本を2冊出されています。
今後も、新著の予定があるそうです!





■5時台ゲスト:「杉岡幸徳」さん
 日本の"奇祭"についてただ一人の評論家として活動する作家


奇祭杉岡幸徳さん.JPG


▼そもそもなんで"奇祭"に魅せられた?

 元々、普通のお祭りを取材していたんですが、
 その中に変なお祭りがたまにあって、それに魅了された。
 変だな!というところが、自分の琴線を刺激した。


▼奇祭はどうやって見つけるの?

 お祭りの雑誌を見ていたら、100に1つくらい奇祭がある。
 他には、新聞やテレビのニュースを見ていて発見したり。


▼例えばどんな奇祭がある?

 ・青森「キリスト祭り」
  キリストのお墓のまわりで「ナニャドヤラ」という、
  キリストを「称える歌」を歌う盆踊りを踊る。
  ヘブライ語起源とされる、とか...。
  ちなみに、そのキリストの墓は昭和初期に発見されたとか。
 
 ・神奈川「かなまら祭り」
  女装した男性たちが、まらを担ぐ祭り。
  もともとは性病にかからないためにということらしい。

 ・茨城県「悪態祭り」
  どんな悪態をついてもいいという祭り。
  天狗13人がお供え物をしていくのだが、
  天狗を押しのけて観客が「ばかやろー!どけー!!」と暴言をはく。
  目的はガス抜き!?  

 ・秋田「牛乗りくも舞」
  牛に男が乗るが、その男は意識がない。
  実は牛に乗る前に儀式をするが、3人しかその儀式を見ることができない。 
  死んではいない。酩酊状態。
  その状態で牛に乗り街を練り歩くという謎の祭り。


▼この夏オススメの奇祭は?

 ①7月14日/東京大森/【水止舞】
  男が米俵でぐるぐる巻にされて道を転がされる。 
  転がされている男はひたすらほら貝を吹いているだけ
  という、意味がわからない祭り。

 ②7月27日/茨城県/【つくまい】
  カエルの仮面をかぶった男が高所で曲芸を披露する。
  命綱もなしにずっとやるので見ているほうも怖いぐらい。

 ③8月22日/鹿児島県/【ヨッカブイ】
  かっぱの祭りで、子供たちに「勉強するか~?」
  って聞きながら袋に入れるという祭り。
  かっぱは、シュロの皮をかぶっていてものすごく怖い。
  秋田のなまはげの比ではない。

 ④9月23日/茨木県/【がままつり】
  全国からがまの油売りが集まる。
  この芸を見せ合うっていう祭り。
  今年も30人ぐらいの油売りが集まるとか。
  イベントも多く、とにかく愉快な祭り。


杉岡さん、7月30日に奇祭に関する新著が出るそうです!
 



以上、マニアックな旅先でした。

マニアックとは言っても、実際聞いてみると、
体験してみたくなるのは、人間の性なんでしょうか。

個人的には、
・女性がまらに乗ってる祭りに参加したあと、
・秘境にある混浴の川温泉に入って、
・キレイな女将さんがもてなしてくれるボロ宿に泊まる。

そんな旅をいつか実現させたいと思います。

2014年07月11日

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