今日の番組からストリーミング放送開始！

全世界に向けて、怒れる勝谷さん、吠える勝谷さんの顔をお届けします。

昨日は取材に飛び回っていた勝谷さん。

鮮度を失わないうちに、今夜喋ってもらいます。

さて、私ですが。

ひとつ、友人からのメールを掲載します。

彼女は日本大学芸術学部の新３年生、小野寺志織さん。後輩です。

以前、発声の授業のお伝いに母校を訪れたときに知り合いました。

彼女の実家は宮城県気仙沼。

授業の終わった私の元へ、東北人らしい、控えめな態度でやってきて

さまざまな悩みを、涙ぐみながら話してくれました。

その彼女から、震災後「実家が津波に流されました。おじいちゃんも行方不明です」といった内容のメールが届き、

その後、教師であるご両親が「スーツが必要」と話しているときき、友人から集めて送りました。

今回、小野寺さんが、震災当時の自分そしてその後訪れた気仙沼の様子を綴ってくれました。

彼女からも「ぜひ、ありのままを載せてください」と許可をもらいましたので掲載します。

以下。

３月１１日１４時４６分

小刻みな揺れを感じました。
もしかしたら強くなるかもしれない。

私は東京のマンションで２時間後にある舞台の稽古に
出発しようと準備をしていました。

揺れが収まるまで待とうとじっとしていましたが、
嫌な感じがして、立ち上がった瞬間。

ダダダダダ・・・

地鳴りのようにマンションが左右に揺れ
慌てて貴重品をバックに入れ外に出ました。


（絶対に関東が震源だ・・）

余震が何度も来てびくびくしながらも
部屋に戻ってテレビを付けると
震源は宮城県沖
震度７
大津波警報発令・・１０Ｍ以上


一気に血の気が引きました。

私の地元は宮城県気仙沼市
実家は道路を挟んで海の目の前です。

電話は家族にはつながりません。

東京の友達に電話をかけるとかろうじて繋がったので、
手が震えながら状況を話しました。

よほどパニックになっていたのでしょうか
「落ち着いて」と繰り返し言われました。
電話よりもメールが届くかもしれないと言われ
家族にメールを送りました。



今朝、母から「舞台の詳細教えてね！」と言われたメールを見て
涙が出てきました。
返信は後でいいや。と思って何もしなかった自分を憎みました。

１５時過ぎ
妹からメールが届きました。
「私は無事です。部活で高校にいました。」

弟は中学生。この時期が春休みなのか私には分からず
妹に弟の安否が分かるかメールしましたが、返信はありませんでした。

１６時
ウィルコムを持っている地元の友達に電話をすると
「もしもし！？」
繋がりました。

その子はちょうど帰省中で
妹のいる高校の側に避難しているとのこと。
津波がとにかくすごい。
火事がやばい。
と興奮状態でした。

とにかく安全な所に避難してと言って
充電がなくなるといけないので電話を切りました。

１７時過ぎ
父からメールが届きました。
「お父さん、お母さん、妹は無事。弟とおじいさんは連絡とれず。
家は多分もうだめ。」


テレビを見ると
何度も何度も津波の映像が流れる。

岩手県大船渡市
岩手県陸前高田市
宮城県仙台市


でも気仙沼の情報は全く無かった。
仙台放送では気仙沼のテレビ局が流されたと言っていました。

気仙沼テレビは私の実家から歩いて
５分街に向かった場所にあります。
「テレビ局が流されたってことは私の家は完全に波をかぶったな」

でも、家が流されたりはしないと思っていました。
５年前に建てた父の自慢の家です。
１階浸水はあるかもしれないけど、全壊は絶対にないと・・

19時
母からメールです。
「お母さんは無事です。今から弟を迎えに中学校に行きます。その後妹の高校に行きます。」
弟の安否が分かった時
力が抜けました。
祖父は相変わらず
行方がわからないみたいでした。

２１時
テレビで気仙沼上空の火災映像が流れました。
見た瞬間、涙が止まりません。
どうしよう。私の故郷が消えてしまうかもしれない。

家族に電話をしても
メールをしても繋がりません。

無事は分かったけど本当に避難できたのか
今どこにいるのか。

全く情報がありません。


不安で押しつぶされそうになっていると
近くに住んでいる友達から連絡があり
友達と一緒に過ごしました。

でも、一睡もできずに朝になりました。
早く、早く家族と連絡が取りたい。

また、継続して載せていきます。