絶滅寸前!?報道カメラマン |
2013年01月30日
今夜のパートナーは報道カメラマンの片野田斉さん。
写真週刊誌全盛期でカメラマン量産時代に仕事はいろいろあったそうですが、やがて報道1本に絞っていったそうです。
そして、いつか戦場に行ってみたいと思ううちに、アメリカ同時多発テロ事件が発生。
ついにイラクやアフガニスタンなど紛争地域でも、シャッターを切ることになったそうです。
目の前で次々に人が撃たれ、同僚が銃弾に命を落とす凄まじい現実。
現地ではいいガイドを調達することが何より大事で、
いま生きていられるのはそうした人に出会えたおかげだと言います。
実は今、報道カメラマンの世界は出版不況のアオリを受けて危機的な状況。
フリーのカメラマンの仕事が減り、大手メディアの契約カメラマンばかりが重用されているそうです。
そうなると大手ではカバーできないような一見地味な現実が見逃され、
陽の目を見なくなってしまうと、片野田さんは訴えます。
片野田さん自身も、ときには、紛争地域に行こうとしても週刊誌側に止められたり、
せっかく命がけで撮影してもお蔵入りになることもあるとか。
それは、カメラマンだけでなくジャーナリズム全体が抱える大きな問題なのかもしれません。
そんな中、片野田さんは「遠くに行けないのなら近所で何かテーマを探そう」と考え、
自宅のそばにあるハンセン病患者の施設で、ある患者夫妻の密着を始めたそうです。
そして昨年、写真展を開催。
写真を1冊の本にまとめ『生きてるって、楽しくって』を発表し、大きな反響を呼びました。
戦場であっても、ハンセン病であっても、それに立ち向かうたくましい人たちと出会ったとき、
片野田さんはいろんなことを教えられるといいます。
そして、これからも、そうした人たちを写真におさめて行きたいと語ってくださいました。
★片野田斉さんのwebサイトはこちら!
http://h-katanoda.com/