大阪府知事・大阪市長、4月の地方選挙を睨んで辞任へ

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月24日放送)に須田慎一郎(ジャーナリスト)が出演。大阪府知事と大阪市長のダブル選挙について解説した。

大阪府知事、大阪市長を米カジノ大手が表敬訪問  提供産経新聞

 
今朝、毎日新聞が伝えているところによると、来年秋、任期満了に伴って行われるはずだった大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が前倒しされて、来年4月の統一地方選挙と同じ日になる公算が大きくなったということだ。大阪市を廃止・再編する大阪都構想の住民投票実施時期について、維新の会と府・市議会の過半数のカギを握る公明党の調整がつかなかったため、松井知事と大阪市の吉村市長は、事態が動かないとみて、辞職に踏み切る方針を近く表明する模様だ。

飯田)関東に住んでいる人間から見ると、都構想って昔住民投票があったよね、そこから記憶が止まっている感じで、とん挫しちゃったのかなぁ?くらいの感じでした。

須田)3年前の5月に住民投票を行って否決されました。都構想というのは消えてなくなった、もう断念されたという風に考えているリスナーの方は多いんだろうなと思うんです。
実はそうではなくて、二重行政の弊害が存在するんだというのは賛成派・反対派ともに認めていたんです。二重行政の解消というのは都構想が住民投票で否定されたあとでも、これについては協議をしていきましょうということで双方合意していました。ではこの二重行政をどう解消していくのかを協議していく中で、再び都構想、府と市を統合しようという構想が持ち上がってきたんです。維新の会は府議会・市議会ともにかなりの数を占めていますから、そういった方向に持って行くのは当然のことです。その話が煮詰まってきたので、もう1回、都構想ということでやろうじゃないかという流れになってきたところで、協力的だった公明党がにわかに尻込みを始めた。1回否定されているので、それはできないというところで業を煮やしている、というのが現状です。
ただ、このニュースは毎日新聞のスクープなんです。
実はわたし、明日の大阪のローカルのテレビ局で、報道というよりはバラエティに寄った番組なんですけど、松井知事と対談する予定になっているんです。
こたつに入ってドテラを着て、おでんを食べながら対談します。
その対談について、週末の土曜日に局の人と打ち合わせしてきたところだったんです。その時に緊迫したムード、企画が流れるかもしれないという緊迫感も一切ない。ですから、ふたりとも辞職してW選挙になるの?というのは信じられない気持ちです。

飯田)ある意味それは大博打です。Twitterなどでも指摘があったんですが、松井府知事にしろ吉村大阪市長にしろ、かなりSNSを活用して自分から情報発信していくタイプ。こういう報道が出るとふつうだと何らかの反応があるはずだけど、今回は一切ない。3連休だから?ほかのメディアの追っかけもない。こうなってくると、一体どうなんだろうね?という感じがします。

須田)吉村市長は現役の弁護士ですからお忙しいでしょうけど、松井知事は意外と暇だから!だから反応しないはずはないんですよ、本来であるならば。

飯田)じゃぁ敢えて反応していない可能性の方が高いわけですね。にわかにその対談、注目されますよね。

須田)事実なら、わたしが必ず突っ込むところだから、この対談はキャンセルする流れになっていくんものですが、今朝の朝刊なので、今日一日の動きも踏まえてということにもなるんでしょうけど、ただまだキャンセルの連絡は入っていないようです。

飯田)仮に毎日のスクープが事実だったとすると、前倒しにしてW選挙で、統一地方選ということは、府議会も市議会の選挙も一緒にやることになります。過半数をとるということは府議会、市議会の選挙ともに相当難しいことなんでしょうか。

須田)いや、というよりも日程上、夏の参議院選挙で住民投票をぶつけたいという、そういうところがあるんです。ですから逆算すると、統一地方選挙しか政治的なビッグイベントはない。そこに府知事、大阪市長W選挙をぶつけていく、毎日新聞の読みだと、そういうスケジュール感ではないかなと思います。
ただそこまであざといことをやるかなぁ?逆にそういったことをやってしまうと、もともと都構想はそれほど市民・府民共に支持が得られていないんだから、という話になりかねない。

飯田)そういう意味でも大博打。

須田)二つの見方があるんです。大阪万博の誘致を決定した、これは松井知事にとってみると手柄、大きなプラスの要因です。だからこそというのもあるんでしょうけど、だからこそ今、性急にことを急いでやる必要があるのかどうなのか。

飯田)なるほど

須田)ということも言えるんじゃないかと、わたしは思います。

飯田)昔、辛坊治郎さんと番組をやっていまして、辛坊さんが指摘されていたのが、この議会選挙は中選挙区だから複数当選者が出る。与党が二人立てると共倒れになる可能性もある。そのため過半数まで票を獲得するのが難しいから、都構想みたいな案はやりづらいんだというお話をされていました。その為の勝負なのかなと思ったんですが、確かに須田さんの話を伺っていると、それにしては博打の規模がデカすぎるなと。

須田)この手の話を進めるのに奇襲作戦でいいのか。やはりわたしは王道でいくべきではないかと思います。勢いに任せてとか、そういうことをして決着がついたとしても禍根を残す。都構想が実現しようがしまいが、その後に大きな影響を残すことになるんじゃないかな。単独で住民の意思を問うことの方が、ベストじゃないかと思います。

 

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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