内閣改造から見えてくるポスト安倍

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月24日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。内閣改造を解説した。

内閣改造から見えてくるポスト安倍

第3次安倍改造内閣発足 安倍晋三首相 提供産経新聞

 

内閣改造、留任組と交代組、その顔ぶれは

安倍総理大臣は来月予定している内閣改造党役員人事で、麻生財務大臣、菅官房長官、茂木経済再生担当大臣、河野外務大臣、世耕経済産業大臣を留任させる意向を固めた。また、野田聖子総務大臣や、石破派の斎藤健農林水産大臣は交代させる方針だ。また役員人事では二階幹事長の留任が決まっている。

飯田)来月の1日、2日、来週の頭ということですが、言及した他には岸田さん、今は党の方で政調会長をやられてますけれども、留任を含め要職で起用ということを言われております。

須田)今回の内閣改造について、その持つ意味合いを理解するためにはですね、やや古い話になってしまうんですが、今回の総裁選、安倍さんが参戦を決めた総裁選をやっぱり振り返らなくてはならないんだろうと思うんですよ。ほとんどのメディアが正しく伝えていないんですよ。

飯田)正しく伝えてない。

須田)それは一体どういうことかというとね、安倍さん、これまでに小泉純一さんの後継指名を受けて、第1安倍内閣を発足して以降ですね、合計3回も総裁選挙を戦ってきたんですね。前回は、

飯田)前回は無投票だった。

須田)無投票ですから。それを除けば3回ということになるんですが、ところがですね、前の2回と今回は明らかにその戦う、そのやり方、手法が異なっていた、違っていたんですよ。それはどういうことかと言うと、前の2回はほぼフリーハンドでやったのに対して、戦ったのに対して、今回は各派閥の推薦を受けて、派閥支持型の総裁選だったんですね。

飯田)あ、そっか。それ今回初めてなんですね。

須田)初めてなんですよ。まあ、そう言った点でいうと派閥の支持を集められなかった、しかもその反発を招いてしまった石破さんの総理総裁の目っていうのはほとんど0に近い形になったんでは、とそうみえるんですね。派閥を束ねる形でやったということで考えてみると、あの、ポスト安倍は誰になるのか。4回目はありませんからね。派閥支持型になると恐らく岸田政調会長になるであろうと。そうじゃないケース、前の2回のようにフリーハンド型で総裁が選べるとするならば、菅官房長官。

飯田)おお?

須田)恐らくこれから菅さんの名前がじわじわじわとクローズアップされてくるそういう状況になってくるんじゃないかな、と思いますね。ただ、そのいずれの2人がなったとしても、ポスト安倍というのはどういう意味合いを持っているかというと、1番大きなポイントというのは政策の継続性なんですよ。まだ安倍さん政策課題を抱えているんだけれども、あと3年間で全てのその課題をクリアすることは、ほぼほぼ不可能ですよね。そうするとポスト安倍の方に、安倍さんが積み残した、やり残した課題をクリアしてもらうっていう必要性が出てくるんだろうなと。政策の継続性ということを意識しながら今回の閣僚人事、そして、党役員人事が行われるはずだ、ということなんですよ。

飯田)そうか、そう考えると、あの、携帯電話の料金の話とか、ここのところ菅官房長官がこう、政策を打ち出すというのをやってますよね。

須田)まあ、そしてにわかにね、その辺りでマスコミ的にも大きく評価され、注目つつあるじゃないですか。その辺りも背景にどう言った意味合いがあるのかというのを読み解いていくと、まあ、見えてくるんじゃないかと思いますね。

飯田)確かに。今まで黒子で6年間動いていた菅さんが、ていうのはちょっと興味深い事実がありますね。

須田)で、しかも6年間、自分を殺して徹底的に安倍さんに仕えたんですよ。

飯田)そうですね。

須田)で、それから、これは誰に対する嫌味か知ってます?小泉進次郎さんですよ。

飯田)なるほど。

須田)要するに、小泉進次郎さんが、総理候補になるためには、やっぱり自分を殺していかに政権をどう支えていくか、党内で政権批判をすれば注目集めるのは当然ですよ。マスコミの。それだけでは限界迎えるんじゃないかなと思いますけどね。

 

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