小沢一郎氏と小泉元総理~四半世紀ぶりの連携の真意はどこに?

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月12日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。小泉元総理と小沢代表が連携を模索する理由について解説した。

国会議事堂 国会

国会議事堂 (国会 (日本) – Wikipediaより)

小泉純一郎氏と小沢一郎氏が仕掛ける夏の政局

小泉純一郎元総理大臣と小沢一郎自由党代表が、4半世紀ぶりに連携を模索しているようだ。小泉元総理は今月15日に行われる、小沢代表主催の政治塾セミナーに講師として招かれ、原発ゼロ実現に向けた政治の在り方を語る予定。

飯田)小泉政権が続いた2000年代前半。党首討論で激しく火花を散らした2人ですが、4半世紀ぶりに連携。そもそも、連携していた時代があったのが驚きです。

鈴木)どうしてこういうことになったのか。これは小泉さんや小沢さん自身が言い出したのではなく、彼らに近い側近というか、近い人がたまたま2人で会い、「やったら面白いかも」ということから始まったそうです。

飯田)間を取り持つ人がいたのですね。

鈴木)そうですね。そして、それぞれ小泉さんや小沢さんに話したら「いいじゃないか」と。「脱原発・原発ゼロ」という点ではまったく同じですしね。それで実現して、小沢塾での講演に。ただ、政治の世界は「どちらから言い出した」とか「どちらが頼んだ」とかが大変です。「どちらがどういう形でお願いして、どのようにしたか?」とか、その辺もずいぶん頭を悩ませたみたいですね。

飯田)発表の仕方ですか?

鈴木)いろいろな噂も出ますし、苦労したようです。
ただ、私が1つの傾向として思うのは、今回はこの小泉・小沢ペアです。このところ約半年、1年と言ってもいいですが、自民党の総裁選に向け、OBたちが活発に動き始めていますよね。たとえば自民党では竹下派の陰のオーナーではないですが、影響力を持っている青木幹雄さんとか。それから、そこへ山崎拓さんが出てきたり。そろそろですが、おそらく動きが見えてくるのが古賀誠さんとかですね。
そして、小沢さんはもちろん現役ですが、小泉さんはOBです。やはりいまの長く続いている安倍1強のなかでいろいろな歪みが出てきたりしているわけですよね。これがいいのか悪いのかは、「これから総裁選で」となりますが、なかなかいまの現状に対して黙っていられないOBたちがうごめき始めているのが1つ。

小泉純一郎

小泉純一郎 – Wikipediaより

あるタイミングで政治家は野心を捨て純粋に政治に取り組むようになる

鈴木)どこかで政治家はそれまでの、まるで政局しか頭にないようなギラギラした政治家が、あるタイミングで本当に変わるのです。「国のために何ができる?」とか「本気で経済をやろう!」とか。きっかけはいろいろです。引退だったり、ご自身の病気だったり。政治家は長くやっていると、どこかでもう1つ違う政治家に変わる瞬間があるのです。僕はそういう意味では、まさに小泉さんがそうだと思います。「最後に政治家として何ができるか」みたいなその境地に入っていると思います。だから、一生懸命脱原発をやるのです。小沢さんも現役ですが、本当に最後に政治家として何ができるか、というところに純粋に変わって行っている部分もある。そういうなかで、「一緒に何かやろう」というところがあるのだと思います。

飯田)そうすると、小泉さんの場合は自民党総裁選が近いですが、それに一石というよりは、もっと大きな話をしますか?

鈴木)大意はそうです。ただ、やはり最近は陰で、「安倍さんは最近、全然原発のことをやらない」とか、不満を漏らしたという話も取材すると入ってきます。

飯田)新潟の県知事選でも、野党候補に激励に行ったとか。

鈴木)池田さんと握手までしましたね。そういうものをにらんだ動きかな、と十分考えられます。
あと、小沢さんからすると、野党の結集がなかなか上手くいかない。いまも国民民主党が少し独自路線を走って、立憲民主党と上手くいかないとか。そうしてなかなか1つにならないなかで、野党結集のもう1つの軸として、脱原発みたいなものも掲げて、それでまた結集できないか、と。その場合には、何と自民党で総理大臣までやった小泉さんも一緒にそこにいる。新たな結集の軸みたいなものまで模索できるという計算もあると思います。
きれいな話ばかりではありません。当然、そういう裏政局を考えて、「使える」とか「話題になる」とか、その辺の計算はあると思います。

小沢一郎

小沢一郎 – Wikipediaより

来年の選挙も視野に入れて自民党の反原発派も引き込む

飯田)野党だけの結集ではなく、自民党内にまで手を入れている?

鈴木)手を突っ込むような、そういう意図は小沢さんのなかにあると思います。でも、小泉さんもそれを知らないで乗っていることもないだろうし、どこまで入り込んで、どこかでスッと退くのか。そういう駆け引きは、そういう見方をすれば面白い部分です。
ただ、原発というのは、そういうことを外しても大テーマですからね。そういう意味での一石を投じるということは評価をしてもいいと思います。

飯田)国政選挙という意味で言うと、来年の参院選やその前の統一地方選もありますが、その辺も睨んで、ということに?

鈴木)だと思います。特に小沢さんサイドからすると、来年の与野党対決で野党が1つになる、その方向にどう持っていくかのなかで、原発を争点にして、自民党内の反原発派も引っ張る、そういうねらいがあると思います。
あと、小泉さんの息子、進次郎さんについてです。こういうことをやると、「小泉純一郎を挟んで、小沢・進次郎か」みたいな話も実際に噂で出ていますよね。だから、実際がどうであれ、かなりインパクトが出てくる。その話を上手く自分のいいように引き寄せて使うような駆け引きに使う。そんなきっかけが、今回1つできるというでしょうね。

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