河野外相がポンペオ米国務長官との会談をヨルダンで行ったのはなぜか?

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5/1  FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!③

米朝首脳会談の対応について、河野外務大臣とアメリカのポンペオ国務長官が会談
7:18~お早う!ニュースネットワーク その2:コメンテーター有本香(ジャーナリスト)

北朝鮮への圧力を最大限維持と確認

河野外務大臣は昨日アメリカのポンペオ国務長官とヨルダンの首都アンマンで会談を行った。6月上旬までの開催が見込まれる米朝首脳会談を通じて、北朝鮮から核やミサイルの放棄に向けた具体的な行動を引き出す為、最大限の圧力を維持していく方針を確認した。

飯田)通常ですとアメリカあるいは日本で会うという外務大臣の会談ですけれども、今回は第三国、ヨルダンの首都アンマンで行われました。急遽スケジュールも合わせてやったということですね。

有本)総理も中東に行かれているのですが、この河野さんの会談はいろいろな意味があると思います。ポンペオ国務長官と向こうで接触するということもそうですが、河野さんはヨルダンのアブドゥッラー国王とご学友なのですよね、ワシントンのジョージタウン大学で。ですから外務大臣になる前から交流があったそうで、個人的なランチに招待を受けたりして、あれは結構異例なことのようですね。やっぱりヨルダンというのは1つのキーになる国でしょう。河野さんが個人的にもパイプを持っているということは非常に強いし、河野さんが大臣になる前は脱原発ということを随分と言っていた人でもあるのですが、同時にエネルギー問題に凄く関心の高い方で、個人的にサウジなどに何度も行っているのです。ですから中東には個人的な人脈を持っている人なのです。勿論アメリカの国務長官とここで会ったということは非常に重要だけれども、そのセッティングをよその国でやって頂けたというのはそういうこともあると思うのです。
河野さんのTwitterを見ていると、アカバというヨルダンの海岸線の街で1人記念写真を撮っている写真が上がっていたりします。このアカバというのはどういう場所かというと、2003年にアカバでの合意がありまして、当時の前ブッシュ大統領とイスラエルのシャロン首相とパレスチナのアッバス首相の3者でここで合意をして、イスラエルとパレスチナの2国の平和共存、その為のロードマップを進めていこうという合意がありました。ところが、その後いろいろな経緯でうまく進んでいない。このアカバプロセスというものを前に進めていこうと、その為に日本もこの2国を支援していくということで今回総理も外務大臣もいらっしゃっているわけです。同時に中東の国というのは北朝鮮にとっても商売相手でしょう。そこでいろいろ釘を刺したり、北朝鮮における日本の立場というものを理解してもらう。それと中東にイスラエルとパレスチナの平和共存を応援しようということで、ASEANの国々の閣僚も集まっているのですよ。そこにも河野さんは行っているので、そこでも北の問題をいろいろと訴えているということですね。

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