1242 ニッポン放送
つかちゃんコラム
塚越孝
塚越孝
column
9月 9日

スタレビと幸ちゃんを立て続けに観てきました。
この2つ、2人の接点がわかる方は、
聴くものに偏りのない相当な唄好きといえます。

スターダストレビューは、毎年夏、恒例の河口湖ステラシアター。
ここは深い擂鉢上の造りが、ステージと客席を身近な関係にする
素晴らしいコンサート会場。
クラシックから演歌までなんでも演ってますから、
ぜひ一度出かけてみてください。

去年は、彼らが唄う真後ろに在る富士山が、
まったく姿を現さず、雨までぱらつく天気で、
今年は念のため、秋の大運動会のように
翌日に予備日まで設けましたが、見事な晴天。
リーダー、根本要の背格好に似ず高いセクシーな歌声が、
青空と富士の山に気持ちよく溶け込んで
3000人の客、うっとり。
デビュー25周年、彼は、わたくしの大学4年時の新入生で、
もう、いいおっさんですが、そのラブソングは若者の心も確実に捉え、
会場はハッキリ2世代、渾然となって楽しんでいました。

これより、年齢は2世代上がって、私と母親の世代。
翌朝、河口湖から東名に入り、
わが家とは逆の名古屋に向かって車を走らせました。
今月、「御園座」で小林幸子座長公演が行われてます。
東西の見巧者が集まる111年の歴史を誇る小屋で、
1ヶ月を張れる歌い手は、何人もいません。

小林幸子は、観せて聴かせて笑わせて泣かせて、
唸らせることができる貴重なエンターテイナー。
御園座初見参ということもあって、
「満員御礼」の札が掛かっていました。
私もこの劇場は初めてで、幸っちゃんがどう演るか、
客がどう反応するか楽しみに長距離ドライブしました。

演し物は、既に正月の新宿コマ劇場で披露された
「代書屋お幸奮闘記」と「2006華麗なる幸子の世界」ですが、
同じもんでも箱が変わると、また、味わいが違いますねぇ。
ここは、来月は「中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露」の
歌舞伎が上演される花道のある舞台ですが、
小林幸子という歌手は、あの紅白の衣装というか装置でお馴染み、
最も華のある歌手ですから、実に花道が似合います。
第1部は着物で登場、名古屋の客に挨拶をしてから
中央に進み、芝居に入る。
2部では、コマではセンターだったのが、白いホットパンツで
花道のセリから出てきて天井近くまで上がって客の度肝を抜く。
2階、末席の客、大喜び。
小林幸子の強みは、伝統的な日本の舞台で洋物を
堂々と演って客を惹きつける、
そりゃもう、「御園座」が「四季劇場」のようでありました。

さて、スタレビとの関係。
実は、小林幸子withスターダストレビューで
シングルを出そうという企画がありまして、
おせっかいな私が言いだしっぺなのです。
「銀座ネオンパラダイス」というスタレビ初期の名曲が
目下、候補曲ですが、ここは根本要に奮闘してもらって
「木蘭の涙」のような名曲を書き下ろしてもらいたいものです。


この日の放送後、塚越アナと番組スタッフで、
昨年に続いて「ピラタス蓼科ロープウェイ」へ行ってきました。
これからの紅葉のシーズン、最高ですよ!
 
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