1242 ニッポン放送
HOME > 栗村智あなたと朝イチバン > 栗村智 朝のひとりごと
みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
5月31日
マッサージ機恐るべし!
いい季節になったなぁと油断していたら、
ここにきて「寒の戻り」というのか、
一気に冬に逆戻りしたような肌寒さにはまいりましたね。
肌寒いのを通り越した寒さに、
首と背中がカチコチに凝ってしまい、
昨日、倅の提案で、近くのスーパー銭湯へ
家族みんなで行ってきました。

のんびりゆったり広い湯船に浸かって癒されましたが、
トドメに休憩所にしつらえられているマッサージチェアーで、
「グウィン、グウィン」とコリをほぐしたのですが、
いやぁ、その気持ちの良いこと。
というのも、昔、銭湯の脱衣場にあったマッサージ機を、
想像していたのですが、まさに近代兵器、
なんとも微妙な力加減で、悦楽の境地でしたよ。
昔は「マッサージチェア=オジン」と思っていたんですよね。
カミさんも「いいね、また来よう」と、みんなご機嫌。
私は、この“コリのツボ”を心得ている
マッサージチェアとの別れが辛かったです。

よくテレビやラジオの宣伝で、
マッサージ機が取り上げられているのを無視していた私が馬鹿でした。
いやぁ、ホントにマッサージチェアおそるべしですよ。
1台、家にかってくれないかナァ?
ダメだろうなあ…。
5月22日
女子バレーを観て思うこと
今朝、出勤途中、近くの「ふるさとの森」で、
「ぴっぴ、ぴぴぴぴっ!」
訳すと「トッキョキョカキョク・特許許可局!」
そう、ほととぎすの鳴き声を聞きました。
あわてて携帯録音機を出しましたが、
時悪しくごみ収集車の接近に、そして邪魔者カラスの鳴き声に邪魔されてしまい
録れなかったのですが…。
本当に江戸家猫八師匠が高座で生前やってらっしゃった
あの“トッキョキョカキョク”なんですよ。
例年よりやや遅い、ほととぎす初啼きですが、
まさに「目には青葉、山ホトトギス、初鰹」
いい季節になりましたね。

テレビは、バレーボール五輪世界最終予選で大騒ぎ。 
ロスオリンピックで、女子がメダルを取ってからは、
大型化した世界の厚い壁に、お家芸のコンビバレーが、
はじき返されてきました。
80年代、バレーボールのラジオ実況を担当。
ワールドカップ・日米戦に、
毎年春の「春高バレー決勝戦」を中継してきましたが、
当時はなかなか、昔のコンビ・スピードだけに頼ってしまう
旧態然のバレーで苦しんできました。

ところが、ここ数年、日本も大型化しスピードも備わったバレーが、
徐々に出来るようになってきました。
既に「12」の出場枠のうち、中国・イタリア・ブラジル・アメリカに、
各大陸予選1位の4カ国、計8カ国はとうに決まっているのです。
これまでも、オリンピック出場権をかけた大会のテレビ中継は、
日本が放送権をとり、各試合一定の時間、
満員の日本の競技場で戦っていながら、未だにに出場権が取れず、
やっと、最終切符を取れるところまで来ました。

男子は苦しいのですが、このまま行けば、
女子はとりあえず「出場権」は辛うじて取れそうです。
今大会、他のチームは「アウェー」の苦しさ、
不規則な試合の時間割に戸惑いながら…というハンデを考えれば、
この時点での、女子バレーオリンピック出場権獲得を、
あまり手放しで喜んではいられませんが、
オリンピックで日本での人気スポーツ種目・バレーボールが、
出場していないという寂しいことにならずよかったですよね。

高さはなくとも、下半身の強さが売りだった日本人スポーツ選手も、
体が大きくなった反面、足腰の弱さが出てきてるんですね。
日本人のかつての強靭な下半身は、
しゃがんで用をたしていた和式便所の衰退とともに問題化しているんです。
バレーボール観てて、ふと、そんなこと思い浮かべてしまいました。
5月14日
末広亭、予約席にやってきたのは…
都内の落語定席・寄席は、ゴールデンウイークも大盛況。
そろそろお客さんの波も引いた頃だわい、
ゆっくり桟敷席で足を伸ばして落語でも聞こうと、
新宿末広亭に足を伸ばしました。

新宿末広亭5月中席夜の部

 開口一番 たい木 「寿限無」
      一之輔  「やかん」
      元九郎  津軽三味線
      菊志ん  「からぬけ」
      勢 朝  漫談
      正 楽  紙きり
      正 雀  「大師の杵」
      雲 助  「子ほめ」
      夢 葉  奇術
      正 朝  「家見舞い」
      扇 橋  「つ る」
 お仲入り
      柳 朝  「悋気の独楽」
      ホームラン 漫才
      志ん五  「長短」
      さん喬  「初天神」
      仙三郎社中 太神楽
      一 朝  「片 棒」                   

伊勢丹地下で、弁松のお弁当買って、
芸人さんの出入りがよく見える下手の桟敷席に陣取って、
夜の部開演、前座のたい木君の高座の時、客席は70人くらい…。
「う〜ん、昔の末広亭の平日夜の風景だなぁ〜」と思いつつ、
まったりしながら、過ごしていたのです。
丁度、正楽師匠のいつもながらの絶妙な紙きり芸をみていたところ、
入り口のドアが開き、真っ黒な集団がぞろぞろと、
紐で囲ってあった予約席へとなだれ込んできたのですよ。
いっぺんに客席の平均年齢が下がりました。
山形県東置賜郡高畠町の高畠第1中学校3年生の
修学旅行の一団でありました。

中入りの時に生徒さんを取材。
JR山形新幹線・米沢駅から一つ山形よりの高畠駅から、
やってきたのだそうです。
なんとこの日、午後6時からは「3時間・選択観光コース」の時間で、
「キャッツ」「東京ドーム・日本ハムVS千葉ロッテ」
「新宿末広亭・寄席観賞」。
この3つから一つ選んでやってきたのだそうです。
一行108名のうち、寄席観賞を選んだのは45名。
どの子もみんな、いい子ばかり。
中3といえば、妙に突っ張って悪ぶる奴が必ずいるものですが、
一人として、そういう阿呆中学生はいませんでした。

ネタはおのずと初心者にもわかりやすい上記のネタを、
噺家さんも選んでいました。
「おもしろかったっす。またきたいっす。」と感激の面持ちで、
ガイドさんの下へ集まる純情な中学生の何人かに取材。
一番面白かったのは…みんな口を揃えて、さん喬さんの「初天神」。
「ほう…なかなか君たちいい耳をしてるね。
大人になったら、一人でおいでよ」と声かけたら、
ほっぺを真っ赤にして、うなずいてました。

ちなみに、彼らの故郷・JR山形新幹線高畠駅は、
駅の中に温泉施設があるんだって。
名産は「ラ・フランス」と「ぶどう」。
のどかな環境で育っている彼らの姿が、
とても、微笑ましく感じられました。
5月 9日
我が家の大捕物
ゴールデンウィークの間、カミさんが実家に帰っていて、
倅と二人、水戸へ行ったり来たり。
男所帯でメシ作って、勝手気ままに過ごしたのはいいのですが、
6日の深夜、台所でガサガサゴソゴソと不審な音…。
こっそり台所の電気を点けると、生ゴミ入れの中から、
子ねずみが一匹、顔を出して、
この私に、メンチをきったのですよ。
布団叩きを取り出して激しく格闘するも、
すんでのところで逃げられてしまいました。

この20年、この家でネズミなんてぇ奴は、
とんと見かけなかったのですが、
生ゴミの始末が悪かったのか、家が古くなったためか…。
ついに彼らの住処となってしまったようです。
家族が揃ってから、大ネズミ掃討作戦を展開。
「このシートが効果的だ」とか「いやいや、昔ながらのネズミ捕りがいい!」と
激論を交わし、至る所に「ワナ」を仕掛けましたが、
おととい深夜、事もあろうに「ゴキブリホイホイ」にかかり、
スグに処理すればよかったものの、気持ち悪さが先立って、
「弱るのを待とう」という結論に…。

しかし、かの台所荒しは、しぶとく粘着版から脱出し、
我が家一族もそろって臍をかむ始末。
いつか「ネズミホイホイ」にかかるだろうと、
タカをくくっていたところ、
今朝早く、婆ちゃんが「つかまえたよー」との大音声。
ネズ公、台所で出くわしたのが、私でも、倅でも、妻でもなく、
歴戦のツワモノ、75歳の婆ちゃんだったのが運の尽き。
とうとう、追い回されて「ねずみシート」の上で御用となりました。
「昔は、こんなもんじゃなかったね。
最近のネズミは軟なもんだよ…」とすまし顔。
やはり物事、経験に勝るものはありませんね。
5月 3日
こいのぼりの季節〜がんばれカープ!
いよいよ風薫る5月ですねぇ。
今日のようにはっきりしないお天気だとイマイチですが、
青い空、みどりの山々が、目に飛び込んでくるようになると、
必ずといっていいほど、口ずさむ歌があるんです。

♪青いグランド みどりの風に 開く花びら世紀のチーム、
ぼくのわたしの広島カープ 郷土の期待を背負ってたった 男ナインの心意気、
勝て勝てカープ、勝て勝てカープ、カープカープ我らがカープ

燃える太陽、沸き立つ雲へ、球も火を噴く大きな当たり、腕は、自慢の
広島カープ、打って守って走って投げて、魅せる練磨のわざと熱、
勝て勝てカープ、勝て勝てカープ、カープカープ我らがカープ♪

昭和30〜40年弱かった、広島カープの最初の応援歌なんですよ。
イコール、我が少年時代、「1番」を声高らかに
広島市民球場のスタンドで歌った歌…でもあります。
あの頃は、本当に弱かった…。
その頃に戻ってしまいそうなカープを
今、また、応援してるんですよ。
エース黒田をアメリカに、4番新井を阪神に…。
今、応援しなくて、なんとする!
そんな気分なんですよ。

阪神からお下がりの赤松選手の活躍。
胸のすく思いですよ。
29・30・1の巨人3連戦に2勝1敗と勝ち越して、
こいのぼりの泳ぐ季節を迎えて上昇気配ですね。

昔から弱い頃のカープは、やせ馬の先走りで、
こいのぼりの降ろされる頃には、
定位置の“Cクラス”に転落してしまっていましたが、
今年は何か、これからやってくれそう…。
下馬評は戦力薄で、ヤクルトと下位争いといわれて、
反骨の虫が起きたってわけですよ。
来年完成する新しい球場も、ドームではなく、
青いグランド緑に風にふかれながら、観戦出来るんですからね。
力をためて、強くならなくっちゃ!

確かに、看板はずいぶん貧弱になりましたが、
出場機会を得て、無名の若手が、
すくすく伸びるのを楽しみに応援しています。
 
Copyright(c) Nippon Broadcasting System,Inc.All Right Reserved