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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
11月11日
戦国東都入れ替え戦
鬱陶しいお天気が週末から続き、今年は見に行けないと諦めていた
東都大学入れ替え戦の雌雄を決する、第三戦の取材の機会に恵まれました。
土曜・日曜(月曜)の予定が、日曜日雨で一日順延。
10日・火曜日、正午試合開始になった
東都1部6位の「駒澤大学」対2部1位の「東洋大学」。
両校1勝1敗で迎えた一戦、先発投手は、
駒澤が去年秋優勝の立役者、DeNAドラフト1位の左腕・今永将太投手。
土曜の第1戦完封勝利から中2日の登板。
一方、12年秋以来7季ぶりの1部昇格に燃える東洋は、
ヤクルト・ドラフト1位の原樹理投手が、炎の3連投。
1部と2部では大違い。
優秀なプレイヤーを集めるためにも、常時、神宮球場でプレイできる1部と、
神宮第二球場が老朽化して、各校のグランドで行われる2部では、
環境が違います。
母校の先輩の築いた歴史に傷をつけてはいけないとばかり、
毎年、この入れ替え戦は、鬼気迫る壮絶なゲームになるのが常。
普段のリーグ戦とは、全く趣が変わります。
なにしろ、少々の内角球はよけないんですよ!
塁間を走る選手の目つきが違います。

この入れ替え戦なるものを知ったのは、昭和50年秋。
母校・中央大学が1部最下位で、2部1位だった東農大との、
入れ替え戦を応援に行った時でした。
元・大洋ドラフト1位の田村政雄に
キャッチャー、元・中日福田功、
ショートは元・日本ハム行沢久隆というそうそうたる顔ぶれ。
なのに1部最下位になり、入れ替え戦で2部降格の危機を迎え、
当時の駿河台キャンパスでは、応援団の皆さんが「神宮に集まれ」と、
野太い声での勧誘に、愛校心を刺激されて行きました。
その頃から東京六大学と違い、うっかりすると2部に落ちてしまう
東都大学は「戦国東都」と言われるゆえんなのです。

今年はヤクルト、DeNAのドラフト1位同士の投げ合い。
結果は、東洋大学・原樹理投手の獅子奮迅の活躍で「10対1」と、
駒澤のエース今永昇太を攻略し、対戦成績2勝1敗で、
東洋大学が12年秋以来、7季ぶりの一部昇格に・・・。
平日の閑散とした神宮のスタンドに「亜細亜の魂再びここに」と、
東洋大学の歓喜の校歌合唱が響き渡りました。
抱き合って喜ぶ東洋、うなだれる駒澤、スタンドで観戦していた、
DeNAとヤクルトのスカウトの皆さんは、
気が気じゃなかったでしょうね・・・。
母校のために、腕も飛べよと力投する今永・原両投手。
「どうか怪我の無いように・・・」と祈らずにはいられませんでした。

それにしても、母校ではないのですが、
校歌ってなんで、こんなに涙腺を刺激するものなのでしょう。
スタンドの隣の、ご年配の東洋大学卒業生のうれし涙に、
ついこちらも、グッときましたよ。
ただ、去年の東都大学優勝チームにして、
神宮野球大会で大学日本一に輝いた駒澤大学が2部に降格なんて・・・。
「戦国東都」は連綿とその歴史が流れています。
10月28日
うわー!ラウル・モンデシ!?!?
ヤクルトがようやく第三戦に勝利して、
プロ野球・日本シリーズも面白くなってきましたよ。
今朝は海の向こう、アメリカはミズーリ―州カンザスシティーで、
ワールドシリーズが始まりました。
野球好きの方にとってはたまらない毎日でしょう。
去年に続いて出場したカンザスシティー・ロイヤルズが、
延長14回の末、5対4で第一戦をとりました。
両チームともに若い力の結集でリーグ優勝でしたから、
いっときも息が抜けない緊迫した好ゲームでした。

ネット観戦中、ネッド・ヨスト監督の試合前の記者会見のシーンが出て、
その会見を聞いていて耳を疑いました。

「シリーズ40人枠に一人欠員が出たので、
ラウル・モンデシをロースターに入れます」

と確かに言っているのですよ。思い出のラウル・モンデシ!

ラウルモンデシって、1994年のナショナルリーグ新人王、
1995年、野茂英雄メジャーデビューの時の、
3番あるいは、5番バッターで強肩強打の外野手なんです。
確か野茂とプレーした後、ブルージェイズ・パイレーツ・
ヤンキースへと移って、10年位前引退しているはずです。
ドミニカ生まれの、とても陽気な選手でした。
当時、アルコール厳禁だったロッカーの隅に、
こっそりビールを冷やして飲んでいる姿がおちゃめでした。

「ラウル・モンデシ」・・・。
そう、どうやら彼の長男だということがわかりました。
お父さんとは違ってスイッチヒッターで、
ショートストップが本職ですが、
内野はどこでも守れる器用さが買われて、
このたび、メジャーリーグの最高峰・ワールドシリーズの
出場メンバーに選ばれたのですよ。
弱冠・二十歳、今シーズンは、2A(ダブルA)で、
プレイしていましたが、今日のような長時間ゲームになれば、
ラウル・モンデシの息子が、代走あるいは、守備固めで、
出場する可能性もあるのですよ。
そうなれば、レギュラーシーズンより早く、
ワールドシリーズでメジャーデビューを飾るかもしれません。

あのモンデシの倅が・・・メジャーって夢がありますよね。
若手を積極的に起用する、ネッド・ヨスト監督らしいですね。
今日、ロイヤルズで40人枠に入ったのが、
二十歳の長男、ラウル・アダベルト・モンデシ。
彼には2歳下に、ラウル・モンデシ・ジュニアという弟がいて、
彼もレイズ傘下のマイナーでプレイしているそうです。
いやぁ、時代は流れてゆきますねえ・・・。
9月30日
松茸丼
「松茸は、なめてくわえて、またしゃぶり」。
なんでも、あの天下の名女優・吉永小百合さんが、
若き日にお詠みになった句とか・・・!?
えっ、えー!!!
あのさゆりさんが・・・思わずニヤリとしてしまいますよね。

先日、ひとりたびで訪れた別所温泉の松茸即売所の
おばさんが云ってたんですが、
「今年は早く暑くなって、雨も多めに・・・
いや、多過ぎるほど降ったので、松茸は豊作ですよ」と。
頭のすみにありまして、久しぶりに(と言っても10日ぶり)に浅草へ。
手拭い屋さんに頼んでいたアロハシャツを取りに行った帰り道、小腹が空いて
「小腹が空いたから、そばでもたぐるとするかあ・・・」
(わたしゃ、江戸っ子じゃありませんが・・・口調をまねて)

てなわけで、いつもの尾張屋さんへ。
はじめはしそきりとおもっていたのですが、
御品書きに「まつたけそば」「松茸丼」
「土瓶蒸し」始めましたという写真つきのご案内が・・・。
おや、9月の末なのにもう出してるの?
値段も2000円でお釣りがくるのをしっかり確認して、
思い切って「松茸丼お願いします!」

いやぁ、腹が減ってる時に頼む親子丼と、
味わいは変わらないかなぁ(?)と思っていたら、
丼の表面にびっしりと松茸が敷き詰められていました。
頬張った口の中いっぱいに香りが広がり大満足!
広島での少年時代は別として、上京してからは、
松茸といえば、冒頭の吉永小百合さまがお詠みになったように、
貴重で高価な代物。
でも、今年は例年よりも、我々庶民の口に入りそうですね。
9月25日
信州・別所温泉ひとりたび
連休の代休を取って一泊二日で、
池波正太郎「真田太平記」ゆかりの「別所温泉」に行ってきました。
以前、野球出張の帰りに、何回か上田には訪れていたんですが、
「別所温泉」には行けなかったのですよ。
放送作家の望月くんに教えてもらった、
一人旅歓迎の温泉宿「上松屋旅館」の予約が取れたので
押取り刀て向かったのです。

新幹線を上田で下りて、勝手知ったる小ぢんまりした街並みをブラブラ。
大河ドラマ「真田丸」の制作発表がされたばかりで、
町中至る所、赤い幟と六連銭が・・・。
池波正太郎「真田太平記館」の展示物も新しくなって、
さらに充実してますよ。
興味のあるかたは、ぜひご覧あれ。

六連銭がラッピングされた2両連結の上田電鉄で
念願の別所温泉へ!
マイクロバスで宿泊の「上松屋旅館」到着。
きれいな十畳間ひとりじめ。
連休明けとあって、お風呂も露天風呂も我ひとり!
信州牛のしゃぶしゃぶに馬刺し。
翌日の昼食に「松籟亭」なる松茸割烹で、松茸料理を堪能。
今年は豊作で、旅館でも10月から松茸づくしの料理が出されるそうです。

のんびりとした温泉街。
国宝・安楽寺や常楽寺、北向観音、愛染かつらと、
徒歩圏内に見どころいっぱい。
幸村とお江が出逢った隠し湯がちっぽけでがっかりでしたが、
のんびりゆったりリラックスできた一人旅でした・・・。

が〜! 帰りの新幹線、たまにはと贅沢してのったグリーン車。
途中の軽井沢から隣の席に、
田中眞紀子元外務大臣がお座りになりびっくり!!!
超パニック、すごいオーラでしたよ。
7月26日
土用の丑の日
いやーこの暑さはちょっとつらいですね。
土用の丑の日、うなぎ屋さんは大変な混みよう。
我も我もと「うな丼」という日に、ちょいと捻って「蹴飛ばし」も。
ウの字がつく「うま」じゃあありませんか。

生姜を効かした「馬刺し」と「桜鍋」を味わおうと深川・森下へ。
桜鍋の老舗「みの家」の縄のれんをくぐって
下足番さんから、大きな下足札受けとって、
籐敷きの入れ込みに・・・。
鍋をつつくだけに天井の高―――い座敷は、
ひんやりと空調を効かしていて、籐敷きの入れ込みに座ると、
ホッとするほどの心地よさ。
昭和の昔、志ん生・文楽が好んで通った老舗は、
今も変わらず美味しい桜鍋の味を守っています。
そういえば、志ん朝師匠も贔屓にしてらっしゃったとか・・・。
志ん朝師匠が贈った暖簾は、今もお店に大事にかけられています。

そんなにお酒を飲めないたちですが、冷酒をちびちび、
ほろよいで都営新宿線に・・・。
「蹴飛ばし」は食った途端にスタミナがついた感じ。
お行儀悪いけど、爪楊枝をくわえて、
ふらふら新大橋通りを歩いてもいいなとは思ったのですが、
夜になっても気温の下がる気配なく、大人しく家路につきました。
 
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