5月16日
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真打ち登場
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やっと行けました。
三遊亭遊馬師匠の真打ち興行。
向かった先は浅草演芸ホール。
平日というのに浅草は人だかり。
すぐに納得しました。
16日は、三社祭初日です。
はっぴを着た若人やら着物姿のご婦人やらでごったがえしてます。
駅からの人の波を追い越し追い越し
予定より大分遅れての到着です。
演芸ホールの入り口には『只今立ち見』の文字が。
「ツライ、立ち見かぁ」と一瞬気が引けたものの
ん?まてよ、大入り満員ってことは
遊馬さんはじめ出演者の皆さんにとっては嬉しいこと、
そうだ喜ばしいことなんだわと思い直し
いざホールに足を踏み入れたのでした。
ぱっと見たところ一階はかなりの数のお客さん。
栗村さんが上がいいよと以前教えてくださったのを思いだし
いそいそと2階へ。
昼の部、仲入りが過ぎ
ちょうど口上が始まったところです。
以前この日記にも書きましたが
今回の真打ち昇進は三遊亭遊馬さん
神田ひまわり改め日向ひまわりさん
錦之輔改め6代目古今亭今輔さんのお三方合同です。
3人一緒の挨拶です。
小遊三師匠が遊馬師匠に対して
定番の「お前誰だっけ?」を言うと、会場はどっと笑い声が。
真打ち披露パーティーでも口上を聞きましたが
何度耳にしてもいいものです。
三本締めを客席も一緒にするので
こちらも気分が高揚してきます。
口上が終わって、たまたま近くの席が1つ空いたので
座れることができました。
これでゆっくり落語を楽しめます。
今輔師匠の新作落語
ひまわり師匠の講談(加藤孫六の出世噺)
長老米丸師匠の落語というより世間話などなど
どれも聞き応えあって、あっという間に時間は過ぎ
いよいよトリ、遊馬師匠の登場です。
遊馬師匠の今日の噺は『禁酒番屋』。
前にも聴いたことがありますが、
さすが真打ち昇進後、以前にも増してパワーアップしています。
なにが?
酔っぱらいっぷりがです!
さすがは遊馬師匠!
役人がどんどんどんどん酔っぱらっていくさまは
本当の酒を飲んでいるよう。
暑いのか、はたまたこれも技術なのか
顔まで真っ赤になっています。
酔っぱらってもなお偉そうに振る舞う役人の
ろれつのまわらなさ加減に大笑いしました。
真打ち披露興行は来月まで続きます。
師匠、また聴きに行きますね。
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5月 3日
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恐怖の…
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ここ数年はお世話になっていませんでした。
調子よかったんです私。
電動にしてからは悪いところが1本も見つからなくて
効き目があるなぁと実感していた昨今
ついにこの日がやってきてしまいました。
そう、久しぶりの歯医者さん。
子供の頃から虫歯で悩まされていたので歯医者通いが多く、
大人になってからは特に注意をするように。
電動歯ブラシを購入してからは全くと言っていいほど
虫歯には縁がなくなり
生き生きと生活をしていたものです。
でも今週、昔、詰めたところが欠けてしまったので
歯医者さんへ出かけました。
恐怖です。
みなさんは、
あの独特の歯医者さんの「キ〜ン」という音や匂いで
私が嫌がっているとお思いでしょう。
違います。
私が恐れおののいているのはそんな理由ではありません。
私の顔を知っている方なら理解していただけるかもしれませんが
私、おちょぼ口なんです。
口をタテに一生懸命開けてもハンバーガーなどちゃんと食べられません。
そんな私に歯医者さんは無理を言う。
「もっと開けてください。」
口を縦や横に引っ張られる痛み。
治療の痛みではないところに最大の恐怖が隠れているのです。
口の端が切れるかと思った。
あ〜痛かった。
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4月26日
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転生ってあるのかしら
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最近読んだ本の中で、かなり面白かったものがあるので
今日はそのご紹介を。
新潮社から出版されている『転生』という本。
実在したあるイギリス人女性の半生を綴った物語で
この女性が3歳の時に階段から落ちて死にかけたとき
(心臓が止まって一度死んだと確認されたらしい)
からスタートします。
イギリスの自宅を、ここは自分の本当の家じゃないと言い出し
「お家に帰りたいお家に帰りたい」と両親を困らせます。
6歳の時には古代エジプト語ヒエログリフを見て、
私、この言葉知ってるとつぶやいたという話しも。
のちに彼女は以前自分が何者であったかを思い出します。
アビドスというところにあった神殿の巫女をしていて
名前もベントレシャイトだったと。
神殿で出会った王様セティ1世と恋愛関係になったけれど
巫女という立場ゆえに処罰された悲しい経験を持って
生まれ変わってきたのだという。
彼女は20代でイギリスをあとにし
ひとりエジプトに向かいます。
今でこそ自分の生まれ育った国以外、
海外に住むことは簡単になりましたが、1900年頃の話です。
一筋縄でいかなかったことは推測するにあまりありません。
オンム・セティと呼ばれた彼女は考古学者となり
生涯エジプトを離れることはありませんでした。
1981年に亡くなっています。
ここまで書くと、
ちょっと変な女性がホラを吹いているように
うつるかも知れないですが、
彼女のエジプトに対する思いや知識は
変人がウソを言っているというレベルではなく、
心底本気ということが伝わってくるのです。
訳者の田中真知さんの言葉を借りれば
「本書では、いわゆる転生体験が扱われいる。
しかし、このテーマを取り扱った多くの本とは異なり
著者ジョナサン・コットの視線はきわめてニュートラルである。
たしかにオンム・セティにとって転生体験は
彼女の人生の核となったファクターである。
しかし、コットは彼女の転生体験の真意を云々するよりも、
その転生体験を糧として人生をきりひらいていった
オンム・セティの自立した生き方や、
ユーモアに満ちた人間的魅力を書き出すことになにより重点を置いている。」
ということなのです。
たしかに本を読むと、
この魅力的な女性オンム・セティに会いたくなります。
数十年の差で会えなかったのは残念ですが、
彼女は今きっと天上で3000年の時を越えて
セティ1世と恋をしていることでしょう。
興味を持った方は読んでみてください。
『転生 -古代エジプトから甦った女考古学者』
著書 ジョナサン・コット
訳者 田中真知
新潮社からでています。
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4月19日
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雨の日だって
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今日は雨の金曜日。
仕事が休み&息子が風邪をひいていたため
一日中家にいました。
そこでビデオで映画「雨に唄えば」を観ることに。
学生時代、名作と呼ばれる映画は
結構もうらしたつもりだったのですが
この作品は抜けていました。
ジーン・ケリーがザーザー降りの雨の中
唄って踊る有名なシーンはなにかでふれたことがあっても
本編全てを観たことはなかったのです。
基本的にミュージカルって
感情移入しにくいイメージがあって
少し避けていたのかもしれません。
でも、でも
この映画は想像を遙かに超えていました。
主役のジーン・ケリーと脇を固めるドナルド・オコナーの
歌とダンスの見事さには脱帽しました。
CGが無かった時代に、あの動きとは!
しかも歌やダンスシーンは
ほとんどがカット割りをしない長まわしの手法で
ちょっとのミスも許されなかったはず。
この2人の芸達者ぶりにただただ目を奪われるばかりでした。
こういう人を俳優と呼ぶんだろうなぁ。
ミュージカル映画という概念を
イイ意味でくつがえしてくれた「雨に唄えば」。
私の中でのお気に入り映画ベスト10に入りました。
そうそう、0歳児にして「雨に唄えば」を体験した息子はというと
終始気持ちよさそうに寝ていました。
いい音楽は眠くなるのよねぇ。わかるわかる。
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4月11日
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師匠と呼びたい
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先週の放送が終わった次の日、
新宿のホテルであるパーティがありました。
日頃から仲良くして頂いている
落語家の三遊亭遊馬さん真打ち昇進のお祝いです。
落語家さんの晴れの日に出席できるなんて
人生でそうあることではないはず。
少しおしゃれして向かいましたよ、京王プラザホテルに。
ロビーにはあっちこっちに見たことある方ばかり。
落語芸術協会会長の歌丸師匠に
遊馬さんの直接の師匠である三遊亭小遊三師匠。
喬太郎師匠に、たい平師匠もいるではありませんか。
今回の真打ち昇進は、遊馬さんはじめ
神田ひまわり改め日向ひまわりさん
錦之輔改め6代目古今亭今輔さんのお三方合同の会です。
三人とも緊張しているように見受けられましたが
すがすがしい笑顔はそれは眩しくて、やはり
一つの芸を極めた方は素敵だなぁと感じました。
遊馬さんがテーブルに回ってきたので
「師匠!」と声をかけると、ニヤッと
いつもの目尻の下がった遊馬さんの笑顔に。
本当におめでとうございます。
おっといけない。
ついいつものクセで
遊馬さんと「さん付け」で書いてしまう。
これからは遊馬さんではなく遊馬師匠だわ。
言い慣れる練習しなくっちゃ。
遊馬・ひまわり・今輔 昇進披露興行は5月から。
新宿末広亭5月1〜10日
浅草演芸ホール5月11〜20日
池袋演芸場6月11〜20日です。
皆さんもよかったら足を運んでみてください。
私とばったり会うかもしれませんよ。
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