6月20日
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未知なる自分
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成人して十何年もたつと
大抵自分の好みなんて定まってしまうものです。
洋服の好み、好きな俳優さんの顔の系統、食べ物の好き嫌い。
そう思っていたんです。
先日まで。
でも、ここにきて新たな自分に驚いています。
コーンフレークとの再会。
食欲旺盛な中学生の時、家に常備してあったものの
とりわけ美味しいと思ったことはなく、
大人になってからは全くと言っていいほど食べていなかった
あのコーンフレーク。
出会いは5日前のスーパーです。
時間がないとき
ちょっと食べるのにいいかなと手に取ってみました。
ひたひたの牛乳にたっぷりのコーンフレーク。
サクッという食感が好きな方は多いでしょうが
私は時間がたって牛乳が染み込み
ヘニャッとだらしなくなったフレークが好き。
今、2箱目を買ってきました。
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6月13日
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父の日
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この日曜は父の日ですね。
父の日といえば
絵を描くことが好きな私は
子供の頃、似顔絵をプレゼントしていました。
「お父さん、こんなに目がたれてるか?」と父は
少し嫌がっていたことを覚えてます。
私としてはやさしい印象でたれ目はイイと思うんだけど。。。
商売をやっていたこともあり、
毎日忙しくしていた父に遊んでもらったり
どこかへ連れて行ってもらった記憶はあまりありません。
週に唯一の休日には父は野球か囲碁に出かけちゃうし。
ただ周りの友人が旅行に行くと聞いても
不思議とそれを羨ましいと思ったことはありません。
父が楽しんで没頭している姿を
子供ながら応援していたのです。
余談ですが、私の現在の旅行好きは
子供の頃に行けなかった反動でもあると思っています。
そういう意味では親に感謝です。
そんな父も今では“良きじぃじ”
孫の相手は喜んでする。
本人いわく「子供と孫は違うんだよっ」とのこと。
たれ目の父に近々また会いに行こう。
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6月 7日
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事実をどうとらえるか
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今週、私の両親が上京しました。
2泊と短い間でしたが、手料理を振る舞ったり
近所を散歩したり、のんびり楽しく過ごしました。
会っていたときは何も言わなかったのに
帰宅して一日たってからの電話で
「昔より痩せたわよねぇ」と。
そうね、出産と育児で前よりは体重減ってるかなと言うと
母は低い声で
「重い病気じゃないわよねぇ」
私と母は性格が180度違うと言っても過言ではありません。
母=かなりネガティブ
私=超がつくほど楽天的(たまに栗村さんにあきれられてます)
少し痩せた、ラッキーと思っている私の横で
母は「この子、大丈夫かしら、何もなければいいけど」と思っていたとは。
親はいつまでたっても心配性。
でも、その心配性なところに愛情を深く感じるのです。
ちなみに私は元気そのもの。
皆さんご心配なく。
っというか、それほど痩せてませんから。
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5月30日
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ある朝
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普段は通勤ラッシュを避けるよう
できるだけの努力をする私ですが、
この日はどうしても込み合った電車に乗ることになりました。
電車は乗客お互いのマナーにより
なんらトラブルなくスムースに。
ホッとしたのも束の間、
乗り換えのため駅構内の階段を上っているとき
後ろからゴツンゴツンとつつかれました。
何かのアピールなのかなと思って振り向いてみたのですが、
別にその人は私に用はないらしい。
黒のスーツを着た女性。
人間間距離っていうのかしら、
車でいう車間距離がつかめないのか、
目の前にいる私に当たりまくります。
何度も何度も。
温厚な私でも(自分で言うか)
ちょっとちょっと〜と眉をひそめておりました。
その後、人の流れに乗って駅構内を歩いていると
目の前に手を繋いでいるカップルが。
その二人、明らかに人の流れをせき止めています。
ゆっくり歩くのはもちろん個人の自由。
ただ手を繋いでいるのはどうなの?
狭い道なんだからさ、しかも朝だし、TPOを考えればいいのに。
朝のラッシュ時、お手手繋いで出勤もいいけどねぇと、
すり抜けようとしたその瞬間!
ややっ、さっきのゴツンゴツン女性だ!と気付いたのです。
デリカシーが無さすぎる人にはなりたくない。
人の振り見て我が振り直せと思った朝の一幕でございました。
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5月23日
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大好きな人
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江戸っ子で少ししゃがれた声。
紺の作務衣が良く似合う私の東京のおばあちゃん。
89歳。
大好きな人です。
とは言っても、何の血の繋がりもないんです。
学生時代の先輩のおばあさんなのですが、
先輩の家に遊びに行くうちに仲良くなっていきました。
先輩が留守の時でも
おばあちゃん目当てにお邪魔することも
1度や2度ではすみません。
戦争中の話や、若くして未亡人になった話なども
洒落っ気たっぷりに聞かせてくれます。
「そりゃぁ当時は生きていくのに必死だったからねぇ」と
微笑む顔のシワが年輪を感じさせ、
丸顔で福のある顔は神々しくさえ見えます。
私は「将来はおばあちゃんみたいな粋な女性になりたい!」と
本人を前に言うと、
決まっておばあちゃんは
「こんなババアにかい?」とクスクスと笑ってました。
近所の人たちからも人気者のおばあちゃん。
足腰が弱くなってきて外出しづらくなっても
周りがほっとかない。
顔を見に来たよと入れ替わり立ち替わり人が来ます。
大好きなおばあちゃん。
そのおばあちゃんが
今月、亡くなりました。
苦しまずに、眠るように。
老衰でした。
久しぶりに泣いて泣いて泣いて泣いて泣きました。
親戚でもないのに、
骨も拾わせてもらいました。
孫でもないのに、
孫みたいにかわいがってもらいました。
大好きなおばあちゃん
安らかに。
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