記録的な大雨で甚大な被害を受けた秋田県では、現在、復旧作業が進められています。
今週月曜日の「飯田浩司のOK!Cozy up!」は、私新行が故郷・秋田から秋田市を取材した模様をお送りしました。
ラジコのタイムフリーやポッドキャスト、YouTubeなどでお聴き頂けると嬉しいのですが…このブログでも2回に分けてお伝えしようと思います。

私は先週の土曜日に秋田に入り、秋田駅の東口や東通、南通、中通、川反、楢山、広面など…秋田市内を歩きまわって取材をしました。
ちょうどその時に、気象庁から「東北は梅雨明けしたとみられる」と発表され、強い日差しが照り付ける中で復旧作業が各地域で行われていました。

被害の状況や復旧の具合は地域によって様々でした。
秋田市の職員の方々が被害状況を調査するために一軒一軒訪問していたり、コンビニエンスストアは冷蔵庫や冷凍庫を全部取り換えていたり、お店は暫定的に営業を再開しているところもあれば、営業のめどが立たないというところもありました。

秋田駅から南に1,2キロほど、太平川近くに位置している楢山大元町

1階のほとんどが浸水したというご自宅もあり、路上や家の前には水に浸かって使えなくなった家電や家具などが積みあがっている状況でした。

朝早くからボランティアの方々が県内外から駆けつけて、重い物を動かしたり、トラックに家財道具を積んで運び出す作業が行われました。
「東日本大震災の時に色んな方に支援してもらったので、そのお返しをしたいと思って来ました!」と、岩手からボランティアに参加した方もいらっしゃいました。

今回の大雨で車が水没した方も多く、家財道具を自力では運び出すのが難しいという方も。
(今は市による戸別収集も始まっているそうです。)

私が取材に行った時は災害廃棄物の仮置き場が市内数か所に設けれられていて、仮置き場のひとつ…広面近隣公園にも行ったのですが、ブランコや滑り台の周りをぐるりと家財道具が取り囲むようにして山積みになっていました。


風が吹くたびに砂ぼこりが舞い、臭いが立ち込めていました。
秋田市が当初設置した仮置き場は受け入れ可能な容量に達したということで、24日までに新屋町の旧空港跡地を除いて全て閉鎖になっているとのことです。

それだけ沢山の災害廃棄物があるということですが、こだわりや愛情がこもっている家具・家電、我が家です。
思い出が詰まっています。

廃車になった車がレッカーで運ばれる様子をじっと見つめていた方。
家族写真を水で洗って干しているお母さんの姿。
どこから手をつけたら良いのか分からない…と呆然とするおじいさん。
お話を伺い、胸が締め付けられました。
どんな言葉をお掛けしたら良いのか。
自分の言葉はどれも軽薄に思えて仕方ありませんでした。


今回、秋田市を襲った記録的な大雨。
河川の氾濫もあったのですが、加えて「内水氾濫」が発生したのではないかと言われています。

「内水氾濫」というのは、下水道や水路の排水能力を超える雨が降ったり、排水先の河川の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水が市街地に溢れ出る災害のことです。
道路舗装が進んだ都市部で起きやすいと言われている現象で、全国どこでも起こりうることです。
決して他人事ではありません。

ボランティアやふるさと納税など、様々な支援・応援の形があります。
ニッポン放送では、秋田県や九州北部地方を中心に大雨の被害にあわれた方々を少しでも支援するため、お聴きの皆さまから義援金をお受けしています。
有楽町のニッポン放送本社では、正面玄関に募金箱を設置しています。
(夜間早朝と土日・祝日はお受けできませんのでご了承ください。)

銀行でのお振込みは、
三菱UFJ銀行 本店 普通預金

口座番号:1856611

口座名義:ニッポン放送 義援金

大変申し訳ありませんが、振り込み手数料は各自でご負担いただく形となります。


ここから生活の再建が始まります。
あたたかいご協力、何卒よろしくお願いします。

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