プロスカイダイバーでベースジャンパーの久保安宏さんが登場。
日本のスカイダイビング、そしてベースジャンパーの第一人者で、
これまでに1万4000回以上のスカイダイビングを経験している
久保さんに、スカイダイビングとベースジャンプの世界とその魅力を
たっぷりと伺いました。
オフィシャルウェブサイト コチラ
Twitter コチラ
スカイダイバー 久保安宏
スカイダイビングは、通常約4000メートルから飛び、
空中でパフォーマンスをする。
自分はプレイヤーでもあり、カメラマンでもある。
青梅市出身で、横田基地が近くにあり、
40年前、20歳のとき、アメリカのパラシュート部隊で興奮した。
これをやったら、格好よくて、もてるのではないか
と思ったのが始めた動機。
飛んでいるときは、空気抵抗という板に乗っているようなもの
その中で体のバランスをとりながら動く。
スピードは、横になっている状態で時速200キロ。
垂直の状態で時速300キロ。
垂直に飛び、ブレーキをかけて追いつく、
そのようにしてフォーメーション作る。
飛んでいるときは、怖さはない。
どういう演技ができるかということに集中している。
カメラマンのときは、どのようなアングルで撮るかなどを考えている、
地上でトレーニングしてイメージつくったものを空中で生かす。
地上から800メートルくらいでパラシュートを開く。
今は、高度計というものを持って飛び、
フォーメーションが分かれるポイントや
パラシュートを開くタイミングを設定しておくと、音で知らせてくれる。
ベースジャンパー 久保安宏
ベースジャンプは、
スカイダイビングでパラシュートを開く高さから飛び降りて、
低い高さでパラシュートを開くので、一つ間違うと危険。
ビルや崖から飛ぶ。
ベースジャンプのBASEは、Bは「ビルディング」、Aは「アンテナ」、
Sは「SPAN=橋」、Eは「EARTH」の頭文字をとっている。
スカイダイビングは景色が近寄ってくる感じがなく、浮いている感じ。
ベースジャンブは対象物が近いのでスピード感がある。
マレーシアで75メートルの高さで
ビルにパラシュートがひっかかってしまったことがある。
よく死ななかったと自分でも思う。
ビルにゴンドラが用意されていたため助かった。
危険なことにあったとしても理由があったからおこる。
その理由を排除すれば飛ぶことができる。
自分はジャンプというアートの世界に生きている。
追及している。
娘とのベースジャンプ
アメリカにあるスカイダイビング博物館に
アジア人として初の世界殿堂入り。
娘と橋の上からベースジャンプをおこなった。
スカイダイビングは自分の中で安全と思っているが、
ベースジャンプは一つ間違えると非常に危ない。
スカイダイビングはパラシュートが2つ、
さらに自動開傘もついているが
ベースジャンプはパラシュートは1つで
自分で開かないといけない。
その点でも娘がベースジャンプを行うことは考え込んだ。
しかし、そんな心配と裏腹に、自分が世界で見てきた、
クライマーやベースジャンパーしか見ることができない風景、
そのすばらしい世界を見せたいと思った。
事故には原因がある。
慣れてくると恐怖心がなくなり、事故につながる。
娘にはそこまで攻めないようになどを言っている。
恐怖に打ち勝つためのメンタルトレーニングは
自分がとんだ場合にどんな感じかというのを
何度も回想して練習する。イメージトレーニング。
印象に残っているジャンプ
これまでに飛んだ中で特に印象に残っている場所のひとつは。
スイスアルプスのアイガーの北壁。
雪の時のアイガーは、通常なかなか飛ぶことができず、
実現できたときはとても嬉しく、感動した。
ベースジャンプは、
ムササビのようなウイングスーツを着て飛ぶが、
浮力がつくと時速200キロ~250キロ前進する。
落ちていくというより、前に進んで飛んでいるという感じ。
自分がベースジャンプを始めたときは
ベースジャンプの道具もなく、スクールもなかった。
スカイダイビングの競技で世界を目指していて、
たまたまアメリカ・カリフォルニアのナパバレーの
スカイダイビングセンターで練習をしていたときに
ベースジャンプをやりたいと話していたら、
オーナーがベースジャンプをしている有名な方を紹介してくれた。
そこで橋につれて行ってもらったのが最初。
当時、日本にはベースジャンパーはいなかった。
自分は空を使ってデザインしているようなもの。
誰にでもできることではない。
たまたまこの時代に生きてきて、神様が与えてくれた環境。
それが命をかけて挑戦し続ける原動力。
ポジティブに生きていれば物語は何処までも続くかもしれない。
最初から無理だと思えば終わってしまう。可能性を信じていくこと。
これからの夢
インストラクターに抱きかかえられ一緒に飛ぶ
体験スカイダイビングは、申し込むだけで行うことができる。
ベースジャンプの体験もある。
スカイダイビングやベースジャンプをやる人口は
少しずつ増えているが、日本は海外よりペースは遅い。
また、スカイダイビング人口に比べると、
ベースジャンプ人口は少ない。
飛ぶことで雄大な景色を見ることができる。
「今この大自然、自分のもの!」と思える瞬間がある。
それがとても気持ちいい。
今後行ってみたい場所は
アイガーの違うポイントのハイアイガーや、
グリーンランドのバフィンアイランド。
ベースジャンプでによって行くことができる、
普通ではいけない場所。
そのような山に、いろいろ行ってみたい。
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