クラフトビールを製造する、Far Yeast Brewing株式会社
代表取締役社長の山田司朗さんが登場。
クラフトビールとの出会い、
そしてIT企業に勤めていた山田さんが会社を設立した経緯や
「Far Yeast Brewing」 HP コチラ
「Far Yeast Brewing」 instagram コチラ
Far Yeast Brewingのクラフトビール
<番組で紹介した Far Yeast Brewingのクラフトビール>
・「馨和KAGUA Roug」
アルコール度数が高く、飲みごたえがあるビール。
山椒やコリアンダーやゆずを使用。
一緒に食べている食事がおいしくなるように作られている
・「Far Yeast MoMo Common」
製造拠点のある山梨の生産者の方と開発したビール
すっきりタイプのベースのビールに桃を加えている。
桃のビールは人気。
・「Far Yeast もりともりRICE ALE」
山梨県北杜市の米を使ったビール
日本酒用の酵母の中でもフルーティなタイプを使っている。
・「Far Yeast Hop Frontier」
ホップをふんだんに使ったビール。
ホップのジューシーなフレーバがでるようにつくられている。
・「Far Yeast 東京ブロンド」
ビールらしいホップの香りと心地よい苦みが感じられるビール
クラフトビールとの出会い
もともとIT企業に勤めていて、
視野を広げるために海外にいってみたいと思い
ケンブリッジ大学にMBA取得のため留学。
伝統的にヨーロッパで作られている小規模醸造のビールを
いろいろなところで飲む機会があった。
ドイツ、ベルギー、デンマークなどに行き、
面白いビールがあると思い、
単純に楽しんでビールの魅力を知った。
ヨーロッパは、日本の商店街の豆腐屋のように、
小規模醸造所が伝統的にたくさんある。
ケンブリッジ大学を卒業した会計士の人が
ビールの会社を立ち上げて成功を収めた。
そのカラン・ビリモリア氏の講演をきき、
自分でもできるのではないかと思った。
彼はインド系イギリス人で、
ロンドンで大手のビールを飲みながらインド料理を食べた時、
合わなかったという経験から、
自分のアイデンティティであるインド料理と
合うビールを作りたいと会社を立ち上げた。
自分もヨーロッパで多くの日本料理店をみて、
その特別な素敵な和の空間に合うビールを作りたいと思った。
クラフトビール会社を設立
ケンブリッジ大学でMBA取得し、
帰国後まずは、ビールを勉強しようと飲み歩いていた。
主に地ビール、クラフトビールを飲んでいた。
会社立ち上げまで5年かかった。
最初、ビール工場を作る計画だったが、
小規模醸造用の機械もほとんど手に入らない状況だったため
工場の立ち上げは後にし、
別のビール会社に、自分たちのレシピでビールを作ってもらう
という契約醸造という形で販売しながら販路を作り、
工場を作ろうと計画。
しかし、日本で委託先が見つからず
スーツケースに、ゆずと山椒を詰めて
醸造家に会いにベルギーへ。
ベルギーは発想が自由で、ビールにハーブやスパイスなど
いろいろなものを入れることが伝統的に行われていた。
また、契約醸造という形態がヨーロッパでは一般的だったので
スムーズに話が進んだ。
最初に「馨和KAGUA」をベルギーで醸造。
そのころ、夢中でやっていて時を忘れる感じだった。
現在定番ビールは7種類。限定ビールを多い年には50種類製造。
計画的に50種類製造しようとしたのではなく、
おもしろいビール、楽しいビールを作ろうと思ったら50種類になったいた。
山梨県へ本社を移転
2020年、東京渋谷の本社を工場のある山梨県小菅村に移転。
山梨県の工場は2017年から操業。
当初から製造拠点である山梨県を
会社の業務の中心にしたいと思っていた。
お客様もクラフトビールは、どこでつくられているかが気になる。
しかし、東京の事務所で働いてきた社員のことを考えると難しかった。
そんな中、コロナ禍で、リモートで働くようになり
本社がどこにあっても変わらないという認識がみんなの中にできた。
そこで登記上、本社を山梨へ。
工場を作り、最初は地元の方とよそよそしい感じもあったが
この5年の間に、地元のお祭りや清掃活動に参加したり、
商工会に入り活動に参加するなど、
地道にやってきたことが実を結び、今は応援してもらっている。
海外の方も会社に迎え入れている。
クラフトビールはヨーロッパで生まれたビール文化を
アメリカでルネッサンスのように再興させていったもので
グローバルなもの。
自社も世界に向けて発信したいということもあり、
海外から来て働いてくれる方はありがたい存在。
現在28か国へ出荷。
これからの夢
日本に4店舗。台湾に1店舗の直営店をオープン
ビールをつくるアイディアを食材から得ることがある。
山梨の工場があるため、地元の生産者の方とのつながりが多く、
桃やお米のビールは生産者の方と話している中で生まれた。
山梨はおいしいものがたくさんあるので
全国、そして世界に発信したいという思いがある。
会社を作って12年。まだやりたいことの1%もできていない。
作りたいビールがたくさんあり、
さらに海外の人にこんなビールがあると知ってもらいたい。
もともとビールと大麦を使った蒸留酒のウイスキーが
一体として作られていた文化があった。
今、ウイスキーづくりも始めている。
ホップを使った日本酒、日本酒の酵母を使ったビールなど
ジャンルの垣根を越えていくものだと思う。
いろいろなスタイルのビールがあり、いろいろな形で楽しんでもらう。
ということがお客様にとって価値になるとわかってきた。
ビールがおいしいということは大事だが、
楽しいということに目を向けて仕事をしていきたい。

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