南原清隆のスポーツドリーム

ニッポン放送「トヨタスポーツドリーム」(11月15日放送)。

プロフィール：（あらかわ・しずか）1981年12月29日生。東京都生まれ
2004年世界選手権チャンピオン
2006年冬季トリノ五輪金メダリスト

「5歳からスケートを始めたんですね？」
荒川「家族でスケートリンクに行った時そこでスケート教室が行われていて、生徒が着ていたヒラヒラのついた衣装を見て”いいな”と憧れたんです」

「もしヒラヒラがついていなかったらどうしてましたか？」
荒川「たぶんやっていなかったでしょうね(笑)」

「スケートの楽しさって何ですか？」
荒川「ひとつクリアしてもまたすぐ新しい技を吸収していかないと
いけない所。それがあきないで続けられた要因です」


「高校時代、長野オリンピックの代表に選ばれました」
荒川「世界選手権にも出た事がなかったのにいきなりのオリンピック。
今いる状況を把握するだけで精一杯でした。世界のトップの人が
どんな練習をしているのかとか、そういうのを見られれば良かったです」

「次のソルトレイクの代表は逃してしまいました」
荒川「20歳で引退して後の大学生活をどうしようかと考えていた頃でした。
オリンピックに出ようというよりはアマチュア最後の時を笑顔で
迎えられたらいいなというシーズン。
オリンピックヘの思いはそんなに強くありませんでした」

「そこからもう1回オリンピックを目指そうと思ったきっかけは？」
荒川「引退しようという思いはずっとあったんです。やめても悔いがないよう
1日1日をしっかり過ごしていたんですけど、2004年の世界選手権で優勝。
周りから”オリンピックに向けていいステップになりましたね”
と言われ”やめます”と言う勇気がなくて結局やめそびれてしまいました」


「世界選手権からトリノまで何を支えに競技を続けたんですか？」
荒川「大学4年の時に周りはみんな就職が決まっていて、社会に出て
一人前にやっていこうという中で、私は一人前として立っていけるのか
どうか不安でした。これ以上家族におんぶにだっこでスケートを続けるのも
嫌でしたので。ただ自分で全額費用を負担できるのであれば
スケートを続ける価値はあるのかなと」


「人生を決めかねている人も多いと思いますが、
そんな人達にアドバイスを送るとしたら？」
荒川「”なるようになる”ですね。人生も大きな賭けの連続ですから、
何事もやり抜く気持ちが大事になってくると思います」

オンエア曲
EXILE「ただ・・・逢いたくて」

対談を終えて
南原「華やかな表向きの中には迷っている自分が常にいて、迷っている自分を切り離せないで一緒に生きているという、凄く心に残る言葉をもらいました」