南原清隆のスポーツドリーム

ニッポン放送「トヨタスポーツドリーム」(12月20日放送)。

「阿部慎之助選手に挑戦!インコース・ギリギリ10球勝負！」


「ピッチャーを生かすも殺すもキャッチャー次第だ」
阿部「はい。一番近くにいるし、ピッチャーをマインドコントロールさせて
あげるのがキャッチャーだと思います」

「普段のピッチャーの生活とかも監視してないといけませんね？」
阿部「似たような性格の人もいますが、全員違いますね。喜怒哀楽を出してくれるピッチャーはコントロールするのも楽でしたけど、桑田さんや河原さん(現中日)はいつも冷静沈着な顔をしていて難しかったです」


「オリンピックやWBCなどの国際試合は何より経験がモノをいう」
阿部「はい。アマチュアの時から国際試合はたくさん戦ってきていますけど、オリンピックはシドニーも北京も両方僕が最後のバッターなんです。
運命を感じました。今では光栄に思っていますけど」

「北京の試合を観ていて、チームがあまり熱くなっていなかった気がします」
阿部「いつも敵で戦っている選手が集まってきているわけですから、本音はしゃべれないですし、正直お互い探り合ってるみたいな所もあったのかな。
他にも、たとえばキューバだったら優勝したら家と車がもらえるとか、
韓国だったら兵役免除だとかいうチームのモチベーションの違いもね」


「生まれ変わってもプロ野球のキャッチャーになる」
阿部「いいえ。こんな気を遣うポジションは・・・」

「できるとしたらどこがいいですか？」
阿部「先発ピッチャーです！試合に出るのが1週間に1回ですから(笑)」

「キャッチャーは毎日違うピッチャーを相手にするわけですから、
常に考えていないといけません」
阿部「考えるのが仕事ですから。それが一番大事だと思います。夜空を
見上げながらサインは出せると思いますけど、それじゃプロじゃないです」

「常に何かを考えていると？」
阿部「“バッテリー賞”をもらった時に、
“今の俺に当てはまるな”という言葉をいただきました。
“ベンチからするとキャッチャーはマイナス、ピッチャーがプラス”。
なんでかと言うと、キャッチャーはいつも
“ここでをホームラン打たれたら最悪だな！”とかマイナスの事を、
ピッチャーは逆に“ここを抑えてガッツポーズしてやろう”とか
プラスの事しか考えていません。この言葉どこかで使ってください！」


オンエア曲
「ジャスト・スタンド・アップ」

対談を終えて
南原「球界を担う選手ですね。阿部選手の活躍次第で球界が盛り上がる。明るい球界にしてもらいたいです」