南原清隆のスポーツドリーム

ニッポン放送「南原清隆のスポーツドリーム」(5月30日放送)。
(ゲスト：元新日鉄釜石ラグビー部・松尾雄治さん)

「ラグビーをはじめたきっかけは？」
松尾「小さい頃から父親に
“運動しかするな！勉強は一切しなくていいから”
と言われていました。
“ペンを持って机に向かって勉強すると運動能力が落ちる”
という考え方で、とっても変わった父親でした」

「もともとお父様もラグビーをされていたんですよね？」
松尾「たぶん勉強ができる人にいじめられたのかな（笑）。
“なんでもいいから運動だけやれ”と。ラグビーだけやれば、
あとは何もやらなくても世の中なんとか生きていける人間に
なるんじゃないかと」

「ラグビーの魅力って何ですか？」
松尾「初めてラグビーボールを見た時に、変な形をしていて、
友達にも“このボール嫌だな！”と言われました。
“松尾の家、丸いボールないの！？”って。
そこに父親が出て行ってこう言ったんです。

“このボールこそ君たちの気持ちが入るんだ！投げたらそっちに
行きっぱなし。どこに飛んで行くか予測がつかないし、
ひとりで遊べないようになっているんだよ！“。

僕がラグビーから学んだのは”ひとりでは何もできない“という事。
ひとりひとり顔も性格も違うじゃないですか。
そういう違う人達とどう生きていくかという事が大切であって、
『世の中の縮図』みたいな感じがしました」

「現在、成城大学ラグビー部の監督をされていますが、
現代っ子を育てるにあたって何か心掛けている点は？」
松尾「彼らが今何を思っているのかという事を的確に把握できるか。
それともうひとつ、部室に行ってジャージに着替えて
グラウンドに出て来た時と、ジャージを脱いだ時とのけじめは
しっかりつけろと。ジャージを脱いだ後はもう俺とは関係ないよと。
あとは君達に任せましたよと。そういう感じの指導です。
グラウンドに出て来た時は俺と真剣にラグビーをやってくれと。
指導者も変わらないと、教え子たちも変わらないですから」

オンエア曲
桑田佳祐「踊ろよベイビー1962」

「次回の放送は？」
ゲストは、前回に引き続き、
元新日鉄釜石ラグビー部・松尾雄治さんです。
番組恒例「10の質問」で松尾さんの素顔に迫ります！
お楽しみに！！！