スポーツ伝説

12月9日~13日の放送内容

【プロ野球 赤松真人選手】

 守備と走塁、そして生き様でプロ野球ファンを魅了してきた広島カープの赤松選手が、プロ15年目の今シーズン限りで引退を発表しました。赤松選手は、2008年に阪神から広島に移籍すると、堅実なバッティング、俊足と華麗な守備で、カープ外野陣にとって無くてはならない存在となります。
 その名を球史に刻むスーパープレーが、10年8月4日の横浜戦、センターを守っていた赤松選手は、左中間方向へ飛んだホームラン性のフライを追って、外野フェンスによじのぼり、つかみとってしまったのです。このプレーは日本のスポーツマスコミだけでなく、海外のメディアも絶賛。アメリカのスポーツ専門チャンネルでは、全世界のあらゆるスポーツから選ぶ「週間トップ10」の1位に、このプレーを選んだほどでした。今後は広島の二軍外野守備・走塁コーチとして、若手の育成にあたります。



【プロ野球 スコット・マシソン投手】

 今年10月下旬、巨人軍の球団事務所でカナダ出身の外国人ピッチャー、マシソン投手プロ野球からの引退を発表しました。マシソン投手は、メジャーリーグ、フィラデルフィア・フィリーズを経て、2012年に巨人入り。来日1年目からセットアッパー・抑えの両方で活躍。山口鉄也投手・西村健太朗投手と3人で必勝リレーを組み、この年、巨人は日本一に輝きました。“スコット鉄大朗”と呼ばれたこのトリオは、続く13年・14年にも活躍。ジャイアンツのリーグ3連覇に貢献しました。
 今後は母国・カナダに帰国し、カナダ代表として来年の東京オリンピックを目指し、そこで現役を終えると宣言したマシソン投手。ジャイアンツでの8年間で、実に421試合に登板。27勝54セーブ174ホールドを記録し、4度のリーグ優勝に貢献しました。



【プロ野球 寺原隼人投手】

 甲子園を沸かせ、プロの世界でも存在感を示してきた東京ヤクルトスワローズの寺原投手が、ついに今年、現役生活に別れを告げました。2001年のドラフト会議では注目度ナンバーワン。4球団が1位指名で競合し、抽選の結果、福岡ダイエーホークスに入団。1年目から6勝を挙げ、高卒新人の球団最多勝利記録を更新するなど、噂に違わぬ剛速球で“寺原フィーバー”を巻き起こしました。
 しかし2年目は7勝を挙げるも、3年目・4年目は0勝。二軍暮らしが続いた寺原投手は5年目の06年オフ、トレードで横浜ベイスターズに移籍します。すると移籍1年目の07年、12勝を挙げてみごと復活。翌08年は抑えに回って22セーブを挙げましたが、左ひざ、背中、右ヒジと、故障が続き再び低迷。その後はオリックス、古巣・ソフトバンク復帰を経て今シーズンはヤクルトへ。この間、先発、中継ぎ、抑えとすべての役割をこなし、FA移籍、トレード、戦力外も経験しながら、18年の現役生活を過ごしたのです。今後は来年始動する、沖縄初のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」のコーチとして第二の野球人生を歩みます。


 
【プロ野球 永川勝浩投手】
 
 2016年から、セ・リーグ3連覇。2010年代後半のセ・リーグは広島カープの黄金時代でしたが、それ以前の20年間はほとんどがBクラス。カープ冬の時代と言われていました。そんな低迷期を支えた守護神・永川投手が、今シーズン限りで17年間の現役生活にピリオドを打ちました。永川投手は02年、自由獲得枠で地元・広島カープに入団。200勝投手・北別府学さんがつけていた背番号「20番」を託され、球団の期待の高さを伺わせました。
 ルーキーイヤーの03年には、新人では球団最多の25セーブを挙げ、いきなり期待に応えて見せた永川投手。ところが04年は、わずか4セーブ。その壁を乗り越えるため、永川投手が取り組んだのは、とにかく走って強靭な肉体と精神力を養うこと。その甲斐あって05年、中継ぎや抑えで57試合に登板すると、この年から5年連続で50試合以上に登板。07年から3年連続で30セーブ以上を挙げ、リーグを代表する守護神へと成長しました。今後は、カープで指導者の道を歩みます。


 
【プロ野球 高橋聡文投手】
 
 中日ドラゴンズで14年、移籍した阪神タイガースで4年、合わせて18年間での登板数は532試合。そのすべてがリリーフ登板という生粋の中継ぎ・高橋投手が今シーズン限りでユニフォームを脱ぎました。01年のドラフト8巡目で中日に入団。最初の2年間は一軍登板の機会がありませんでしたが、プロ3年目の04年、この年から指揮を執った落合博満監督に抜擢され、開幕直後に一軍デビュー。中継ぎとして24試合に登板し、日本シリーズにも出場するなど、飛躍の一年となりました。
 身長176㎝とプロ野球選手としては小柄ながら、毎試合のようにマウンドに上がり、リリーフ陣を支え続けた高橋投手。10年は自己最多の63試合に登板し、リーグ優勝に貢献。阪神移籍後も中継ぎのマウンドに立ち続け、17年にはプロ野球史上98人目となる通算500試合登板を達成しました。


        
来週のスポーツ伝説は……

12/16(月) パラ陸上・視覚障害者マラソン 道下美里選手 
12/17(火) パラ競泳・視覚障害クラス   木村敬一選手 
12/18(水) 車いすテニス 国枝慎吾選手   
12/19(木) パラ陸上・マラソン&トラック 鈴木朋樹選手 
12/20(金) パラカヌー 瀬立モニカ選手  
                       
お楽しみに!!
BACK
NEXT