スポーツ伝説

7月29日~8月2日の放送内容

【プロ野球 木浪聖也選手】

 屈辱のリーグ最下位から巻き返しを図る阪神タイガース。矢野耀大監督のもと“超積極的野球”をモットーに掲げる新生タイガースの象徴が、ルーキーの木浪選手です。
 俊足巧打を買われ、昨年のドラフト3位で入団。オープン戦で12球団最多の22安打を放って注目され、ドラフト1位ルーキーの近本光司選手と共に、「1番・ショート」で開幕スタメンの座をつかみました。開幕後もチャンスでたびたび勝負強さを発揮し、貧打に悩むチームに貢献。積極的な走塁と、堅実な守備力も含めて、矢野監督にとっては欠かせない存在となっています。
   

   
【プロ野球 周東佑京選手】

 2017年、東京農業大学北海道オホーツクを経て、育成ドラフト2位でソフトバンクに入団した周東選手。その魅力は、その尋常ではない足の速さです。1年目に測った30m走のタイムは、チームトップクラスの3秒90。普通の内野ゴロがヒットになってしまうこともよくありました。そんな快足ぶりを買われてプロの世界に入りますが、選手層の厚いソフトバンクで、一軍の試合に出られる支配下登録枠に入るのは並大抵のことではありません。ところが昨シーズン、周東選手は二軍の公式戦で27盗塁を記録。育成選手にもかかわらずウエスタン・リーグの盗塁王に輝き、今年3月、開幕前にみごと支配下登録を勝ち取ったのです。
 開幕早々、4月に一軍昇格を果たした周東選手は、塁に出ると積極的に盗塁を試み、前半戦だけで15盗塁を記録。控え選手でありながら、レギュラークラスと遜色ない数字をマークしてみせました。



【プロ野球 西川龍馬選手】

 開幕直後、球団初となる5カード連続負け越しを喫し、一時は最下位にまで沈んだ広島カープ。ところが5月は一転して球団月間勝利数の新記録となる20勝を重ね、一気にリーグ首位まで登りつめます。そのV字回復に貢献したひとりが、プロ4年目の西川選手です。
 5番に定着しはじめた5月から6月にかけて、27試合連続ヒットを記録。カープの大先輩・高橋慶彦選手がマークした日本記録の33試合連続ヒットに迫る、球団歴代2位の大記録でした。


    
【プロ野球 大竹耕太郎投手】
 
 早稲田大学出身のサウスポー、大竹投手は2017年の育成ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団。1年目の昨シーズンは二軍で8勝0敗1セーブ、防御率1.87の好成績を残して7月末に支配下登録を果たすと、直後の8月1日、西武戦でプロ初登板初先発。強力打線を相手に8回を2失点に抑え、プロ初勝利を挙げました。この白星は、育成出身の新人では史上初となる初登板・初先発・初勝利の快挙でした。
 現在、150キロ以上のストレートを操るのが当たり前のプロ野球において、大竹投手は最速でも140キロ台前半。これといった決め球もありません。それでも結果を残せているのは、抜群のコントロールと、ストレートが球速以上に速く見えるというギャップにあります。この投球術はセ・リーグの打者にも見事に通じ、交流戦では左投手としては史上3人目となる1シーズン3勝を挙げ、ソフトバンクの交流戦優勝に大きく貢献しました。
   
 
 
【プロ野球 高橋礼投手】
 
 メジャーリーグでも最近なかなかお目にかかれなくなったのが、“サブマリン”と呼ばれる、アンダースローのピッチャーです。昭和の時代には、阪急ブレーブスの山田久志投手。平成の時代では、千葉ロッテマリーンズの渡辺俊介投手が脚光を浴びました。そして今、“令和のサブマリン”として注目を集めるのが、福岡ソフトバンクホークスの高橋投手。188㎝の長身と、手足の長さを生かした玉持ちが長い投球スタイルは140キロ中盤ほどのストレートを球速以上に感じさせる、まさに規格外のサブマリンです。
 プロ1年目の昨シーズンは、一軍で12試合に登板。日本シリーズでも登板するなど貴重な経験を積んだものの、勝ち星はゼロに終わりました。しかし日米野球の侍ジャパンメンバーに招集されると、メジャーリーグ相手に好投。2年目の今シーズンは先発ローテーションの座を勝ち取ると、今シーズン初先発の試合で待望のプロ初勝利を達成。そのまま負け知らずの状態が続き、開幕から5連勝。4月の防御率が1点台という素晴らしいピッチングを披露し、早くもソフトバンクになくてはならない存在となっています。

        
 
来週のスポーツ伝説は……

  8月5日(月) 高校野球 石本秀一監督
  8月6日(火) 高校野球 佐々木信也選手親子
  8月7日(水) 高校野球 吉岡雄二投手・大越基投手
  8月8日(木) 高校野球 正田樹投手
  8月9日(金) 高校野球 今宮健太選手
                       
                        お楽しみに!!
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