スポーツ伝説

7月8日~12日の放送内容

【競泳 マイケル・フェルプス選手】

 アメリカが誇る“水の怪物”フェルプス選手は、オリンピックと世界水泳で最も多くのメダルを獲得したスイマーです。オリンピックは、15歳で選ばれた2000年のシドニー大会から16年のリオ大会まで5大会連続で出場し、金23個・銀3個・銅2個、合計28個のメダルを獲得。これは、すべての競技を含めてオリンピック史上最多記録です。
 世界水泳でもメダルを独占。01年に16歳で出場した福岡大会の200mバタフライで世界新記録を叩き出して金メダルを獲得以降、金メダル26個を含む計33個ものメダルを獲得しています。


   
【競泳 カティンカ・ホッスー選手】
 
 女子競泳界を代表する万能型選手であり、誰もが驚くスタミナぶりから“アイアン・レディ=鉄の女性”の異名を取るハンガリーのホッスー選手は、2016年のリオオリンピック、女子400m個人メドレーで、それまでのタイムを2秒以上更新する世界新記録で金メダルを獲得。加えて、200m個人メドレー、100m背泳ぎでも金メダルに輝きました。
 またこの翌年、母国ハンガリーで開催された世界水泳でも、200m個人メドレーで金メダルを獲得。400mと併せて、女子では初めての3大会連続金メダルという快挙も成し遂げました。
  


【競泳 青木玲緒樹選手】

 日本の“お家芸”平泳ぎが、この春、大きなピンチを迎えていました。4月に開催された日本選手権で、世界水泳への派遣標準記録を女子は誰もクリアできなかったのです。このままでは、メドレーリレーを編成できない緊急事態。このピンチを救ったのが、世界水泳代表入りのラストチャンスだった5月末のジャパンオープンで見事な泳ぎを見せた青木選手です。
 青木選手は、2017・18年の日本選手権、2年連続で100m・200mの平泳ぎ2冠を達成した実力者。ところが3連覇が懸かった今年は100mで5位、200mではまさかの準決勝敗退という惨敗を喫してしまいました。そんな失意を乗り越えて出場したジャパンオープンでは、日本選手権後に取り組んできた筋力トレーニングが功を奏し、ラストスパートでの力強さを取り戻して、派遣標準記録を0秒04秒上回ることができたのです。
 

    
【競泳 入江陵介選手】
 
 オリンピックイヤーの来年、30歳を迎える背泳ぎのベテラン・入江選手。高校時代から頭角を表し、高校2年生で出場した日本選手権の200m背泳ぎで高校新記録を樹立。その後は日本代表として国際大会でも活躍してきました。2008年に18歳で北京オリンピックに出場すると、得意の200mで5位入賞。12年に22歳で出場したロンドンオリンピックでは、背泳ぎの100mで銅メダル、200mで銀メダル、400mメドレーリレーでも銀メダルと、計3つのメダルを獲得。世界水泳でも、09年のローマ大会から3大会連続でメダルに輝いています。
 しかし26歳で迎えた16年のリオオリンピックでは、100mは7位、200mは8位と、メダルを獲れずに惨敗。その後は練習拠点をアメリカ・ノースカロライナ州に移し、黙々とトレーニングを積みました。その甲斐あって、昨年8月のパンパシフィック選手権では4つの銀メダルを獲得。今年4月の日本選手権でも背泳ぎの100m・200mの2冠を達成し、29歳にして世界水泳代表の座をつかみ取ったのです。

 
 
【プロ野球 オールスターゲーム2018】
 
 「平成最後」となった昨年のプロ野球オールスターゲーム。京セラドーム大阪で行われた第1戦、セ・リーグの先発は、ファン投票1位に選ばれた“平成の怪物”こと、中日ドラゴンズ・松坂大輔投手でした。12年ぶりの出場となりましたが、実は6月の交流戦中に背中を痛めてしまい戦線を離脱。2軍での登板もないまま、オールスターがぶっつけ本番のマウンドでした。「球のスピードは落ちているけど、力勝負をしたい」と真っ向勝負を挑んだ松坂投手。しかし初回に古巣・西武の後輩に打たれ5失点、この回限りで降板しました。「宣言通り、真っ直ぐで勝負に行き、見事に打たれました」
 続く第2戦は、熊本で開催。この試合でリリーフとしてマウンドに上がったのが、10年ぶりに日本球界へ復帰した巨人の上原浩治投手です。ファン投票の中継ぎ部門で選ばれ、11年ぶりの出場となった上原投手は、6回から4番手で登板し、1回を1安打無失点の快投。43歳3か月でのオールスター登板は、巨人時代の工藤公康投手が持っていた42歳2か月を更新する最年長記録となりました。

        
 
来週のスポーツ伝説もお楽しみに!!
BACK
NEXT