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2021年8月4日
東京2020パラリンピック日本代表SP Vol.6

「東京2020パラリンピック日本代表スペシャル」第6弾。

今回は、車いすラグビー特集です。

 

手足に障がいのある選手が対象の球技で、車いす競技の中で唯一コンタクトが認められています。

激しいタックルや豪快なトライ、緻密な車いす操作、献身的なディフェンス…等など、見どころ満載の競技です。

鈴木さんは、動画シリーズ「鈴木亮平の熱血!パラリンピックスポーツチャレンジ」で車いすラグビーを体験。また、国際大会「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」を会場で観戦し、すっかりファンになりました!

 

それでは、車いすラグビー日本代表に選ばれたメンバー12名を紹介しましょう。

 

<車いすラグビー日本代表>

倉橋香衣  (くらはし・かえ)選手 (0.5F/初出場)

長谷川勇基 (はせがわ・ゆうき)選手 (0.5/初出場)

今井友明   (いまい・ともあき)選手 (1.0/リオ)

若山英史  (わかやま・ひでふみ)選手 (1.0/リオ)

小川仁士  (おがわ・ひとし)選手 (1.0/初出場)

乗松聖矢  (のりまつ・せいや)選手 (1.5/リオ)

中町俊耶  (なかまち・しゅんや)選手 (2.0/初出場)

羽賀理之  (はが・まさゆき)選手 (2.0/リオ)

池透暢    (いけ・ゆきのぶ)選手 (3.0/リオ)★キャプテン

池崎大輔  (いけざき・だいすけ)選手 (3.0/ロンドン・リオ)

島川慎一  (しまかわ・しんいち)選手 (3.0/アテネ・北京・ロンドン・リオ)

橋本勝也  (はしもと・かつや)選手 (3.0/初出場)

指揮をとるのは、ケビン・オアーヘッドコーチ(HC)です。

 

※( )内の数字は、選手一人ひとりに与えられる持ち点。車いすラグビーでは、障がいの程度や体幹等の機能により0.5から3.5まで0.5刻みで7つのクラスに分けられており、コート上の4選手の持ち点の合計は8.0以内と定められています。(女子選手が入る場合は選手1名につき+0.5が加算され、8.5以内となります)

 

車いすラグビーは男女混合の競技ですが、女子選手として初めてパラリンピック日本代表に選ばれたのが、倉橋香衣選手です。

鈴木さんと同じ兵庫県出身、「笑顔」がトレードマークです。

鈴木さんが一緒にプレーした印象は「嫌~な止め方(ディフェンス)をしてくる」選手で、いつの間にか車いすを押さえられてしまい、さすがだなと思ったそうです。

2018年の世界選手権では日本史上初の金メダル獲得に大きく貢献しました。

先月7月11日には、東京・西多摩郡瑞穂町の会場で行われた東京2020オリンピック聖火リレーに聖火ランナーとして参加した倉橋選手。

東京2020パラリンピックに向けては、「チームのみんなで金メダルを獲って、周りで支えてくれているみんなで喜び合うということがすごく楽しみ」だと語っています。

 

続いては、鈴木さんと誕生日がわずか17日違いの今井友明選手です。

「笑顔が素敵で、いつも笑って一緒にプレーしてくれた」と鈴木さんは印象を語ります。

今井選手は、2番目に障がいが重いクラス1.0の「ローポインター」と呼ばれる選手。ディフェンスが中心になりますが、自らトライも奪える頼もしい存在です。

Going Upな一言は「挑戦」。

昨年、東京2020大会延期が決まった時には(まだ内定もしていなかったので)「もう一年頑張らないといけない、しんどいなという気持ちがあった」と話していましたが、Going Upな一言を体現するかのように、コロナ禍の中でも仲間と支え合いながら挑戦を続けてきました。

パラリンピックの舞台では「過去最高の成績を残すために、金メダルを狙って努力しつづけたい」と意気込みを語っています。

 

続いては、中町俊耶選手です。

野球の経験を生かした正確なロングパスが武器で、甘いマスクと温厚な性格で女性人気も高い選手です。

所属するクラブチーム「TOHOKU STORMERS」ではキャプテンを務める中町選手、目標は「世界一の2.0のプレーヤーになること」だと話しています。

「リオパラリンピックの時はテレビの前で応援していて、先輩方が銅メダルを獲る姿を見て多くの感動をもらったので、今度は自分のプレーで感動を届けられるように頑張っていきたい」と、東京2020大会への意気込みを語りました。

車いすラグビー決勝の翌日、8月30日が誕生日。

Going Up出演時には「金メダルを獲って最高の誕生日を迎えたい」と力強く話していました。

 

そして、パラリンピック2大会連続で日本代表キャプテンを務める、池透暢選手です。

仲間からの信頼も厚く、プレーだけではなく精神的支柱としてもチームにいなくてはならない大黒柱のような存在です。

Going Upな一言は、「逃げなければ 必ず道は開ける」。

池選手の強い意志と信念が伝わってくる言葉です。

東京2020大会に向けてはこのように意気込みを語りました。

「日本代表も私自身も過去最高に仕上がっています。様々な困難と向き合いながら自分自身を支えてここまで努力を続けてきました。一人一人のパフォーマンスとチーム全体のパフォーマンスを集結して、世界に勇気を与えられるプレーで最高の結果を勝ち取りにいきたいです」

昨年秋のご出演時には、自粛期間中に船舶免許を取得したと話しており、「競技だけではなくプライベートも充実しているようなイメージがありますね。素敵な方です!」と鈴木さんもその人間力に引き込まれていました。

 

最後は、世界トッププレーヤーのひとり、スピードと激しいタックルが持ち味の池崎大輔選手です。

パラリンピックには3大会連続の出場となる池崎選手。

東京2020パラリンピックへの思いをこう語っています。

「ロンドン、リオと本当に悔しい思いをしてここまでやってきました。自国で金メダルを獲る、金メダルが獲れるチームだと僕は信じています。金メダルを獲って、みんなと一緒に喜びを分かち合って、みんなを輝かせたい、笑顔にしたい、元気を与えたい、勇気を与えたい…いろいろな思いを持っています。もっともっと自分たちを高めて、メダルを獲る準備をしていきたいと思います」

鈴木さんは「ふだんは温厚で優しいが、ラグビーのことを話し出すとものすごくかっこいい!」と話し、「どれだけラグビーを愛して真面目に向き合っているかが伝わってくる」とお会いした時の印象を振り返りました。

 

Going Upでは、ケビン・オアーHC にもインタビューをしました。

アメリカ出身のケビンHCは現在53歳。

陸上(車いす)の選手として1988年のソウルパラリンピックに出場し、800mと1500mで銅メダルを獲得しました。

その後、車いすラグビーの指導者としてキャリアを積み、アテネ大会ではアメリカ代表を銅メダルに、ロンドン大会ではカナダ代表を銀メダルに導いた名将です。

2017年に車いすラグビー日本代表HCに就任。

気迫に満ちたパワフルな声で、ベンチから勇気を与えチームを奮い立たせます。

Going Upな一言は「Believe」。日本代表選手たちにも浸透している精神です。

大の釣り好き、という一面も持つ、魅力にあふれた指導者です。

 

 

<東京2020パラリンピック・車いすラグビー>

・競技会場:国立代々木競技場  ※8か国が出場(日本を含む)

・予選リーグ:グループAとBで4チームずつ、2つのグループに分かれてそれぞれ総当たり戦を行う。

各グループの上位2か国が決勝トーナメントに進み、準決勝(クロスオーバー)、決勝(順位決定戦)を戦います。

 

日本(世界ランキング3位)はグループA。

同じグループには、オーストラリア(同1位)、デンマーク(同7位)、フランス(同6位)。

(試合日程)

8月25日(水)vsフランス

8月26日(木)vsデンマーク

8月27日(金)vsオーストラリア

 

※予選ラウンドの見どころ(日本)

パラリンピック2連覇中のオーストラリアとの試合が注目されますが、予選ラウンドで「カギ」になるとHCも選手たちも口を揃えるのが初戦のフランス戦。フランスは日本と似たような編成で挑んでくるチームで、どちらが流れをつかむのか、その一瞬を見逃さないことがポイントになるということです。

 

★グループBには、 アメリカ(同2位)、イギリス(同4位)、カナダ(同5位)、ニュージーランド(同10位)。

試合はもちろん、ニュージーランド代表「ウィールブラックス」が試合前に行う迫力あるハカにも注目です!

 

※8月28日(土):準決勝   29日(日):決勝・3位決定戦

 

<車いすラグビー日本代表>

★東京2020パラリンピック目標:金メダル獲得!

★東京2020大会に向けて(ケビン・オアーHC)

「東京 2020 パラリンピックを通して、車いすラグビーの『勇気』を感じてもらえる機会にしたいと考えています。車いすラグビーを通じて、人間が持つ可能性を見せる事ができると思うので、新型コロナがなかなか収まらない中ではありますが、どんな状況でも常にベストな状態であり続ける姿勢を見せることで『勇気』を伝えたいと思います!」

 

 

「鈴木亮平の熱血!パラリンピックスポーツチャレンジ」では、車いすラグビーの基本ルールを紹介しています。

パラリンピック予習のお供に、ぜひ一度ご覧ください!

2021年7月30日
東京2020パラリンピック日本代表SP Vol.5-2 (車いすバスケットボール・女子)

「東京2020パラリンピック日本代表スペシャル」第5弾。

今回は、車いすバスケットボール女子日本代表編です!

 

2000年のシドニー大会では銅メダルを獲得、北京大会では4位の成績を収めています。

残念ながら、ロンドン、リオ大会は出場を逃しましたが、3大会ぶりの出場となる東京2020大会で銅メダル獲得を目指します。

まずは、日本代表メンバーに選ばれた12名の選手をご紹介しましょう。

 

<車いすバスケットボール女子日本代表>

財満いずみ(ざいま・いずみ)選手 (1.0/初出場)

北間優衣 (きたま・ゆい)選手   (1.0/初出場)

萩野真世 (はぎの・まよ)選手   (1.5/初出場)

安尾笑   (やすお・えみ)選手   (2.0/初出場)

柳本あまね(やなぎもと・あまね)選手 (2.5/初出場)

平井美喜  (ひらい・みき)選手   (2.5/北京)

小田島理恵(おだじま・りえ)選手 (2.5/初出場)

清水千浪  (しみず・ちなみ)選手 (3.0/初出場)

土田真由美(つちだ・まゆみ)選手 (4.0/初出場)

藤井郁美  (ふじい・いくみ)選手 (4.0/北京)  ★キャプテン

網本麻里  (あみもと・まり)選手 (4.5/北京) ★キャプテン

北田千尋  (きただ・ちひろ)選手 (4.5/初出場)

 

藤井選手と網本選手が共同主将(ダブルキャプテン)を務めます。

そして、指揮をとるのは、岩佐 義明(いわさ・よしあき)ヘッドコーチです。

※( )内の数字は、選手一人ひとりに与えられる持ち点。車いすバスケットボールでは、障がいの程度や体幹等の機能により1.0から4.5まで0.5刻みで8つのクラスに分けられており、コート上の5選手の持ち点の合計は14.0以内と定められています。

 

これまで番組にご出演頂いた選手を中心に、女子日本代表の顔ぶれをご紹介します。

 

トップバッターは、鈴木亮平さと同郷・兵庫県出身の北間優衣選手です。

ディフェンスが武器で、一番障がいの重いクラス1.0の選手でありながら、試合では40分間フル出場することも多い、縁の下の力持ち的な存在です。

Going Upな一言は、「常に感謝の気持ちを忘れず、何事にも挑戦すること」。

鈴木さんは、「笑顔が素敵だった~」と北間選手にお会いした時の印象を話していました。

 

続いては、柳本あまね選手

スピードとディフェンス、得点力が持ち味で、3ポイントシュートも得意な選手です。

2019年には日本代表として「女子U25車いすバスケットボール世界選手権大会」に出場し、チームの中心的存在として攻守において活躍。過去最高の4位入賞に大きく貢献しました。

番組出演時、大会前には気合いを入れるためネイルにもこだわるという話もしていましたね。

 

そして、小田島理恵選手です。クラス2.5の“ミドルポインター”と呼ばれる選手です。

ニックネームは「おだじ」。試合ではメンバー交替でコートに入るや否やすぐに得点を挙げる等とても頼もしい存在で、岩佐HCも小田島選手の成長を評価しています。

プレー以外にも、小学校に講演に行ったりと、パラスポーツ・車いすバスケットボールの普及活動にも積極的に取り組んでいます。

 

「エネルギーがすごい!試合を観ていてもついつい目が行ってしまう」と鈴木さんが語るのは、北田千尋選手です。

日本代表に欠かせないシューターで、コートの中でも外でも誰よりも大きい声でチームを鼓舞する姿が印象的です。

コロナ禍での競技生活について、「バスケをしてもよいのか、合宿に参加してもよいのか、今自分たちにできることは何なのか、悩んで葛藤した一年だった」と振り返る北田選手。

東京2020大会では「応援して頂ける方々に何かを感じてもらえるような、エネルギー全開の試合をします」と意気込みを語っています。

 

そして、頼れるキャプテン・藤井郁美選手。パラリンピックは2回目の出場となります。

プレーでも、精神面でもチームを引っ張る大きな存在ですが、バスケットボールを離れると優しい母の顔に戻ります。だんな様は、車いすバスケットボール元日本代表の藤井新悟さん。家でもバスケの話が絶えないと話していました。

何度も大病を患いながらも不屈の精神でコートに復帰するその姿は、チームに大きな力を与えています。

藤井選手は東京2020大会に向け、このように意気込みを語っています。

「今まで共に戦ってきた仲間の思いも一緒に、1戦1戦悔いの残らないよう、自分たちのバスケットを信じてメダル獲得を目指します。コロナ禍での大会で多くの不安や葛藤がある中ではありますが、スポーツの力を信じ、私たちの闘う姿で希望を見出してもらえれば幸いです。チームで一致団結ししっかりと準備をして臨みます。応援よろしくお願いします!」

 

最後に、藤井選手とともにキャプテンとしてチームを引っ張る網本麻里選手です。

19歳でパラリンピック北京大会に出場し、チームは4位と惜しくもメダルを逃したものの、網本選手は7試合で133得点を挙げ大会得点王に輝きました。そして、2011年のU25女子世界選手権では1試合で51得点し、世界記録を樹立しました。

オーストラリア、ドイツ、スペインと、海外リーグでもプレーした網本選手。ご実家はなんと、鈴木亮平さんのおばあちゃんちの近く。収録時には地元トークで盛り上がっていました。

鈴木さんは「プレーを観て惚れた選手。プレーがスタイリッシュでかっこいい!シュートフォームもきれいで流れるように動いて得点するシーンが印象的。クレバーで美しいプレーをする選手」だと大絶賛しています。

 

 

<東京2020パラリンピック・女子日本代表>

★東京2020パラリンピック目標:銅メダル獲得!

★激しいディフェンスにも磨きがかかった女子日本代表。スピードを生かした、攻守の切り替えの速い「トランジションバスケ」で世界の強豪に挑みます。

 

・競技会場:「武蔵野の森総合スポーツプラザ」(東京・調布市)、「有明アリーナ」(東京・江東区)

・女子は10か国が出場(日本を含む)

 

<予選ラウンド>

5か国ずつ、2つのグループに分かれて総当たり戦を行い、各グループ上位4チームが決勝トーナメントに進出。準々決勝―準決勝―決勝(順位決定戦)を戦う。

 

日本グループA。同じグループには、カナダ(5位・6位)、オーストラリア(―・9位)、イギリス(4位・銀)、ドイツ(銀・銅)。

※(  )内は(リオ2016パラリンピック・2018世界選手権)順位

グループAについて岩佐HCは「強豪揃い。どのチームもサイドからもインサイドでもシュートを打ってくる。5人でゴールを守ることを意識し、相手に負けずに走ってトランジションバスケで対抗したい」と語っています。

 

グループBには、アメリカ(金・5位)、中国(6位・4位)、オランダ(銅・金)、スペイン(―・7位)、アルジェリア(10位・12位)。

 

女子日本代表・試合日程(予選ラウンド)

8月25日(水)vs オーストラリア

8月26日(木)vs イギリス

8月27日(金)vs カナダ

8月29日(日)vs ドイツ

 

 

そして、選手以外にも、日本からは国際審判員の小野 裕樹(おの・ひろき)さん二階堂 俊介(にかいどう・しゅんすけ)さんの2名が、東京2020パラリンピックのレフェリーとして本番の舞台で笛を吹きます。

Going Upファミリーでもある二階堂さんは、東京2020大会を前にこのように語っています。

「今まで努力を積み重ねてきた選手・スタッフの皆様、応援して下さる皆様にとって最高のゲームになるよう、担当する1試合1試合に集中し公正公平のレフェリングに努めて参ります」

 

 

<ミニ情報> ~日本代表ユニフォームに注目!~

★コンセプト:「一富士二鷹三茄子」

前面には日本の象徴的な存在である富士山、背中には高く羽ばたく鷹のモチーフでチームの力強さを表現、襟元には茄子があしらわれています。縁起物として知られる茄子には、世界へ向かう選手たちを後押しする意味が込められています。

襟の形は1990年代のバスケットボールユニフォームに多く用いられたUネックを採用。

(レプリカユニフォームと応援Tシャツは、限定販売されています!)

 

メダル獲得を目指し、パラリンピックの舞台に立つ車いすバスケットボール日本代表に大きなエールを送りましょう!

 

次回は、日本代表スペシャル 第6弾。

車いすラグビーを特集します。どうぞ、お楽しみに!

2021年7月21日
東京2020パラリンピック日本代表SP Vol.5-1(車いすバスケットボール・男子)

「東京2020パラリンピック日本代表スペシャル」第5弾。

今回は、車いすバスケットボール男子日本代表編です!

 

これまでGoing Upにはたくさんの車いすバスケットボール選手にご出演頂きました。

鈴木亮平さんが会場で実際にプレーを観て、そして、番組でお会いして感じた印象などを交えながら、メンバーに選ばれた日本代表の顔ぶれを紹介します。

 

<車いすバスケットボール男子日本代表>

岩井孝義 (いわい・たかよし)選手 (1.0/初出場)

川原凜   (かわはら・りん)選手 (1.5/初出場)

豊島英   (とよしま・あきら)選手 (2.0/ロンドン・リオ)★キャプテン

藤澤潔   (ふじさわ・きよし)選手 (2.0/リオ)

鳥海連志 (ちょうかい・れんし)選手 (2.5/リオ)

赤石竜我 (あかいし・りゅうが)選手 (2.5/初出場)

古澤拓也 (ふるさわ・たくや)選手 (3.0/初出場)

香西宏昭 (こうざい・ひろあき)選手 (3.5/北京・ロンドン・リオ)

秋田啓   (あきた・けい)選手 (3.5/初出場)

宮島徹也 (みやじま・てつや)選手 (4.0/ロンドン・リオ)

髙柗義伸 (たかまつ・よしのぶ)選手 (4.0/初出場)

藤本怜央 (ふじもと・れお)選手 (4.5/アテネ・北京・ロンドン・リオ)

指揮をとるのは、京谷和幸(きょうや・かずゆき)HC、そして、及川晋平(おいかわ・しんぺい)監督です。

※( )内の数字は、選手一人ひとりに与えられる持ち点。車いすバスケットボールでは、障がいの程度や体幹等の機能により1.0から4.5まで0.5刻みで8つのクラスに分けられており、コート上の5選手の持ち点の合計は14.0以内と定められています。

 

まずご紹介するのは、川原凜選手です。

鈴木さんが川原選手に出会ったのは、川原選手が19歳のとき。ディフェンスが武器で、海外勢の体格の良い選手にもひるむことなく立ち向かいバシッと止めます。今では日本代表に欠かせない存在として大いに活躍しています。

鈴木さんは、いつもニコニコ笑っている川原選手を「はにかみ凜くん」と表現。チームメイトからも愛されるキャラクターです。

Going Upな一言は「親しき中にも礼儀あり」。謙虚な姿勢を表している言葉ですね。

 

続いては、ベテランの藤澤潔選手

前回のリオ大会に続き、2大会連続でパラリンピック代表に選出されました。

アウトサイドのシュートをはじめとする、シュート力が武器。

京谷HCは選考理由について、「日本代表メンバーに入れない時期もあったが、モチベーションを落とすことなくチームを引っ張りトレーニングに励んだ。東京2020大会にかける思いには鬼気迫るものがあり、それがチーム内に良い効果をもたらした。必ず本番で力を発揮してくれるのではという思いで選んだ」と語りました。

鈴木さんは「僕も不器用だけど気合いで勝負しているタイプなので、藤澤選手の姿勢には共感する」と話していました。

 

続いて、古澤拓也選手です。

「2017 IWBF男子U23世界車いすバスケットボール選手権大会」では日本代表のキャプテンを務め、日本は4位の成績を収めました。また個人では、鳥海選手とともにオールスター5に選ばれました。

ふだんの印象は「さわやかボーイ」と鈴木さん。やわらかいイメージですが、コートに立つとキリッとした表情に変わるのがかっこいいと語りました。

抹茶をこよなく愛するスイーツ男子という一面を持つ一方で、プレーでは3ポイントシュートとボールハンドリングが武器の頼もしい存在です。

 

車いすバスケットボール男子日本代表紹介。

続いては、香西宏昭選手です。

2008年の北京大会でパラリンピック初出場を果たし、ロンドン、リオに続き、東京2020大会が4度目のパラリンピックとなります。守備でも攻撃でも日本代表に欠かせない存在で、コートの中でも外でも声を出して仲間たちを奮い立たせます。

7月14日が誕生日で33歳になったばかりの香西選手。

12歳で車いすバスケットボールを始め、競技歴は20年以上。

高校卒業後アメリカに単身渡り、全米大学リーグでは2年連続でシーズンMVP。その後、ドイツリーグでプロ選手として6シーズンプレーしました。

背番号55は憧れの元プロ野球選手・松井秀喜さんの背番号からとったものです。

 

そして、キャプテンの豊島英選手

ロンドン、リオに続き、パラリンピック3大会目の出場となります。

世界屈指のスピードを誇り、ディフェンスやゲームメイクにおいても欠かせない存在です。

鈴木さんは初めて豊島選手のプレーを観た時にその安定感や、頼りがいのあるぶれない存在感、冷静で武士のようなたたずまいに自分にはないものを感じ、憧れて熱烈なファンになりました。

Going Upな一言は「あきらめない」。

東京2020パラリンピックでもそのリーダーシップでチームを力強く引っ張ってくれること間違いなしです。

 

最後は、藤本怜央選手です。

アテネ、北京、ロンドン、リオに続き、東京大会が5回目のパラリンピック出場となります。

チーム最年長、最年少・21歳の髙柗義伸選手とは16歳差です。

「過去を知っているからこその『今』と、自分がいなくなった後の代表についても考えているので、視野が広い」と鈴木さん。藤本選手とは同い年。ご自身の実感と重ね合わせ「30代になって体の衰えを感じると思うが、それを補う経験やクレバーさが身についている」とエールを込めてプレーの印象を語ります。

藤本選手は男子日本代表について「私の知る中で過去最高に強い日本代表チームだと確信しています」と力強くコメントしています。「集大成」と語るパラリンピックでの戦いに期待が高まります。

 

 

<東京2020パラリンピック・車いすバスケットボール競技>

・競技会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ・有明アリーナ

・男子は12か国が出場(日本を含む)

 

(予選ラウンド)

グループAとグループB、6チームずつ2つのグループに分かれて総当たり戦を行う。各グループ上位4か国が決勝トーナメントに進み、準々決勝―準決勝―決勝を戦う。

 

日本(9位・9位)はグループA。同じグループには、カナダ(11位・12位)、韓国(―・14位)、スペイン(銀メダル・5位)、トルコ(4位・8位)、コロンビア(―・―)。

※( )内は、リオ大会・2018年世界選手権での順位

これまでの対戦ではスペイン以外のチームに日本は勝っています。スペイン戦も一桁差の惜しい敗戦でした。京谷HCは予選ラウンドでの対戦国について「どのチームに対しても日本のバスケは効果的に機能しているので、決して相性が悪い相手ではない」と語っています。

 

グループBは、アメリカ(金・銀)、オーストラリア(6位・銅)、イギリス(銅・金)、ドイツ(8位・13位)、アルジェリア(12位・―)、イラン(10位・4位)。

2018年世界選手権の金(イギリス)・銀(アメリカ)・銅(オーストラリア)メダル、そして4位(イラン)と上位4チームが揃い、激戦が予想されます。

なかでも注目は<イギリスvsアメリカ>。2018年世界選手権・決勝と同じカードが予選ラウンドで見られます。必見です!

 

<男子日本代表・試合日程(予選ラウンド)>

8月26日(木)vs コロンビア

8月27日(金)vs 韓国

8月28日(土)vs カナダ

8月29日(日)vs スペイン

8月30日(月)vs トルコ

 

★東京2020パラリンピック目標:メダル獲得!

★チームのコンセプト:(攻守の切り替えの速さを生かした)トランジションバスケの遂行、ディフェンスで世界に勝つ

 

次回は、車いすバスケットボール女子日本代表についてお伝えします。

どうぞ、お楽しみに!