高校2年・17 歳の壮太は、母親がいなくってからご飯をちゃんと食べなくなった妹・香織 (かおり)の為に、料理を覚えていくと決めた。しかし、料理初心者の壮太には料理の当たり前が何かも分からない。濃すぎ・薄すぎ・焼き すぎ。当然、悪戦苦闘することに。 香織は香織で、母親がいなくなったのに、父と壮太が以前と変わらない生活を自分に送らせ てくれようとする状況に、自己嫌悪を募らせていく。近づこうとすればするほど離れる兄妹の距離。その様子はまるでバランスを欠いた調理の 味付けのよう。料理を作り、食卓を皆で囲むという世界最古の娯楽を取り戻すため、一家の新米料理長は歩み出す......。
この物語に華を添える名脇役は、実際の料理音・食事音を中心とした効果音たち。 耳に優しく・懐かしい効果音と共に物語は走り出し、ラジオドラマならではの方法でリスナ ーみなさまの何気ない大切な時間をそっと掘り起こします。
生井(うまい)一家との素敵なご飯を心ゆくまで召し上がれ。
  • 第一話
    全ては食べてからにしよう
    高校二年生の壮太は、母親がいなくなってから、ご飯を食べなくなった妹の香織料理をすることを決意するが、全くの初心者のために、初歩の初歩の初歩でつまずいてしまう・・・
  • 第二話
    全ては食べてからにしよう ~妹・香織編~
    香織は、母親がいなくなったのに、今まで通りの生活をさせてくれようとする兄の壮太にイライラし、うまく会話が出来ない。揉める理由は1つもないのに、揉めてしまうのは家族が故か・・・
  • 第三話
    今の立場になったのは、いつからだろう
    野菜の大切さを知った壮太は、ポトフ作りに挑戦する。香織は美味しく食べてくれるが、ご飯と合わないという事件が発生。二人はこの事件を無事解決することが出来るのか?
  • 第四話
    今の立場になったのは、いつからだろう ~父親 博編~
    壮太と香織の父親の博は、壮太が自炊を始めたことが気がかり。家計の事を考えて自炊するのは辞めて欲しいと口では言うが、本心は壮太が作ったものを食べてみたい。本心を伝えればいいだけなのに、伝えれられないのは家族が故か
  • 第五話
    在宅グルメ紀行 ~沖縄編~
    壮太は、旅行に行けない家族のために、食卓を沖縄料理で彩ることを思いつく。父親の博と妹の香織は大喜び。 久々の家族団らんになるはずが博が、母親のゆかりにプロポーズしたのが話をすると、思わぬほう方向へ
  • 第六話
    これは私の家族の物語
    壮太と香織の母親のゆかりは、宮城県岩沼市の農家の長女として生まれ、親に反抗的な態度を取りつつも、すくすく育ち大学進学を機に上京。憧れていた東京での生活ではなく、現実の地味さと向かい合う日々の中で博と出会い、やがて結婚。 そこから二人は家族を始める。
企画・製作:株式会社ニッポン放送・吉本興業株式会社
制作:株式会社シェおすぎ
  • オコチャ 作・演出
    1978年千葉県⽣まれ。
    1999年(NSC東京4期)にデビューし、ピン芸⼈として活動しながら、神保町花⽉にて約60本の脚本を執筆。
    代表作には「マジで忠⾂蔵‼」「絶望が持った⾳」などがある。
    2011年〜2015年3⽉の期間で「宮城住みます芸⼈」に就任し、宮城にて活動。
    2016年映画脚本「おかえりのある場所」が第8回沖縄国際映画祭において、沖縄じんぶん賞グランプリ受賞。
    2020年「会話劇の後にアイスを⾷べる会」を主催。約15分の作品を100本⼿掛けている。
    2021年より、「会話劇in有楽町」をよしもと有楽町シアターにて不定期開催中。
  • ⽮部太郎(カラテカ) ジャケットイラスト
    1977年東京都生まれ。
    97年、お笑いコンビ「カラテカ」を結成し、デビュー。「進め!電波少年」 などバラエティー出演のほか、俳優として舞台や映画でも活躍。「小説新潮」に連載し、2017年 に刊行した漫画『大家さんと僕』で漫画家デビューし、同作品で手塚治虫文化賞短編賞受賞。 最新刊は新潮社「ぼくのお父さん」、モーニングでは週刊で「楽屋のトナくん」を連載中。
  • 鎌田雅人 音楽
    1971年茨城県生まれ。
    日本国民音楽財団笹川作曲賞受賞。1998年東芝EMIからメジャーデビュー後、2000年、hitomi「LOVE2000」で日本レコード大賞優秀作品作曲賞受賞。近年のレコーディングアレンジャー、ピアニストとしての作品に、THE ALFEE、八代亜紀、鈴木雅之、水谷千重子、浦井健治、咲妃みゆなどがある。 吉本芸人による即興ショー「THE EMPTY STAGE」にて音楽監督として即興演奏を担当している。
  • 伊藤修⼦(⺟・⽣井ゆかり役)
    1977年生まれ。
    個性派コメディエンヌとしてドラマ・映画・舞台を中心に活躍中。また独特な感性を生かし「笑っていいとも!(レギュラー)」「IPPON グランプリ」「ダイナマイト関西」などバラエティ番組にも多数出演。近年の代表作に、ドラマ「俺の家の話」「逃げるは恥だが役に立つガンバレ人類!新春スペシャル!」「おっさんずラブ」など。
    コメント
    以前より増して自炊する機会が増えたこの頃ですがこのラジオドラマを通してお食事時の雰囲気やら匂いが漂ってくるような、そんな感じになれたら...と思っております。よろしくお願いいたします。
  • 室⽥真宏(⽗・⽣井ひろし役)
    1982年生まれ。
    2011年に沖縄NSC1期生として入所し、沖縄で芸人活動を開始。上京後は新日本プロレス・後藤洋央紀選手公認モノマネ芸人として活動しつつ、俳優に転身。現在は大柄な体格や強面を生かした役柄を中心に活動中。近年の代表作に、映画「ザ・ファブル殺さない殺し屋」など
    コメント
    現場の空気がとても良く、すぐに出演者の皆さんとも仲良くなりました。仲の良い家族の雰囲気が伝われば嬉しいです。是非お聴き下さい!
  • 泉ノ波あみ(妹・⽣井⾹織役)
    2001年生まれ。
    女優、歌手、動画クリエイター (TikToker) として、マルチな顔をもつ。ボーカル & ダンスグループ「Jewel」での歌手活動、TikTok ではそのクオリティ・演技力が国内外からの賞賛を呼びフォロワーは80万人以上、 YouTube アカウントも開設1年半でチャンネル登録者数30万人を突破するなど話題を呼ぶ。
    コメント
    初めてのラジオドラマ出演ということで、思いっきり楽しませていただきました。このラジオドラマを通じて、共演者の皆様と食卓を囲めたことがとても幸せでした。ぜひお聞きください。
  • ⼟橋⻯太(兄・⽣井壮太役)
    1994年生まれ。
    コメディカルさとシニカルさを併せ持つ演技派若手俳優。劇団うけつ座員として劇場を中心に存在感を発揮。現在はドラマ・映画・舞台と活躍の幅を広げている。近年の出演作に、ドラマ「知らなくていいコト」「教場II」、映画「女たち」、舞台「近距離、それは遠く」などがある。
    コメント
    ちょっとおバカで暖かい。ちょっと切なくグッとくる。そんな美味しいお話です!ぜひご飯のお供に、お聞きください。
  • 伊藤真奈美
    1978年生まれ。
    持ち前のセンスと会話のテンポ感を生かし、コメディジャンルで活躍中の役者。近年の出演作にドラマ「ソロ活女子のススメ」「江戸モアゼル令和で恋、いたしんす。」「監察医朝顔」、セブン銀行CM などがある。
  • ⽊原実優
    1994年生まれ。
    長く培ったバレエの身体性を生かし、幅広くに出演。日本テレビ『ZIP!』にて特集リポーターを担当しており、吉本坂46 のメンバーでもある。代表作は舞台ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2、「鉄コン筋クリート」、ドラマ「ももいろあんずいろさくらいろ」など。
  • 川﨑珠莉
    1994年生まれ。
    凛とした顔立ちで不思議な雰囲気と魅力から人の目を引き付ける一押しの実力派女優。代表作には、舞台「転校生」「THE BAMBI SHOW 3RD」、ドラマ「13」「あのコの夢を見たんです。」、映画「甘いお酒でうがい」「私をくいとめて」などがある。
  • 遠藤かおる
    1973年埼玉県生まれ。
    俳優座研究生として演技の基礎を学んだ後、2002年吉本新喜劇オーディションを機に吉本興業へ所属。現在はコメディを始め、優しい父親から強面の構成員など多種多様な役をこなす俳優として映像を中心に活動中。
野良ネコがのんびりしていて、
夕飯時にはカレーの匂いが漂う。
快速が止まらないせいか町自体の眠りが早く、日常のど真ん中にあるのが文久町。
文久町のスーパーといえば
個人商店のスーパー二重丸と全国展開している誠実屋。
文久神社は小さいけれど、パワースポットとして有名になってきているよ。
町のシルエットが…!