＜2月19日 放送＞
今日のスペシャル講師は、
年を重ねてから大成した、歌手のクミコさん！
下積み生活を経て、大きく花開くこともある芸能界！
いきなり大成したり、下積みが長くてもつぼみまま終わることもあります。
【ヘコタレナイのすすめ】をテーマに、クミコさんにお話を伺いました！
歌手を目指して、24歳で「世界歌謡祭」に出場。
27歳でシャンソン歌手としてプロデビュー。
しかし、芸能界にタネを植えてから、
大きく花がひたいたのは、20年後というクミコさん！
2002年に「わが麗しき恋物語」で大きな注目を集め、
2010年には紅白歌合戦にも出場。
ライヴ・コンサートはもちろん、エッセイの執筆などでも活躍しています。
―鴻上さんとの共通点は、早稲田大学出身！
演劇を志し、劇団に入団したそうで・・・
演劇には、すべて「役名」があると思っていたんですが、
はじめて貰った役が「草原の令夫人A」という役でガッカリしたんです。
ただ、劇のなかに「劇中歌を歌うシーン」があって、
そこで歌に目覚めました。
―大学卒業後、世界歌謡祭に出場！
そのあと、デビューする予定がボツになったとか...
予選落ちしてしまって、本戦に出れなかったので、
レコーディングも済ませていたんですけど、
デビューが無くなってしまったんです。
―デビューが無くなった後は、どうなさったんですか？
何もする事がなかったので、
心を埋めるために、当時いっしょにバンドをしていた
男性と結婚しました。
次の夢に出会うまで、「夢をつなぐための結婚」でしたね。
結婚して１年目に「自分たちの作った歌を披露したい」と思い、
銀パリというシャンソンの伝統のある店へ
オーディションを受けにいきました。
当時、経営状態がよかったので、社長さんが
「今年は毛色のちがった人を取ってみよう」と考えていたところに出会い、
プロとしてデビューさせてもらえる事になりました。
―デビューしてからは順調でした？
40歳に差し掛かった時に「40って不惑って言うんだな」と思い、
「自分のステージに、お客さんが1人しか居なかったり」
「自分にはこの先があるんだろうか」と迷いはじめました。
【夢には定員がある】
自分はきっと定員割れだな...と思い、歌とはちがう道、
「いろんな可能性に挑戦してみよう」と思いました。
飲み屋のママになったり、脚本家教室に通ったりしたんですが、
いざやってみると「これは100年かかるぞ」と思うほど大変なんですね。
そこで改めて、
「自分に100年かかって出来ることは」と考えたときに
「歌」に戻ることに迷わなくなりましたね。
―歌の世界で、花開くのはいつ？
CDが売れず、「次の１枚が売れなかったら終わりね」と言われていたとき、
「作詞家の松本隆さんにプロデュースしてもらおう」と、
ダメもとでCDを送ったんです。
そうしたら、松本さんのスタッフが「聴かなくていい」の箱に入れていたのを、
たまたま松本さんが拾って聴いてくれたんです。
CDの中で、松本さんがあがた森魚さんに書いた曲があったんですね。
その曲を、これまた偶然聴いてくださっていて、
私に興味を持って下さったみたいで。
後日、松本さんから電話があって、
ご本人立ち会いのもと、スタジオで歌うことになったんです。
その時、松本さんから「あなたの歌に言霊がありますね」と言われ、
プロデュースしてもらう事になりました。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
【3月11日 震災があって...】
―クミコさんは、去年3月11日。
東日本大震災の当日。
宮城県石巻市で、コンサートのリハーサル中に、震災が起こり、
津波が押し寄せてくる中、ホール近くにある裏山へ避難されたそうで・・・
リハーサル前で、まだ楽屋にいるときに
左から右に、地下鉄が通るような大きな音が聞こえたんです。
そのとき、スタッフが「地震だ」と叫んで、気づきました。
―避難する中、押し寄せる津波をご覧になったそうで。
雪も降っていて、視界が悪かったんですが、
遠くに見える車が、変な動きをしていたんですね。
それは、津波で押し流されて浮いていたんです。
―震災直後、歌手という仕事の意味も改めて考えたそうで...
「自分の歌がなんて無力なんだろう」と思いました。
結局、被災された方たちに必要なのは温かい食べ物、温かい毛布で。
「もし自分が北島三郎さんや小林幸子さんなら、居るだけで勇気づけられるのに」
「もし自分が民謡歌手なら、勇気づけられる歌を歌えるのに。
愛の讃歌を歌ってちゃダメだろう」と。
自分が『意味のない存在』のように思えたんです。
―そこでまた歌手をやろうと思ったのは・・・
３か月後の6月11日に
被災者の方々主催のコンサートがあったんです。
「クミコさんも縁があるから」と呼ばれた時に、
「戻ってきてくれてありがとう」と言われ、
主催者の方の涙を見たときに、「自分はこれで良かったんだ」と
想えるようになりました。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
【震災後にうまれた「きっとツナガル」】
―実は、先日も宮城県石巻市を訪れたというクミコさんですが、
新曲の録音をしたとか...
震災後に作ったのが「きっとツナガル」という曲なんです。
震災後、ラジオしかなかったときに、
アナウンサーさんが「かならず夜は明けます。夜明けまであと何時です」
と言ってくれてたんです。
そのとき、「つながる」という言葉が頭にあったんです。
震災から時間が経ちましたが、
まだ瓦礫は残ったままだし、お墓が倒れていたり、
お店のシャッターが閉まったままだったり、
まだまだ復興は進んでいないんです。
「忘れたい」と人々が思うようになっていく中で、
忘れてはいけないという事もあると思うんです。
その状況で曲を発信することで、
「忘れてないんだよ」と伝えることができると思うんです。
震災で海水に沈んだピアノを再生させている事を知り、
そのピアノで、復興への想いを歌いたいと思いました。
地元の人たちも集めて録音したのですが、
4歳から78歳まで、たくさんの方が参加してくださいました。
さまざまな世代の皆さんと一緒に歌うことで、
独特の音の重なりを感じることができました。
「一緒に乗り越えていこう」という想いが伝わる歌になったと思います。
―へこたれそうな人にメッセージをお願いします。
へこたれそうな時は「へこたれない」と思う事ですね。
「へこたれない」と思うこと、宣言することをしちゃえば、
人はへこたれないんです。
「大丈夫、なんとかなるから！」と自分に言い聞かせることです。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
4月25日に、オーチャードホールで
クミコさん主催の「きっとツナがるコンサート」が開催されます。
再生ピアノを使って、南こうせつさんやジョン健ヌッツオさん
湯川れい子さんなど参加してくれます。
チケット代の中から、300円が義援金として寄付されるそうです。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
【リクエスト募集】
オープニングでは、あなたからのリクエストをお待ちしています。
今聞きたい曲や、誰かに送りたい歌など、
曲にまつわるエピソードやメッセージを添えて送って下さい！
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
【美人広報なっきーの番組Twitter】
サンデーオトナラボの番組公式Twitterのアカウントは、
@otonalaboです！
美人広報のなっきーが、番組の最新情報や、
番組に関係のないオトメのつぶやき（？）を発信します！
へこたれない女子？
Twitter担当・美人スタッフなっきーです。
来週2月26日のテーマは、
【ブサイク男と、ツイてない男の一発逆転！ラッキーのつかみ方】
スペシャル講師は、
2008年M-1グランプリ王者NON STYLEのお２人です！
芸人イチついていない半生を描いた自伝を発売した石田さん！
ナルシストキャラだけど、ブサイク芸人ランキングの常連の井上さん！
人気コンビの知られざる素顔に迫ります！
