ダルビッシュ、上原、イチロー 日本人メジャーリーガーの所属先はいつ決まる? アキ猪瀬

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日本のプロ野球は2月1日、キャンプインしましたが、メジャーリーグはキャンプが始まるどころか、ストーブリーグが長引いています。今年は、フリーエージェント市場がスローな動きで、ダルビッシュ投手や上原浩治投手、さらには、イチロー選手など、所属先の決まらないメジャーリーガーが数多く残っています。この先、日本人メジャーリーガーはどうなるのか? そこで、今朝はメジャーリーグに大変お詳しい、メジャーリーグコメンテーターのアキ猪瀬さんにお話を伺います。

高嶋)メッツからフリーエージェントの青木宣親選手が所属先が決まらず、ヤクルトに復帰する事が決まりましたが、ダルビッシュ投手(ドジャースFA)、上原投手(カブスFA)、イチロー選手(マーリンズFA)が未だに所属先が決まりません。どうして、こんなにメジャーリーグの補強は遅れているんですか?

猪瀬)私も20年近くメジャーリーグを取材していますが、こんなにFA市場が遅れているシーズンはありません。これは、「歴史的な大型トレードが頻繁に行われている影響」と「各球団とも年俸総額を抑制していこうという動き」が原因。

高嶋)いわゆる「ぜいたく税」というやつですか?

猪瀬)近年、ワールドシリーズになったチャンピオンを見ても、分かるように、年俸総額が一番のチームが世界一という時代じゃない。つまり、メジャーリーグでは、お金をかければ強くなるという時代が終わったんです。FAよりもトレードをした方がいいんじゃないか? という事で、お金のかかるFA市場が停滞しています。

高嶋)現在44歳のイチロー選手は?(日本球界復帰の可能性は?)※昨シーズン 打率2割5分5厘(50安打) 3ホーマー 打点20 盗塁1個。※規定打席に達して3割に到達したのは2010年が最後。

猪瀬)メジャーリーグのストーブリーグの補強は、パズルのピースを埋める作業と言われているんですが、残念ながら、力が衰えた今はパズルの最後の1番小さなピースになってしまった。決まるのは難しいと思います。

高嶋)じゃあ、オリックスや中日といった日本球界の復帰の可能性は?

猪瀬)日本球界に復帰すると、シーズン中にメジャーに戻る事が出来ないので、個人的な考えてはアメリカ国内のマイナーリーグや独立リーグなどでプレーして、シーズン中のメジャー復帰を目指すのでははないかと思います。

高嶋)ダルビッシュ投手はどうなりそうですか? ※昨シーズン 10勝12敗 防御率3.86

猪瀬)投手ではFA市場でNo.1という評価ですが、売り時を間違えたのかもしれません。もうちょっと早く決めておけばよかった。年俸などの条件が足元見られて下げられている状況。今の本命はシカゴ・カブスだと思います。

高嶋)続いて、楽しみな話題。エンゼルスに入団した大谷翔平選手はいかがですか?

猪瀬)新人王の最右翼。ピッチャーとしてはエース格で23試合先発、打者で200打席以上立つ事が予想されていまして、2桁勝利、2桁ホームランが期待されています。メジャーリーグの新人王予想は当たるので、活躍する確率は高いのでは。

高嶋)今朝のやじうま好奇心は、アキ猪瀬さんにお話を伺いました。

2月2日(金)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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