安倍内閣~アジア歴訪で成果をあげるも戻らない支持率

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安倍内閣~アジア歴訪で成果をあげるも戻らない支持率

政治 安倍晋三首相 APEC出席のためベトナムへ出発(提供:産経新聞)

11月15日(水)放送のニッポン放送「高嶋ひでたけのあさラジ!」にコメンテーター鈴木哲夫(政治ジャーナリスト)が出演し、安倍首相のアジア歴訪に関して語った。
アジア歴訪~成果は上げたが、支持率は50%には戻らず

中国2トップとの会談など、一定の成果を上げた安倍首相のアジア歴訪。しかし、安倍内閣の支持率は一強のころの50%には戻らず、40%にとどまっている。今後、公約にあげた消費税の使い方、憲法改正についてどのように進めていくのか。

高嶋)今日の夕方、安倍総理はアジア歴訪から帰国の予定です。もう得意満面なんじゃないですか?

鈴木)そもそもですけど外交には安倍さん自身も力入れてますし、自信を持ってる分野です。これまでもそうでしたが、安倍内閣って支持率が下がると、必ずその直後の外交でそれを跳ね返して来てる。そういう自信もあるんだと思いますね。そういう意味では外交を展開しているとき、そして帰って来たときというのは確かに安倍さん、胸を張ってるのだと思います。

高嶋)その支持率も軒並みどの調査でも上がって、凄いのは10%上がってしまったり。

鈴木)支持と不支持が一時は逆転していた。これがまた支持の方が上回るという感じ。安倍さんの周辺の人が言ってましたが、よく見ると、一強と言われたころは常に50%を超えてた。だから、一時不支持が上回って、それをまた支持が上回ったんですけど、40%台なんです。戻り切ってはいないということで、引き締めなきゃと言っている側近はいますね。
これから安倍内閣は何をやっていくのか

高嶋)素朴に聞きますが、安倍内閣発足して、何もしないで臨時国会の冒頭で解散しちゃって。まあ勝ったわけですけど、この後何を当面やろうという体なんでしょうか。

鈴木)選挙の争点に掲げたのは消費税の使い方とか、憲法改正みたいなのも。憲法改正は実は公明党もちょっと慎重姿勢だったし、議論は始まるけど、逆に各論に入って来るとですね、9条だけではなく他のも含めて、かえって難しくなっていく。議論は始まるけどすごい時間はかかるということになるかもしれない。

高嶋)ちょっと暗中模索みたいなね。

 

 

世論によってはまだ終わらない加計学園問題

 

鈴木)だから社会保障と、ケジメをつけてるのかどうかわからないですけど加計学園の認可の問題もタイムリーですけど、この辺ではないでしょうかね。

高嶋)加計っていうのはもう安倍さんにはうっとうしくてしょうがないと思います。野党はまだ追及の構えですけど、国全体のムードとしてこの加計ってのはどうですかね。当面選挙はないし、そんなに怖くは無くなっちゃったんじゃないですかね。

鈴木)そこは世論がどういう風に反応するかということでしょうね。少なくとも夏の状況では答弁立つ人によって全然話が違ったり、公文書が残ってなかったり、デタラメだったわけですよね。

高嶋)あのむにゃむにゃぶりに支持しない人は総理の人柄が信用できないと。

鈴木)重なりますよね。それが今度は正式に認可ということになりますから、これを巡ってもう一回、野党が世論がおかしいなと思うような方へ持って行けるか。これまでは攻めていた野党ですけど、野党の質問力だとか、いくつか新しい追及の材料があるとは言っていますが、そういうものでこの問題の本質をえぐれるかどうかってことでしょうね。そこにかかってると思います。

高嶋)加計獣医学部認可ですが、まだまだそれは安倍さんのアキレス腱であると、こういう鈴木さんのお話です。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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