大人は絶対になれない『知恵熱』!

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大人は絶対になれない『知恵熱』!

「話のさわり」「知恵熱」……間違えやすい日本語2つ

『話のさわり』

“時間がないから、話のさわりの部分だけでも聞かせて!”という風に使われることが多いかと思います。
この『話のさわり』ですが、どの部分をイメージするかと言いますと文化庁の調査では『話の最初の部分のこと』と答えた方が53%。
半数を超えていましたが、これは間違いで『話の要点』のことです。

『さわり』という言葉を調べると“話や文章などで最も感動的、印象的な部分”とあります。
元々、この『さわり』とは、江戸時代の人形浄瑠璃の『義太夫』で、一番の聞きどころとされる、サビの部分を指す言葉だったそうです。
そこから転じた言葉ですので、話の“最初の部分”ではなく“一番大事な部分”ということになります。

『知恵熱』

“珍しく頭を使ったから、知恵熱が出ました!”といったように使われますが、これは間違いです。
『知恵熱』とは“生後半年頃から1歳前後の子供に見られる発熱”のことです。
大人が『知恵熱』を出すのは、有り得ないということです。

この時期に、知恵が付き始めた子供が熱を出すことから『知恵熱』と呼ばれていますが、正式な病名ではありません。
文化庁の調査では、この『知恵熱』を本来の意味の“乳幼児の頃の、突然の発熱”と答えた方は全体の46%。“深く考えたり、頭を使ったりした後の発熱”と答えた方は40%でした。

余談ですが、大人の突然の発熱の場合、ストレスや仕事の忙しさが、原因の1つだそうです。
他にも頑張り過ぎて、寝不足や疲労の積み重ねも原因と考えられるそうです。

(2017/11/1放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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