体の中で一番疲れやすいのはどこ?

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FM93AM1242ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』ワイド番組内のコーナー『ドクター梶本のあさから元気』。番組では疲労医学専門家の梶本修身先生(東京疲労・睡眠クリック院長/大阪市立大学特任教授)をお招きし、朝から元気に過ごす秘訣を毎週定期的に伺っており、リスナーからも高い評価を得ています。(※この記事の内容は4月11日の放送を引用したものです。)

 

”疲労”は細胞が発信する防御シグナル?
梶本先生は“疲労研究の第一人者”と呼ばれており、「イミダペプチド」という成分が疲労回復効果を持つということを発見しました。肩こりや腰痛、頭痛の身体的疲労に加え、ストレス社会な現代ではイライラや不安などの精神的疲労を感じている方も多いですよね。”疲労”は細胞が発信する防御シグナルだと言われています。

ではそんな”疲労”の原因とは一体何なのでしょうか。「イミダペプチド」との関係を交えながら梶本先生にお話しいただきます。

体の中で一番疲れやすいのはどこ?

 

「イミダペプチド」は人間の脳に多く含まれている。
上柳アナ)
疲労回復成分である「イミダペプチド」は、渡り鳥の場合は長距離を休むことなく飛び続けるため、翼を動かす胸の筋肉に多く含まれており、一方人間の場合は頭を非常に良く使うため、脳の中に「イミダペプチド」が豊富に存在すると伺いました。

梶本先生)
そうなんです。人間の脳の中心には自律神経の中枢とよばれるものが存在します。
この中枢という部分は体中の機能を全て掌っています。例えば運動した時、汗をかいたり、血圧が上がったり、心拍数が上がったりしますが、それらを体が常に安定できるようにコントロールしているところが自律神経の中枢、というわけです。

上柳アナ)
その、自律神経の中枢では「イミダペプチド」成分も生み出されていることが判明したとおききしました。

梶本先生)
そうなんです。自律神経の中枢自体はとても小さくて、ピンポン玉ほどもない程度です。小さい所ながらたくさんの機能を担っていることから、実はこの自律神経の中枢が“一番疲れるところ“と言われています。しかも年齢を重ねると、自律神経の中枢が「イミダペプチド」を生産する効率が低下することも判明しました。加齢とともに疲労を感じやすくなるのは当然のことなんです。

 

疲労の原因は、自律神経の中枢にあり!
上柳アナ)
自律神経の中枢の疲弊が、人間の疲労に繋がるのですね。
しかし、「“乳酸”が疲労の原因である」ということを耳にしたことがあるのですが…

梶本先生)
確かに、「乳酸=疲労物質」として広まっていますよね。
しかし疲労の原因は乳酸でも筋肉でもありません。
我々の研究では、強い負担がかかる、すなわち疲労が1番たまる場所が自律神経の中枢であることが分かりました。
つまり、疲労を軽減するには、自律神経の中枢に負担を掛けないようにしておくことが大切なんです。

疲労の正体とは何か? 疲労の原因とは何か? 疲労の対策とは何か? どんな食べ物を食べればよいのか? など具体的な事例をもとにズバズバと歯切れよく回答してくれるドクターの話は朝から私たちに元気をくれる。今後もドクター梶本のアドバイスから耳が離せない。

番組情報

上柳昌彦 あさぼらけ

月曜 5:00-6:00 火-金曜 4:30-6:00

番組HP

眠い朝、辛い朝、元気な朝、、、、それぞれの気持ちをもって朝を迎える皆さん一人一人に その日一日を10%前向きになってもらえるように心がけているトークラジオ

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