制裁を強化しても北朝鮮は核ミサイル開発をやめることはない!

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6回目の核実験強行
9/4(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

7:10~ やじうまニュースネットワーク:コメンテーター 須田慎一郎(ジャーナリスト)

松森敏幸

北朝鮮での人工的な揺れについて会見する気象庁地震火山部の松森敏幸地震津波監視課長=2017年9月3日午後、東京都千代田区の気象庁 写真提供:産経新聞社

前回実験のマグニチュード5.3より10倍の威力

平壌放送)大陸間弾道ロケット装着用の水素爆弾の実験に、完全に成功。

安倍総理)国際社会の度重なる警告を無視して北朝鮮が核実験を強行しました。我が国は断じて、容認できません。

北朝鮮北東部で昨日、人工的な揺れと見られる地震があり、その後北朝鮮の国営メディアが6回目の核実験を実施したと伝えました。またICBM大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆実験にも完全に成功したと明らかにしています。

畑中デスク)今回北朝鮮が主張しております核実験ですが、第一報がニッポン放送に入りましたのが中国地震局からの情報でした。中国と北朝鮮の国境に住む人は「こんなに大きく揺れたのは生まれて初めて。死ぬかと思った」という声が聞かれております。当初はマグニチュード6.3と伝えられましたが、その後アメリカ・韓国・日本政府も状況分析に追われまして、日本の気象庁は発生時刻が日本時間の午後0時29分57秒、マグニチュードが6.1、震源の深さは0キロでごく浅いという観測結果が出されました。

気象庁松森課長)過去にこの地域で観測された震動波形と類似した特徴があり、今回の地震が自然地震ではない可能性があります。

記者)例えば前回の5.3から比べると?

気象庁松森課長)少なくとも10倍程度は大きなものだと考えております。

畑中)その後、午後3時半には北朝鮮が国営メディアを通じて『重大報道』と致しまして、この核実験の実施、水爆実験の成功が伝えられました。日本政府はNSC(国家安全保障会議)を断続的に開いて対応を協議しました。先程の気象庁の記者会見では過去の同様の地震に比べてエネルギーは10倍という分析がされましたけれども、日本政府の初期分析では今回の水爆実験の爆発の威力は70キロトン。広島の原爆が16キロトン、長崎が21キロトンですからその大きさというのがおわかりいただけるかと思います。安倍総理大臣ですが国際社会の一致結束を呼び掛けました。

安倍総理)世界の平和を脅かす行為を止めることができるかどうかは、国際社会の連携と連帯にかかっています。米国・韓国に加えて中国・ロシアをはじめとする国際社会と連携して断固たる対応を取ってまいります。

畑中)安倍総理はアメリカのトランプ大統領と電話で会談致しました。実はトランプ大統領とは昨日の朝にも電話をしておりますから、1日に2回も電話会談をしたということになります。北朝鮮に対して強い圧力をかけること、それから国連安全保障理事会で新たな制裁決議の採択を目指す方針で一致をしました。その決議は中国・ロシアに対して石油の輸出禁止を求めることなどが念頭にあると見られます。この国連安保理の緊急会合ですが日本時間の今夜に開催する方向で調整が進んでいるということです。

T4練習機

【北朝鮮が核実験か】北朝鮮が核実験を実施したとの情報を受け、集じん装置とみられる機器を機体下部に付けた航空自衛隊のT4練習機が離陸した=2017年9月3日午後、茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地 写真提供:産経新聞社

制裁を強化したところで北朝鮮が核・ミサイル開発を断念することはない

高嶋)さて問題は今後ですが、圧力を強化する一番の決め手が石油を輸出禁止ができるかどうか。それに対して中国・ロシアが賛同するかどうか。あるいは対話路線、核兵器を認めるとか、ICBMか核のどっちかを認めてどっちかの開発をやめさせるとか、戦争とか。アメリカのCNNの8月8日の調査では、北朝鮮への軍事行動を支持するというのが50%、反対の43%を上回っています。相当の緊張感が漂いますね。ちょうどブリックスの会議の初日で習近平さんもえらい不快感を示したと。今ニュースが入りました。

畑中)韓国の動きが入ってきまして、韓国軍の参謀本部は北朝鮮の核実験への対抗措置として、陸軍と空軍が今朝から弾道ミサイル発射などの合同訓練を行ったと明らかにしました。これは北朝鮮に対する攻撃能力の固辞が狙いとされています。

須田)国連決議で経済制裁の強化で石油の禁輸と高嶋さんは言われましたけど、これ以上制裁を強化してみたところで北朝鮮は核およびミサイルの開発を断念することはほぼないと思います。もともと北朝鮮は今年中にアメリカ本土に届くICBM大陸間弾道ミサイルを開発し、それに搭載可能な核爆弾の小型化を目指していくということを目標にしてきました。もうそれに手が届くところになった。『完成』と北朝鮮当局が公式発表していますが、まだ完成には至っていないと私は見ています。ただ来年中には完成になる。その完成を目前に控えた上で「じゃあやめます」という選択肢はあり得ないだろうと思います。

高嶋)世界のみんながそう思っていますね。これだけは間違いないです。


北朝鮮を核保有国だと決して認めてはいけない!

須田)だからといってアメリカをすぐ攻撃する、グアムを攻撃することはないだろうと。一番大きなリスクはアメリカ軍による北朝鮮に対する先制攻撃だと思います。なぜこれが大きなリスクだというと、それに対して100%間違いなく北朝鮮が報復攻撃してくる、そのことによって韓国・日本に関して甚大な被害が及んでくることが予想されます。

高嶋)それが一番怖いですよね。北朝鮮っていろんなところからロケットを打ち上げるでしょう? 変幻自在ですよね。数か所で場所が決まっているならやりようはあると思いますが、移動式のミサイルや潜水艦もあります。今まで話し合いでとにかく解決しようと世界はずっとやってきたのにも関わらず、その間隙を縫って北朝鮮は意外なほどすごい力を付けてしまって。今からこれを抑え込むことが難しくなってしまい、世界中がおろおろしています。

須田)一方で核保有国と認めた上で交渉しようじゃないかという議論も日本で出てきていますが、それをやってしまったらおしまいでしょうと。ルール違反をした上でなし崩し的に核開発を進めてきた無法の国家を認めるということをやると、ドミノ倒しのように我も我もと核開発に踏み切る国が出てきますから。それは絶対に認めてはいけない。

高嶋)グアムなどアメリカが支配している島には直接手を出さないと。だけれども太平洋のほうにはICBMをこれからもどんどん撃ちこむよと。つまり日本の上空を北朝鮮のロケットが飛び交うことになるわけです。日本の防衛体制でいろんな人がいろんなことを言っていますが、カギは何だと思いますか?

須田)日本の防衛という点では『イージス・アショア』(陸上でイージスシステムを使う)という迎撃態勢を完備するということですよね。

高嶋)数年後だということですよね。

須田)だからその数年間はどうするかということがありますが。ロフテッド軌道(高く打ち上げて手前に落とす)で飛んできたミサイルは現状では迎撃できません。スピードが速すぎます。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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