大人の間で売り上げ回復「青春18きっぷ」賢い使い方【ひでたけのやじうま好奇心】

By -  公開:  更新:

大人の間で売り上げ回復「青春18きっぷ」賢い使い方【ひでたけのやじうま好奇心】
「国鉄が生んだ企画きっぷの最高傑作」。
それがきのうから夏の利用期間がスタートしたJRの「青春18きっぷ」です。

青春18きっぷは「ローカル線で青年がのんびりした時間を持ってほしい」という願いを込めて、国鉄時代の1982年に「青春18のびのびきっぷ」という名前で発売。

しかし翌年、名前が長過ぎると批判されて1983年に「青春18きっぷ」に改名。前身の「青春18のびのびきっぷ」から数えると今年で35周年を迎えます。
非常に売れていまして、2006年には年間売り上げが100万枚を突破。格安のバスツアーのブームなどで2010年度には62万枚まで落ち込んだようですが、最近は中高年や女性の間でのんびりとした鉄道の旅が人気。2015年度には72万枚まで回復しています。

人気は本物のようです。雑誌も、夏の「青春18きっぷ」のシーズンが到来という事で、大々的に特集を組んでいます。

例えば、雑誌「男の隠れ家」の最新号の特集は「旅の達人45人が伝授!賢い使い方、教えます!今夏もやっぱり青春18きっぷ」。

既に利用されている方はご存知かもしれませんが、実は私も東島アナウンサーも「青春18きっぷ」を使った事がありません。
そこで、「青春18きっぷ」の基本からおさらいしたいと思います。

大人の間で売り上げ回復「青春18きっぷ」賢い使い方【ひでたけのやじうま好奇心】

①料金は5日分1万1,850円。大人も子供も同じ金額です。
「青春18きっぷ」というネーミングですが、年齢にかかわらず利用出来ます。
北は北海道から南は九州まで、1日あたり2,370円でJRの普通列車が乗り放題。何度でも乗り降りできて途中で改札から出る事もできます。

ちなみに1日2,370円という料金。どのくらい乗れば、元がとれるのか?
JR東日本・東海・西日本の場合、移動距離が141キロから160キロの運賃が2,590円。
つまり、往復で141キロ以上乗車すれば、青春18きっぷは元が取れるんです。

ちなみに東京駅からですと、奥多摩駅までで往復2,500円。小田原駅までで往復2,980円。比較的、東京から近いこのエリアでも元がとれちゃいます。
ちょっと足を運んで・・・こんな日帰りプランはいかがでしょう。

※千葉の銚子なら東京駅から往復で4,600円近くかかりますので、1日あたり2,370円の青春18きっぷならほぼ半額で移動出来ちゃいます。浮いたお金でランチに海の幸もいいかも。

※熱海の温泉に日帰りで行く場合、東京から往復で4千円近くかかりますが、こちらも青春18きっぷなら1,700円近くお得に行く事が出来ます。浮いたお金で日帰り温泉。

※宇都宮で、餃子を食べに行く場合、東京から往復で4千円ほど。こちらも1,700円ほどお得。浮いたお金で餃子とビール!

大人の間で売り上げ回復「青春18きっぷ」賢い使い方【ひでたけのやじうま好奇心】
高嶋)ちなみに青春18きっぷは、乗車した列車が日付をまたいだ場合は0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効。そのルールを上手に使って、東京から福岡の小倉(こくら)まで行った方もいるそうです。
朝4時55分に東京を出て乗り換え13回、19時間9分もかけて夜中の0時4分に福岡の小倉に到着。体力と時間は使いますが通常新幹線で2万円以上かかる交通費がわずか2,370円で収まります。
そのかわり腰は痛くなるかもしれないよね。若い人にはいいけど。

②青春18きっぷは5日分のチケットですが使い方は自由で、1人で5日間の旅行に使う事も出来ますし、5人グループでの日帰り旅行などにも利用出来ます。
夫婦やカップルで2枚使って、余った3回分を一人旅や出張の時に使う事も可能です。

③夏の「青春18きっぷ」の期間は7月20日から9月10日まで。

なぜ近年、大人の間で青春18きっぷの売り上げが回復しているのか?
青春18きっぷ研究所」というサイトを開設している「旅行総合研究所タビリス」鎌倉淳(かまくら・じゅん)さんにご回答いただきました。

【魅力について】
青春18きっぷの最大の魅力は安さではなく1日「乗り降り自由」という仕組み。普通の切符でも途中下車はできますが、行き先を決めずに勝手気ままに乗るわけにはいきません。
また、ローカル線の終点に行けば折り返しの切符を買わないと行けません。そうした普通の切符にまつわるにさまざまな制約が青春18きっぷにはないのです。
特に時間に余裕のあるシニア世代は自由を楽しむツールとして青春18きっぷの人気が高いのだと思います。

【上手な使い方】
青春18きっぷを上手に利用する方法は「お得」にこだわらないこと。
元を取ろうとか、いっぱい乗ってやろうとか、考えると乗り疲れてしまいます。普通列車にあまり長く乗っても疲れるし退屈になります。ですから列車に乗るのは1日せいぜい4,5時間程度までにしてあとは温泉に行ったり、ハイキングをしたり、自分の好きな目的のために使うのがいいでしょう。
1日4時間乗れば放っておいても元は十分に取れます。

また、首都圏の普通列車のグリーン車にはグリーン料金を払えば乗車できます。東京から東海道線、横須賀線、東北線、高崎線、総武線方面の普通列車はグリーン車が付いていますので1時間以上乗るときは使うとラクでしょう。

ちょっとね。私も使いたいと思いました。

7月21日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top