PKO日報問題~防衛監査本部が特別防衛監査を実施【高嶋ひでたけのあさラジ!】

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7/21(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

監査結果の原案では“緊急会議”について触れず
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

稲田朋美

【稲田朋美防衛相】記者に囲まれながら退庁する稲田朋美防衛相=20日午後、防衛省 写真提供:産経新聞社

防衛監査本部が特別防衛監査を実施~稲田防衛大臣は監査対象から除外

南スーダンでの国連PKO部隊の日報が隠蔽されていた問題で、防衛監察本部は稲田防衛大臣が日報を非公開にする方針を了承したとされることも含め調査する方針です。

南スーダンのPKOの日報問題につきましては、現在防衛大臣直轄の防衛監察本部が特別防衛監察を行っております。陸上自衛隊は既に内部調査の報告書を防衛監察本部に提出しているのですが、監察結果の原案を見ますと2月15日に行われたとされる緊急会議など重要な動きについては触れておりません。
2月15日に稲田防衛大臣らが出席しまして「事実を公表する必要は無い」とする黒江事務次官の意向に沿って日報の非公表の方針が決定したとされているのですけれども、特別防衛監察の制度上稲田大臣は調査の対象から外れているのですね。
菅官房長官は昨日の会見で「稲田大臣を始め政務三役も協力することになるだろう」と述べまして、稲田大臣が日報の非公表を了承したという点も今後調査の対象となります。防衛省はこの監察結果と関係者の処分を今月28日にも公表する考えだったのですが、調査の状況次第ではずれ込む可能性も出て来ております。
ある自民党の幹部は「稲田大臣による日報隠蔽が事実だったら大変なことになる。内閣改造を待たず自発的に辞任するのも選択肢だ」とこのように述べているのですね。


“戦闘”と“武力衝突”は英語にすると同じような意味なのだが

高嶋)稲田大臣はいままでいろいろなことがありましたが、安倍総理は他の閣僚はけっこうその時々のタイミングでスパンスパンと変えていく動きがあるのですけど、なぜ彼女だけは変えきれないというかクビにできないのか、その根本は何ですか?

宮家)私はふたつ思い付くのですが、ひとつは彼が彼女を見出して大臣になった経緯があって、おそらく思い入れがあるのだと思うのです。
だけどよく考えてみたら、誤解を恐れずに言うのですが、まず日報で「“戦闘”ではない、“武力衝突”である」と。これは何がいけないのか分からないのだけど、自衛隊は戦闘地域に行ってはいけなくて、“戦闘”というのは英語で“combat”で、combatというのは“armed fight”、armed fightと言うとそれは“武力衝突”になるのですよ。「これは何なんだろう」とよく分からないことがある。
それから日報というのは元々公表するものではないのです。そういうことを考えていると、良い悪いではなくまだまだ本質の議論ができていないような気がするので、おそらくそこも躊躇している理由なのかもしれない。

高嶋)少し戻りますが、“武力衝突”と“戦闘行為”というのは英語で表現するとほとんど同じことを意味すると。だけど自衛隊の方は“武力衝突”とは使うけども“戦闘行為”と使うとPKO5原則に反してしまうからそういう風には言わないと。宮家さんに言わせれば「英語で表現させれば同じじゃないか」と。

宮家)こういうことはよくあるのですよね。分からなくなったら大体英語にすれば見えて来るのですよ。

高嶋)だけど隠したいのでしょう。それは総理も「出せ」とは言わないでしょう。「南スーダンでは武力衝突しかないんだ、戦闘行為じゃないんだ」と。

宮家)だけどそれを現場の隊員にどこまで報告のときに、弁護士じゃないのだからギリギリ詰めている暇は無いわけですよ。とにかく何が起きたかぱっと伝えなければいけないという種類のものであるということは事実ですよね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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