アメリカ発着の国際線でノートパソコンが持ち込めなくなる?高嶋ひでたけのあさラジ!

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FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

パソコン内に爆発物を仕込んだテロを受けて米国便の搭乗前検査強化~日本含め105ヵ国対象
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(キャノングローバル戦略研究所研究主幹・外交評論家)

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【イメージ】国内線でも国際線並み検査~搭乗口前でボディーチェックや手荷物の検査を受ける米国便の乗客ら=200912成田空港 写真提供:共同通信社


アメリカの国際線280の空港を対象に搭乗前手続きを強化する方針

アメリカのケリー国土安全保障長官は、テロ対策の為アメリカに向かう全ての国際線を対象に搭乗前手続きを強化する方針を表明しました。日本を含め合わせて105ヶ国にあたる280の空港が対象となり、1日あたり2000便、32万5,000人程の搭乗客に影響します。

そもそもアメリカ国土安全保障省は去年2月にソマリアで起きたテロで、パソコンに爆発物を埋め込む手口が使われたとしておりまして、過激派組織が開発した爆発物は世界各地の空港の手荷物検査で見破ることができない恐れがあると言ってきました。
今年3月には中東や北アフリカの8ヶ国から到着する航空便について、パソコンなど携帯電話より大きい電子機器の機内持ち込みを禁止する措置を発表しまして、これをアメリカ発着の全ての国際線に広げる可能性をほのめかしていたのですが、IATA―国際航空運送協会が「これでは1500億円以上の損失も生まれるし、ビジネス利用客も15%程出張を減らす」ということで、その辺を配慮しまして今回現時点ではノート型パソコンの機内持ち込みは禁止されないのですが、新たな対策では機内持ち込みの電子機器に爆発物が仕込まれていないかを検査する機器の高度化、探知犬の増強、搭乗客の検査エリア拡充などが含まれており、アメリカ政府のこの検査強化方針に応じない航空会社の便では今後機内持ち込みが禁じられる可能性もあるということなのですね。


将来的にはノートパソコンが持ち込み禁止になる? ビジネスマンには大打撃

高嶋)パソコンの中に爆発物を仕込むことができる、そしてそれも表では普通のパソコンとして使用もできるという。これを見破るというのはできるのですかね? 犬は分からないでしょ、絶対。

宮家)どうするのですかね。今はもうバッグから出してしっかり見るのだろうけど、これからはどうでしょう。例えばバッテリーを外して「このバッテリーは本物? 大丈夫?」とか言ってガンガンガンとかやって、それで壊れちゃって、それでは困るのだけど。そうやって厳しく見るということですよね。

高嶋)航空会社は特にビジネスクラスのお客さんとか、機内に仕事を持ち込んでパソコンで作業をする人が圧倒的に多いので、これを無くしたら営業に影響するという。

宮家)私なんかは、ワシントンの行き帰りで大体片道12時間でしょう、その内数時間は寝るけど、あとは文章を作っているケースが多いわけですよね。あれでパソコンが持ち込めなくなったらどうするのですか、原稿用紙に鉛筆で書くのですかと。

高嶋)だけどパソコンを爆弾代わりにされるよりも、寝ていたら良いじゃないですか。ちょっと酒でも飲んで、映画1本でも観て(笑)。

宮家)ああ、それは分かります。だけどそうじゃないときもあるのですよ。元気が良くて何か書きたいというときもあるのですよ。そういうときにどうしてくれるのだと言いたくなりますね。


ノートパソコン持ち込み禁止になった場合どうなるか?

高嶋)でも今は航空会社の言い分に沿って禁止にしなかったけれども、これはどう考えても先々禁止の方向に行くでしょう、行かざるを得ないでしょう。

宮家)でしょうね。それは覚悟しなければいけないのでしょうね。ビジネスクラスかどうかは知らないけども、目の前にスクリーンがあるのだからあれがコンピューターとして使えるようにするなど、そういう方法を考えてくれないかなと。

高嶋)そういうことも日進月歩ですからね。

宮家)もしくは飛行機の中でレンタルのパソコンを置いておくとか。そういう風にしてくれないとビジネスの人は大変ですよ。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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