輸入物だけじゃない!輝け!ご当地サーモン【ひでたけのやじうま好奇心】

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輸入物だけじゃない!輝け!ご当地サーモン【ひでたけのやじうま好奇心】

回転寿司で人気ナンバーワンのネタ「サーモン」
30年ほど前までは、「鮭」といえば、「塩鮭」を焼いて食べるのが一般的でしたが、いまや養殖技術や冷凍技術の発達で、「生」でも食べられるようになり、回転寿司ではマグロ以上の人気を獲得するに至っています。
日本で消費されているモノの多くは海外から輸入されたものですが、最近は日本各地で「ご当地サーモン」を養殖する動きが加速しています。

例えば、2年前に販売が始まったのが、「広島サーモン」。
もともと広島では昭和40年代から試験的にニジマスの養殖に取り組みましたが、当時は需要が少なく、ビジネスとして成立しないことから中断していたそうです。
しかし、ここ数年のサーモン人気を受けて、今ならビジネスになるんじゃないかということで養殖を再開。県内の養殖業者が連携して10年ぶりに復活させました。

広島サーモン

広島サーモン(広島県産応援登録制度HPより)

広島サーモンは、ニジマスの稚魚を育て、海に放ち、出荷するまでをすべて広島県内で行うという、まさに「広島生まれの広島育ち」。
エサにも広島の特産品「レモン」を配合していて、魚のくさみや余分な脂身をなくし、あっさりとした旨みと、弾力のある歯ごたえを実現しているそうです。

内陸県である長野県には「信州サーモン」があります。
もともと山間の清流で育つ「ニジマス」の養殖が有名だったんですが、その技術と経験を生かして生み出したのが、養殖専用の品種「信州サーモン」。
生態系の乱れなども考慮して、絶対に自然界に出さないことを条件に作られていて、まさに「信州ならではのブランド魚」となっています。

また4月に初出荷、試験販売が開始された「べっぴんサクラマス うらら」は、完全陸上養殖のご当地サーモン。
富山県射水市とJR西日本の共同事業で、伏流水で満たした水槽と富山湾の水深100mからくみ上げた海水のいけすを活用して養殖を行なっています。
陸上養殖なのでくさみも控えめです。

べっぴんサクラマス うらら

JR西日本と射水市による「サクラマスの陸上養殖における連携に関する協定」の締結について(JR西日本HPより)

ほかにも、山梨県には「甲斐サーモン」、愛知県には「絹姫サーモン」、香川県には「讃岐サーモン」、京都には「伊根サーモン」などなど…
ご当地サーモンは、全国各地でどんどん増えています。

輸入物は冷凍輸送ですが、ご当地サーモンの場合、新鮮な状態で出荷できます。

魚は新鮮が一番ですからね。日本も各地で頑張っています。
皆さんもご当地サーモン、楽しんでみてはいかがでしょうか。

6月22日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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