去りゆく都議会のドン!都政取材20年超の鈴木哲夫が語る内田茂の実像 高嶋ひでたけのあさラジ!

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3/1(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

去りゆく都議会のドン!内田茂都議の虚像と実像
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

引退は2年前から決めていた内田茂都議会議員

高嶋)小池さんとのバトルに敗れ、といいますか、世間的にはそういう風に見えて、今度の7月2日の都議選にももう出ないよと。非常に可哀想な後ろ姿の“都議会のドン”ですけれども、そのドンの本当の顔を鈴木さんが最後に、贐みたいになりますけども、今日は言いたいということなのですが。

自民党千代田総支部総会後議員引退を表明し退出する「都議会のドン」内田茂都議=20170225午後千代田区 写真提供:産経新聞社

自民党千代田総支部総会後議員引退を表明し退出する「都議会のドン」内田茂都議=20170225午後千代田区 写真提供:産経新聞社

鈴木)まあとにかく(内田茂議員は)悪役で、小池さんの敵で。今まさに高嶋さんがおっしゃったように「今度都議選に出ないのは小池さんに負けたから、ついに小池さんに戦いで敗れた」と、こうなっていますけども。やはりドンはドンなりのひとつの理屈や、プライドや、功罪でいえば功の部分だってあるのではないかと。私はへそ曲がりだからすぐ取材するのですけども。

高嶋)お付き合い長いのでしょう?

鈴木)ずぶずぶに取材してきたって訳ではないのですけども、都政を95年くらいからもう20年以上取材しています。そういう中でずっと見てきたのですけども。一つ言うと、今回の引退って実は2年前から決めていたのですね。だからこの小池さんとの闘いがあってという風になっていますけど、もう本人も年齢的なものもあるし、やりきったというのもあっての引退なのです。

高嶋)もう77歳ですからね。

度々変わる知事と闘うことで都民と職員を守ってきた

鈴木)そうですね。たまたま人事で幹事長を続けている時に舛添さんの問題とか小池さんの問題が起きてしまった。だからもう敵にされてブラックボックスだと言われて、対決構造を作られ、それで負けてということになっている。本人はもう早くから引退を決めていて、この辺にもズレがある。それと、これは象徴的だと思うのですけど、東京って知事がしょっちゅう人気投票みたいにして変わるでしょ。考えてみれば、青島さんなんて1期4年で辞めてしまっている。

高嶋)青島幸男さんに石原慎太郎さん、猪瀬直樹さん、舛添要一さん。

鈴木)そういう人が知事になると何が起きるかというと、いきなりトップが変わる、普通の会社でいえば社長が変わる。昨日までやっていたことがいきなり「改革するぞ」と一切否定されて変わる。そんなことがしょっちゅう起きたら、困るのは例えば都民であり都の職員。だから俺はそこを守る為に新しく来た知事とはいつも喧嘩するんだ、これがどうして悪いんだろうなあとつぶやいたことがある。これは一理あるのですよね、確かに。だからトップを選んでというのは地方の民主主義の原則ですけど、その辺で立場変わっても、変わっては困るものもあるだろうと。

高嶋)その辺の説明受ければ分かりますけども。あれだけ悪役に仕立てられ、祀り上げられて。それで言いたいこともいっぱいあったろうに、いわゆる記者のぶら下がりとか、いつもエレベーターの前でエレベーターが何階に行っているか見ていたじゃないですか、何も言わないで。

鈴木)それをずっと横で映像を撮ってね(笑)。

高嶋)そうそう(笑)。なんで何も喋らなかったのですか?

鈴木)これは政治の世界でいうと「言わないから存在感が高まる」というだけです。だから説明責任とかよく言われるけども、ペラペラ喋る政治家って、ねえ(笑)。喋らないというのはイコール彼の一つのスタイルだし、大物ぶりではあるのですね。ただ実は内田さんだっていろいろギリギリ悪いことと言わないけども、やっていたと思いますよ、いろいろなこと。だから追い落とされた人たちは絶対に許さないし、もうあの人はって思うけれども、彼には彼なりの一つの哲学がそこにあったと、こういうことなのですね。

高嶋)まあ納得はされているのでしょうね。身の処し方については。

「政治活動を辞める訳ではない」という言葉に秘められた意味

鈴木)ただ最後にね、政治活動を辞める訳ではないという主旨をチラっと言いましたよね。その辺に少し、最後に「俺は小池に負けたんじゃないぞ」というプライドをね、そういうことを少し含んでいるのかなという風に私なんかは受け取りましたが。

高嶋)この間の千代田区長選挙のああいう負け方とかですね。なんだか、最後はなんとなく花道という感じではなかったですね。

鈴木)そうですね。だけどきちんと裏表、真実虚実があるということで、そういう見方をしてもいいのではないかなと思いますが。

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