実はそれほど親密ではない中国と北朝鮮の関係。高嶋ひでたけのあさラジ!

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2/28(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

実はそれほど親密ではない中国と北朝鮮の関係
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)

中国は北朝鮮に頼られている兄貴などではない

高嶋) 金正男の殺害から昨日でちょうど2週間が経ちましたが、調査は手詰まり状況ですね。だけどわかってきたのは、指名手配をされた4人は北朝鮮の秘密警察で国家保衛省出身、さらに詳しくすると2人が外務省出身、1人は高麗航空、1人は貿易会社関係となります。組織的な国家テロであることは間違いない。きっちり証拠も揃えて証明するというのは意外と手の込んだ作業で、まず金正男さんかどうかというのも特定しきれない。DNAの材料がありませんから。

冨坂) 中国も政府に近いメディアになればなるほど、金(キム)という朝鮮籍の男の殺害事件みたいな感じでずっと報道をしている。

高嶋) 気を使っていますが、内心は間違いないと思っているわけです。それで我々外野が見ていて不思議なのは、北朝鮮があれだけ乱暴狼藉でやりたいことはやっているのに、GDP世界第2位で安定している中国が、昔のブッシュさんに言わせれば『ならず者国家』をなぜ放置しているのかと思うわけですが。どうなのでしょうか?

冨坂) 中国には北朝鮮を何かをするという力はそもそもありません。

高嶋) 頼られている兄貴のようなものなのに?

冨坂) それも違います。北朝鮮はそうせざるを得ないだろうということで中国を利用しています。中国も実は北朝鮮に自分たちの力が影響力に及ぶというように世界に見せることがメリットになっていると。本来はものすごい警戒の対象ですが、近いからこそ互いのことを罵れないという部分があるというわけですね。最近でこそ中朝関係があんまりうまくいってないということは日本で言われるようになってきましたが、これは1992年の韓国と中国が国交を樹立したときからすでに悪かった。たぶん一番悪かったのは90年代半ばです。洪水や金日成氏が亡くなった時です。

金正男暗殺は中国にとっての重要事件ではない

高嶋) では金正男さんを中国政府が保護しているとか、していたとか。あれは本当ですか?

冨坂) いやいや、保護なんてしていないです。明らかに中国としてはお客さんです。要するに中国国内に来ることはウェルカムで、好きなようにやってもらうということは大歓迎だった。ちょっと昔のカンボジアのシアヌーク殿下とよく似ていて、好きにやってもらうけれども、自分たちが彼を利用しようとか保護をしようとか、本当に中国が守っていたら日本のメディアは1人も近づけません。そんなに甘い国ではないので。

高嶋) では一部で言われている彼を担いでどうのとか、カードとしてどうだとか、そんなことは思っていなかったと?

冨坂) ありえないことですよ。

高嶋) 単に北から逃れてきたと。

冨坂) ただバンコ・デルタで金融制裁を受けた時は、金正男が中国側になんとかしてやってほしいと頼んだこともあるので、必ずしも北朝鮮からペケになっている人だというようには見ていないですね。

高嶋) 張成沢(チャン・ソンテク)さんを処刑しとことで、中国が怒るのではないかと思っていましたが、全くそんな動きはなかったですね。

冨坂) 全くないわけではないです。中国としては非常に話しやすい人で、意見の通じる人だと思っていましたが、中国から見たら所詮は北朝鮮の人ですよ。中国とすごく通じている人ではなくて。

高嶋) 今回の金正男暗殺の件だけは「お前らやばいぞ」ということはありませんか?

冨坂) 「考えの遅れたどうしようもない国」とは思ったことでしょうが、それだからといって中国がものすごく怒って何かするってことは、やるとしてもタイミングをずらしてやるはずですね。その程度だと思います。

高嶋) それが現実と。

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高嶋ひでたけのあさラジ!
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