寂聴という名の意味【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第161回

By -  公開:  更新:

jaku_161_IMG_0528(w680)

寂聴という私の法名は、
「出離者は寂なるか梵音(ぼんのん)を聴く」という意味だと、仏教の師の今東光師から教えられています。
梵音とは、鐘とか木魚とか、お経の声とか、仏教に関係のあるすべての音です。また春の小川の音、小鳥の声、赤ん坊の産声、恋人の愛のささやき、この世の森羅万象のかなでる快いすべての音です。それを出家した者は寂(しず)かな心で聴くということです。

瀬戸内寂聴

撮影:斉藤ユーリ


出典:『生きる言葉 あなたへ』光文社文庫

Page top