伝説の原点はここに! 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第117回】

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さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を掘り起こします。

『エピソード4』へと続く「スター・ウォーズ」の原点とは…。

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2016年の映画界(正確に言うと、“2016年お正月興行”と銘打たれた2015年12月公開作品も含む)を振り返ると、今年は「スター・ウォーズ」と共に幕を開けた…という印象が強くあります。
ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカスフィルムを買収後に製作した初の「スター・ウォーズ」シリーズである『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が日本で公開されたのは、2015年12月18日。

公開初日には、10年ぶりとなる人気映画シリーズの封切りを待ちわびていた多くのファンが集結。
思い思いのコスプレ衣装に身を包んだファンも多く、お祭り騒ぎとなりました。

あれから1年、新たなるスター・ウォーズ・プロジェクトの幕が開きます。
それが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。
ジョージ・ルーカスのアイデアから誕生した、初めて登場するキャラクターたちによる、新たな世界の物語です。

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銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。
その設計図を奪うための極秘反乱軍<ローグ・ワン>に加わった女戦士ジンは、様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かう。
その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父に隠されていた。

『エピソード4』の冒頭で、レイア姫がR2-D2に託した<デス・スター>の設計図はいかにして入手されたのか。
そして、<ローグ・ワン>たちの運命は…。

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監督は『GODZILLA ゴジラ』で圧倒的スケールでハリウッド版ゴジラをリブートさせた、ギャレス・エドワーズ。
キャストは、ヒロインのジンを演じるフェリシティ・ジョーンズを筆頭に、ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン、チアン・ウェン、フォレスト・ウィテカーなど、国際色豊かな豪華俳優たちが競演。

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中でも異彩を放つのが、ドニー・イェン、チアン・ウェンが演じる、盲目の戦士チアルートと赤い甲冑を身にまとうベイズのコンビ。
ビジュアルから想像するに、これって座頭市とサムライ???
「スター・ウォーズ」シリーズは元々、黒澤明監督の映画からインスパイアされた…というのは有名な話。
…とすると、黒澤作品へのリスペクトから生まれたキャラクターなのでしょうか、気になります。

そして気になると言えば、やはりダース・ベイダー。
シリーズの中でも一際高い人気を誇るキャラクターが、どこでどんな風に登場するか…。
このワクワク感は映画館で目撃する瞬間まで取っておきたいっ!

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本作は、スカイウォーカー家の物語を描く「スター・ウォーズ」シリーズとは異なり、新たなキャラクターたちによる独立したストーリー。
しかしシリーズの原点である『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前を描いているということで、シリーズ作品と深いところでリンクしています。

ここで改めて、考えてみて下さい。
そもそもレイア姫は、そして反乱軍は、いかにして<デス・スター>という超極秘情報を入手することが出来たのでしょうか…。
この謎が解き明かされてこそ、初めて「スター・ウォーズ」シリーズの原点に立ち戻れるといういうもの。
そう、もしも本作の続編があるとするならば、それはシリーズ生みの親であるジョージ・ルーカス監督がメガホンを取った『エピソード4/新たなる希望』。

宇宙と映画製作。「スター・ウォーズ」シリーズの時間軸の使い方には、時代を経ても変わらないロマンを感じます。

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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
2016年12月16日から全国ロードショー
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、チアン・ウェン、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック ほか
©2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト http://starwars.disney.co.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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