米原駅「近江牛としょいめし」(1,350円)~出来れば今日食べたい「いい肉(11/29)」駅弁!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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313系・新快速米原行

313系・新快速米原行

東海道線・浜松駅で発車を待つ「新快速」米原(まいばら)行。
豊橋までの各駅と蒲郡、岡崎、安城、刈谷、大府、金山、名古屋、尾張一宮、岐阜などに停車し、岐阜から先は終点・米原まで各駅に停車します。
東海道線・名古屋地区の快速列車は豊橋~大垣間の列車が殆どですが、たまに浜松直通や米原直通も運行。
静岡、愛知、岐阜、滋賀の4県を2時間半あまりで走り抜けるので、普通列車の旅の時は重宝します。

「米原」という行き先を見ると、望月はやっぱり「駅弁」が恋しくなってきます。

近江牛としょいめし

近江牛としょいめし

11/29は語呂合わせで「いい肉」・・・米原は「いい肉」の駅弁がある駅です。
私が好きなのが明治22年創業、米原駅弁・井筒屋の「近江牛としょいめし」(1,350円)!
この駅弁は、平成24(2012)年1月に行われた京王百貨店新宿店の「元祖有名駅弁とうまいもの大会」をきっかけに誕生しました。
「しょいめし」とは、滋賀県高島市に伝わる郷土料理で「醤油めし」の意。
昔はお祭りなどに出されていたことから「ワッショイ!」の「しょい」とかけて「しょいめし」となったそうです。

参考:米原市ホームページ

近江牛としょいめし

近江牛としょいめし

「近江牛ステーキ」と「しょいめし」の2つの味が楽しめるこの駅弁。
一番のウリは、何と言っても「醤油」です!
ステーキのたれには、湖北産大豆を使い長浜市の「かねなか醤油店」で3年寝かせて作られた手作り醤油を使用。
ほのかに赤身を残した色合いも美しいステーキと近江米のご飯の間には大葉が敷かれ、ゴマも振られていい風味です。
お好みで別添の刻み海苔を合わせていただくと、一層食が進みます。

近江牛としょいめし

近江牛としょいめし

「かねなか醤油店」の醤油を使った「しょいめし」の上には、玉葱と一緒に炒められた近江牛のバラ肉。
当初は外もも肉でしたが、5年あまりの間により美味しさを追求してバージョンアップ!
バラの赤身の脂の少ない所が使われ、これに柚子ポン酢が和えられて、香りもよくホントに箸が止まりません!
赤かぶの酢漬けも伊吹山の麓で採れたものを使っているそう。

きめの細かい近江牛の魅力もさることながら、日本が誇る調味料「醤油」の素晴らしさも体感できる逸品。
「井筒屋」と「かねなか醤油店」の強い絆が生んだ、箸でいただくことが誇らしく感じる「和」の肉駅弁です。

N700系新幹線

N700系新幹線

米原は、東海道新幹線から北陸方面の特急「しらさぎ」への乗換駅。
米原停車の「ひかり」号は「しらさぎ」との接続のため、長めの停車時間が確保されています。
しかもこの「ひかり」には、電源のあるN700系が優先的に充当されているのも有難いところ。
また最近は名古屋駅・新幹線改札内4箇所の駅弁売場でも購入可能。
東京から「しらさぎ」で福井方面へ出張の折は、ぜひゲットしたい駅弁です。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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