ライター望月の駅弁膝栗毛

新潟駅「鮭はらこ弁当」(1100円)~12年に1度、静かに注目される羽越本線・鼠ヶ関駅!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

キハ47形気動車・普通列車、羽越本線・勝木~府屋間

羽越本線(村上~酒田間)の普通列車は、多くがディーゼルカーで運行されています。
この秋にデビューした新しい観光快速列車「海里」も、ハイブリッド式の気動車。
国鉄時代からの気動車は、近く置き換えられる予定ですが、新型車両も気動車です。
これは村上~間島間で電化方式が直流から交流に変わるため、電車では交直両用の車両が必要となりますが、ディーゼルカーであれば、電化方式に関係なく走行できるためです。

羽越本線・鼠ヶ関駅

羽越本線の普通列車で北上し、村上市の最北に位置する府屋(ふや)駅を出ると、列車は新潟県から山形県へ入り、最初に「鼠ヶ関(ねずがせき)」駅に停まります。
鼠ヶ関駅は、おそらく12年に1度、鉄道好きの注目を静かに集める駅。
干支が「子年」を迎えると、“ねずみ”ゆかりの駅として、思い出される駅です。
令和2(2020)年は「子年」…年賀状作りで訪ねる方もいるのではないでしょうか。

鼠ヶ関駅にて筆者(2007年撮影)

筆者も「干支の駅名入り」年賀状に凝っており、じつは12年前にも「鼠ヶ関駅」を訪れました。
私の場合は、鼠ヶ関(山形県・羽越本線)⇒牛久保(愛知県・飯田線)⇒虎姫(滋賀県・北陸本線)⇒卯之町(愛媛県・予讃線)⇒辰野(長野県・中央本線)⇒南蛇井(群馬県・上信電鉄)⇒馬堀(京都府・山陰本線)…と続けましたが、残念ながら「羊」で挫折。
「子年」はこの企画を始めるには良き機会、北海道・宗谷本線の音威「子」府もアリですね。

鼠ヶ関駅近くの新潟・山形県境

せっかく鼠ヶ関駅で下車したら、足を運んでおきたいのが、徒歩数分の「新潟・山形県境」。
鼠ヶ関駅周辺の住宅地のなかに、県境を示す碑が建っていて、その前を通る道路にも、新潟県村上市と山形県鶴岡市にまたがって立つことができるよう、足跡がペイントされています。
なお日中、鼠ヶ関駅に停まる列車は3時間以上空く時間帯もあり、駅自体も無人駅です。
途中下車される場合は、くれぐれも“計画的”に…。

鮭はらこ弁当

鼠ヶ関で県境を接する新潟・村上と言えば、「鮭のまち」。
羽越本線の普通列車から、のんびりと日本海を眺めていただくなら、「新潟三新軒」の「鮭はらこ弁当」(1100円)が、一層美味しいかもしれません。
「新潟三新軒」によると、平成2(1990)年ごろの発売で、発売開始からほぼ30年を迎える、“隠れ”ロングセラー駅弁なんだそうです。

鮭はらこ弁当

【おしながき】
・ご飯(新潟県産コシヒカリ)
・いくらのみりん醤油漬け
・鮭そぼろ
・きざみ椎茸
・錦糸玉子
・茎めかぶ

鮭はらこ弁当

江戸時代、村上藩の財政を支えていたとされる「鮭」。
新潟三新軒の「鮭はらこ弁当」は、いくら“みりん”醤油漬けということもあり、よくある「いくら醤油漬け」と比べて塩辛くなく、いくらのうま味を一層感じられます。
鮭そぼろと一緒に“はらこ”でいただいて美味しいのはもちろん、きざみ椎茸や錦糸玉子などでアクセントをつけていけば、コシヒカリのご飯と共に心地よくかき込むことができます。

キハ47形気動車・普通列車、羽越本線・桑川駅

羽越本線の普通列車で、途中下車して楽しむなら桑川駅もおススメ。
この駅には「道の駅笹川流れ(夕日会館)」が併設されており、日本海の美しい景色を楽しめるのはもちろん、食事処や土産物の販売等もあります。
年内いっぱい開催中の「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン」。
特急や観光列車だけでなく、普通列車もまた旅情をそそる、新潟・庄内エリアです。

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