新行市佳のパラスポヒーロー列伝

世界選手権でメダル11個!2020注目競技 パラバドミントン

ニッポン放送アナウンサーの新行市佳が、注目選手や大会の取材などを通して、パラスポーツの魅力をあなたと一緒に発見するための連載企画「パラスポヒーロー列伝」。
今回は、パラバドミントンについて特集します。

2019年もあと残り1カ月ですね。
この時期になってくると、今年1年を総括するようなイベントやニュースが飛び込んできます。
「新語・流行語大賞」にノミネートされた30語を見てみると、この中の5つがラグビーワールドカップに関する言葉で、それ以外にも「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」「後悔などあろうはずがありません」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」など、スポーツにまつわる言葉が多いんですよね。
来年に向けて様々な準備がされている最中ですが、先日11月13日~17日にかけて「ヒューリック・ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会 2019」が開催されました。
プレ大会に位置付けられたこの大会は、来年東京パラリンピックでパラバドミントンの会場になる代々木体育館で行われました。今回はその大会の模様と合わせて「パラバドミントン」を紹介したいと思います。(ルールやクラス分けに関しては「一般社団法人 日本障がい者バドミントン連盟」を参照)
パラバドミントンは、大きく分けて車椅子と立位(立って競技を行うスタイル)の2つがあります。さらにそこから障害の程度によってクラス分けがされていきます。
ネットの高さは通常のバドミントンと同じです。車いすのシングルスはコートの半分を使い、シャトルはネットとネットに近いサービスラインの間に落ちたものはアウトになります。

SL3の藤原大輔(ふじはら・だいすけ)選手

8月20日~25日かけてスイス・バーゼルで開かれた世界選手権では、日本人選手26人が出場し、シングルス・ダブルス合わせて11個のメダルを獲得しました。
車椅子WH1の部女子シングルスでは里見紗李奈(さとみ・さりな)選手が優勝。
2017年にパラバドミントンを始め、今年の世界選手権では優勝を果たし、急成長している里見選手ですが、試合中の弾けるような笑顔も印象的でした。
里見選手は「意識している相手だと緊張してしまい、その緊張が勝ってしまうと自分のプレーができなくなってしまう。コーチや応援席を見たりして自分の気持ちを保っている部分があります。」と笑顔の理由を語りました。応援を自分の力に変えているんですね。またトップの選手と戦うために何度も色々な選手の動画や自分の良かったプレーを見直し、戦術的な部分も試行錯誤するようになったと言います。レシーブする時に身体を大きく反って返すプレーから守備範囲の広さも感じました。

里見紗李奈選手

日本人選手33人(強化指定選手26名+次世代アスリート7名)が出場した「ヒューリック・ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会 2019」。
女子シングルス(SU5)で鈴木亜弥子選手が3連覇、女子ダブルス(車いすWH1、WH2)では里見紗李奈・山崎悠麻ペアが2連覇を達成しました。
パラバドミントンは東京パラリンピックの期間中は14種目が実施されます。出場者は2019年3月のトルコ国際から2020年3月のスペイン国際までの1年間の対象大会で獲得するポイントランキングの高さで決定。東京パラリンピック出場をかけて、選手たちの戦いは続きます。

【新行市佳のパラスポヒーロー列伝 第27回】

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